【薬学博士監修】朝の洗顔は洗顔料を使うべき?水洗顔でもOK?肌質別におすすめの洗顔方法をご紹介
夜はクレンジング、場合によってはクレンジングと洗顔料で顔を洗っていても、朝はお湯だけで洗顔を済ませている人も多いのではないでしょうか。朝の洗顔でも洗顔料を使った方がいいのか、それとも水洗顔で肌を洗い流した方がいいのか、朝の洗顔方法は肌のコンディションによっても相性があります。
今回は、肌質別におすすめしたい朝の洗顔方法をまとめました。朝の洗顔のポイントを合わせてお届けするので、朝の洗顔に悩んでいる人は一緒にチェックしてみてください。
目次
- 朝の洗顔は洗顔料ありき?
- 必ずしも洗顔料を使う必要はない
- 肌質や、状態に合わせて使い分けてみよう
- 【肌質別】おすすめの朝の洗顔方法
- 脂性肌タイプ
- 乾燥肌タイプ
- 混合肌タイプ
- 朝の水洗顔のポイント
- 32℃前後の水に近いぬるま湯を使う
- 何度もしっかりと肌を濯ぐ
-
週に1~2回は洗顔料で洗顔も
朝の洗顔は洗顔料ありき?
寝ている間に分泌された余分な皮脂や、肌についた汚れをさっぱりと洗い流すのが朝の洗顔の役割です。しかし朝の洗顔は、「洗顔料を使ってしっかりと汚れを落とした方がいい」と言う人もいれば、「肌刺激を避けるために洗顔料は夜だけ使えばいい」とい言う人もいます。
洗顔料を使った方が汚れはすっきりと洗い落としやすくなりますが、必ず使った方が良いのでしょうか。
必ずしも洗顔料を使う必要はない
洗顔料を使うと水やお湯だけの洗顔では落ちにくい余分な皮脂や、古い角質もさっぱりと洗い落としやすくなります。ただ肌刺激を感じやすい人や、乾燥肌の場合は、肌本来がもつ保湿機能である「皮脂膜」に必要な皮脂まで、汚れと一緒に洗い流されてしまうので注意が必要です。
このように肌質は人によって異なります。必ずしも朝の洗顔に洗顔料を使う必要はありません。
肌質や、状態に合わせて使い分けてみよう
夜の洗顔はクレンジングの成分が肌に残りやすいため、汚れや古い角質を洗い流すだけでなく、クレンジングの成分が肌に残らないようにするという役割ももっています。
ただ朝の洗顔は皮膚についた汚れや、余分な皮脂を洗い流すという目的のためにおこなうので、洗顔料を使わなくても水で肌を濯いで皮膚の汚れを洗い流すだけでも十分な場合もあります。
また皮脂の分泌量や、古い角質の溜まり具合は肌質や、その時の肌のコンディションによって異なるので注意しましょう。皮脂分泌が過剰になりやすい脂性肌の人が水だけで洗顔を済ませると、洗顔後も肌がベタついてしまい、スキンケア後のメイクが崩れやすくなる場合があります。
一方で肌がカサつきやすい乾燥肌の人が朝も洗顔料を使って洗顔をすると、保湿ケアをしても肌がカサついて乾燥による小ジワが目立ってしまうケースもあります。自分の肌の状態に合わせて、朝の洗顔方法を使い分けてみるのがポイントです。
【肌質別】おすすめの朝の洗顔方法
朝の洗顔では必ずしも洗顔料を使う必要がないことをご紹介しましたが、実際にどんな方法で行えば良いのでしょうか。今度は、肌質別におすすめの朝の洗顔方法をご紹介します。
脂性肌タイプ
脂性肌は朝の洗顔では、洗顔料を使って汚れを洗い流すのがおすすめです。たっぷりと洗顔料を泡立てて、泡で汚れを浮かせてお湯だけでは落としにくい皮脂や、タンパク質の古い角質もさっぱりと洗い落としましょう。
もともと脂性肌は皮脂分泌が活発で、肌にうるおいもあるタイプの肌質です。寝ている間にも皮脂が分泌されやすく、空気中の汚れや古い角質が肌に溜まりやすい傾向があります。
なるべく朝の洗顔では洗顔料を使いながら汚れを洗い流して、肌のコンディションを整えるのがポイントです。
乾燥肌タイプ
乾燥肌の人は皮脂分泌が少なく、肌のうるおいをキープする力が弱いという特徴があります。そのため朝の洗顔では、お湯または水で洗顔をするのがおすすめです。
ただお湯や水だけの洗顔では、古い角質や皮脂を十分に洗い流すことはできません。週に1~2回、もしくは汗をかいたり、肌のベタつきが普段よりも気になったりする時は朝の洗顔でも洗顔料を使ってみましょう。
洗顔料を使うときは、洗浄力がマイルドなアミノ酸系の洗浄成分を配合した洗顔料で、肌に負担を少なくするのもポイントです。
混合肌タイプ
脂性肌と乾燥肌の2つの肌質を合わせ持つ混合肌タイプは、朝の洗顔をする時は顔のパーツを意識しながらお手入れをするのがポイントです。
特に皮脂分泌が過剰になりやすいおでこ、鼻まわり、フェイスラインは洗顔料をしっかりと泡立てて、しっかりと汚れを洗い落とします。一方、もともと皮脂分泌が少ない目元や、カサつきやすい頬、口周りは洗顔料を軽くなじませたら手早く濯ぎましょう。
洗顔料を肌になじませるときは、おでこ→鼻周り→フェイスライン→口周り→両頬→目元の順番に行うと、乾燥が気になる部分に必要な皮脂が肌に残りやすくなります。
肌のコンディションが乱れて顔全体のカサつきや、肌刺激が気になるときは、水洗顔で肌の調子を整えるのもおすすめです。
朝の水洗顔のポイント
朝は洗顔料を使うのが面倒で、水だけで洗顔をしている人もいるのではないでしょうか。肌質に合わせて水だけで洗顔するときも、皮膚についた汚れをさっぱりさせる効果的な水洗顔の方法をご紹介します。肌がデリケートになっているときや、刺激に敏感なときにもおすすめの洗顔ですよ。
32℃前後の水に近いぬるま湯を使う
32℃前後のややぬるく感じる水で肌を濯ぐのがポイントです。肌が震えてしまうほど冷たい真水を使うと毛穴が引き締まってしまい、十分に肌の汚れが落ちません。水洗顔で皮膚についた汚れはもちろん、肌のベタつきの原因となる皮脂も適度に洗い流したいときは、ややぬるめの水を意識してみましょう。
何度もしっかりと肌を濯ぐ
水洗顔は洗顔料を使わないので、しっかりと水で肌を濯ぐのが大切なポイントです。手のひらに水を溜めて、パシャパシャと最低でも20回以上は肌を濯ぎましょう。
凸凹が多い目元や、洗いにくいフェイスラインは、手のひらに水を溜めてから軽く水で肌をこするようになじませて濯ぐのがおすすめです。
週に1~2回は洗顔料で洗顔も
水洗顔だけを長期間繰り返していると、古い角質や余分な皮脂が毛穴に溜まりやすくなります。週に1~2回は洗顔料を使って、毛穴や皮膚の凸凹・シワに入りこんだ皮脂・古い角質をさっぱりと洗い流しましょう。
特に汗をかきやすい夏場や、スポーツの後は乾燥肌の人も皮脂分泌が活発になります。肌のベタつきが気になるときは、洗顔料を使って肌を清潔にすることも大切ですよ。
肌に合う朝の洗顔方法ですこやかな肌を保とう
朝の洗顔は、寝ている間に肌についた汚れや、余分な皮脂を洗い流すことが目的なので、省いてしまうとメイクのノリが悪くなったり、肌がゴワついたりすることも。しかし肌質によって、おすすめの洗顔方法は異なります。
朝の洗顔方法に悩んだときは、今回ご紹介した洗顔を参考にしながら、自分の肌と相性の良い方法を見つけてみてくださいね。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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