【薬学博士監修】あなたにぴったりのクレンジングタイプは?クレンジングタイプ診断で相性の良いクレンジングを選ぼう
化粧水や、美容液はしっかり自分の肌に合わせて選んでいても、クレンジングは話題になっているタイプを選んでいませんか。クレンジングも自分の肌質や、お悩みに合わせて選ぶことで肌のコンディションが整い、うるおいのあるなめらかな状態を保ちやすくなります。
今回はクレンジング選びに悩んだときにおすすめしたい、クレンジングタイプ診断についてご紹介します。クレンジングタイプの特徴も詳しくまとめているので、ぜひ参考にしながら肌のお悩みや、ライフスタイルに合わせて自分と相性の良いクレンジングを見つけてみてください。
目次
- クレンジングタイプ診断とは?
- 自分に合ったクレンジングのタイプを見つけられる
- クレンジングタイプは全部で8種類
- 1. オイルクレンジング
- 2. バームクレンジング
- 3. ジェルクレンジング
- 4. ウォータークレンジング
- 5. ミルククレンジング
- 6. クリームクレンジング
- 7. クレンジングシート
- 8. クレンジングムース
- お悩み別!クレンジングタイプ診断で相性の良いクレンジングをチェック!
- 濃いメイク、毛穴の角栓が気になるときには【オイル、バーム、ジェルタイプ】
- クレンジング後のつっぱり感、肌のカサつきが気になる人には【ミルク、クリーム、バームタイプ】
- メイクをさっぱり落としたいときは【オイルフリーの水性のジェル、ウォータータイプ、クレンジングムース】
- できるだけクレンジングにかかる時間を短縮したいときは【W洗顔不要のジェル、ミルクタイプ】
- 軽いメイクをさっぱりとメイクオフしたいときには【ウォーター、水溶性のジェル、クレンジングシート、クレンジングムース】
クレンジングタイプ診断とは?
クレンジングタイプ診断とは、さまざまな種類のクレンジングから自分の肌や、お悩みに合わせて相性の良いクレンジングを見つける手助けをしてくれるもの。
クレンジングを使いたいシーン、予算など、色々な面から自分が使いやすいクレンジングを深堀りしていくことで、数あるクレンジングから自分に合ったクレンジングを見つけやすくしてくれます。
自分に合ったクレンジングのタイプを見つけられる
肌は年齢や、生活環境、ストレスなどで常に変化しています。クレンジングタイプ診断は、現在の自分の肌に合うように今抱えている肌悩みや、年齢に合わせてクレンジングを選び直すときの味方になってくれるのです。
クレンジングタイプ診断ではさまざまなクレンジングの種類が出てくるので、まずはクレンジングタイプの特徴を知っておくと、自分の使いやすいタイプを見つけやすくなりますよ。
クレンジングタイプは全部で8種類
クレンジングといってもタイプによってテクスチャーや、洗浄力はさまざま。最近ではバームタイプのクレンジングが人気を集めていますが、ぞれぞれのクレンジングの特徴をご紹介していきます。
洗浄力 |
洗い流した後のつっぱり |
|
オイル |
高 |
弱め~強め |
バーム |
中~高 |
弱め |
クリーム |
中 |
弱め |
ジェル |
油性ジェル:中~高 水性ジェル:低 |
油性ジェル:弱め 水性ジェル:中~強め |
ミルク |
低~中 |
弱め |
ウォーター |
低 |
中 |
シート |
高 |
強め |
ムース |
低 |
弱め~中 |
オイルクレンジング

オイルクレンジングは油性の成分がもっとも多く、洗浄力の高いクレンジングタイプ。少しとろみがあるものや、サラッとしたテクスチャーのものが多く、色の濃いメイクにもなじませやすいのが特徴です。
またメイクだけでなく皮脂を洗い落とす力にも優れているタイプで、肌につけた後は少量のぬるま湯となじませ、乳化※させてから洗い流します。
※乳化とは…成分同士が混ざりにくく、本来なら弾いてしまう水と、油を混ざりやすくすること。油分の多いクレンジングでは乳化をせずに肌を濯ぐと、メイクとクレンジングの成分が肌に残ってしまう可能性があるので注意が必要です。
クレンジングを肌になじませた後に、少量のぬるま湯と肌につけたクレンジングをなじませて、お湯が白く濁った状態になれば乳化ができたサイン。乳化が完了すると油分の多いクレンジングが落ちやすくなるため、油分の多いクレンジングや、メイクもさっぱりと洗い流しやすくなります。
バームクレンジング
バームタイプは見た目がシャーベットや、硬めのクリームのような形状ですが、肌になじませるとオイルのようになめらかなテクスチャーに変わり、メイクになじみやすくなるクレンジング。洗浄力も高く、保湿力にも優れているため、肌の乾燥が気になるときにも使いやすいタイプです。
使い方はオイルタイプと同じく、肌になじませた後は乳化させてから洗い流すのが◎。
ジェルクレンジング
ジェルタイプのクレンジングには洗浄力に優れた油性ジェルタイプと、マイルドな洗浄力でさっぱりとした使い心地の水性ジェルタイプがあります。同じジェル状でもそれぞれ特徴が異なるので、選ぶときはこのように成分表記をチェックしてみましょう。
- 油性ジェル…油性の成分が多く水分が少ない、成分表の上位にオイル成分がある
- 水性ジェル…成分表の上位に水や、精製水と表示されるものが多い
また水性ジェルタイプには、油分が配合されていないオイルフリータイプもあります。
ジェルタイプのクレンジングは油性・水性によって特徴が異なるので、選ぶ前に成分表の上位にどんな成分が配合されているのかチェックしてみましょう。
ウォータークレンジング
化粧水のように液体状でさっぱりと使いやすいのが、ウォータータイプのクレンジング。ウォータータイプはメーカーによってさまざまな呼び方をしており、このように表現されていることがあります。
- クレンジングローション
- 水クレンジング
- リキッドクレンジング
- 拭き取りクレンジング
- クレンジングウォーター
水分が主成分のため、洗浄力はマイルドで軽いナチュラルメイクのメイクオフに適しています。
使い方はコットンに含ませてから、メイクを拭き取ります。ゴシゴシ擦ると肌に負担がかかりやすいので、顔の中心から外側へ一方方向にスーッとスライドさせて、優しく拭き取るのがおすすめです。
しかしウォータータイプのクレンジングの中でも、メイクを拭き取るのではなく、洗い流す必要のあるリキッドタイプもあります。拭き取り型のウォータータイプよりも、メイクを浮かせる力に優れているため、メイクをさっぱりと洗い落としたいときに向いています。拭き取り型のウォータータイプで、肌摩擦が気になる人にもおすすめです。
ミルククレンジング
ミルクタイプのクレンジングは、乳液のように油溶性の成分と、水溶性の保湿成分がバランスよく配合されていて、肌のうるおいを守りながらメイクオフができるクレンジング。クリームタイプよりも軽いテクスチャーで、さっぱりとした使い心地が特徴的です。
ただ洗浄力がマイルドなため、濃いメイクよりも軽いナチュラルメイクや、UVカット指数の低い日焼け止めのメイクオフに向いています。
クリームクレンジング

クリームタイプのクレンジングはミルクタイプよりも油溶性の成分が多く、よりしっとりとした使い心地が特徴です。肌の乾燥に悩んでいるときや、年齢とともに肌のカサカサ感が気になってきたときにも向いています。
クリームタイプのクレンジングは、洗浄力がやや高め。バームタイプと同じように肌になじませているとオイルのなめらかな状態に変わるものが多く、濃いメイクをしっかりとメイクオフしたいときにもおすすめです。
使い方はオイルタイプやバームタイプと同じく、乳化させてから洗い流すのが◎。
クレンジングシート
クレンジングシートはクレンジングの成分を染み込ませた不織布で、そのままふきとりクレンジングができます。洗い流す必要のないものがほとんどで、出かけ先や、メイク直しにも使いやすいアイテム。
色の濃いポイントメイクまですっきりとメイクオフしやすいオイルインタイプや、肌がベタつきにくいサラッとしたテクスチャーのオイルフリータイプ、天然のコットン素材を使用したやわらかいシートタイプのものなど、さまざまな種類があります。
クレンジングムース
泡立ちするタイプのクレンジングです。泡でふんわり包むようにクレンジングすることによってお肌への摩擦を減らし、手軽に優しい洗いあがりが特徴です。
特にワンプッシュで泡が出てくるタイプは自分で泡をつくる必要がないので、手間がかかりません。クレンジングの時間を短縮したい人や軽いナチュラルメイクの人、肌摩擦が気になる人におすすめです。
お悩み別!クレンジングタイプ診断で相性の良いクレンジングをチェック!
クレンジングタイプ診断は、自分の肌質や、お悩み、どんな機能があったら便利かイメージしながら、自分と相性の良さそうな項目を選んでみるのがポイントです。ここではお悩み別に相性の良いクレンジングタイプをご紹介します。
濃いメイク、毛穴の角栓が気になるときには【オイル、バーム、油性のジェルタイプ】
肌のゴワつき、角栓が気になるときは洗浄力の高いオイルタイプ、バームタイプ、ジェルタイプのクレンジングがおすすめです。
- 毎日化粧下地からファンデーションまで濃いメイクをすることが多い人
- 濃いメイクの頻度は高くないけれど、毛穴汚れや角栓が気になるとき
水や、汗に強いウォータープルーフ加工のメイクや、SPF50・PA++++などのUVカット指数の高い日焼け止めを使ったときはしっかりメイクオフをしないと、肌にメイクの成分が残りやすく、余分な皮脂や埃、古い角質などと混ざり合って、肌のゴワつきや、角栓の原因になることも。クレンジングの中でも洗浄力高いオイルタイプ、バームタイプ、油性のジェルタイプで、落ちにくいメイクをすっきりとオフするのが◎。
肌のカサつき、クレンジング後のつっぱり感が気になる人には【ミルク、クリーム、バームタイプ】
クレンジング後や、W洗顔後に肌のツッパリ感が気になることはありませんか。特に肌がカサつきやすいこのような場合は、保湿力があるしっとりとしたテクスチャーのクレンジングがおすすめです。
- 1年中肌がカサつきやすい乾燥肌タイプ
- 空気が乾燥している冬場
- 肌が刺激に敏感になっているとき
しっとりとしたテクスチャーのクレンジングはミルクタイプ、クリームタイプと2種類がありますが、メイクの濃さ、使い心地からこのように選び分けてみましょう。
- 軽いナチュラルメイクで過ごしたとき
⇒ マイルドな洗浄力のミルクタイプがおすすめ
- ばっちりと濃いメイクをしたとき
⇒ 洗浄力の高いクリームタイプ、バームタイプがおすすめ
まつエクあり!メイクをさっぱり落としたいときは【オイルフリーの水性のジェル、ウォータータイプ、クレンジングムース】
まつ毛のエクステ(まつエク)に使われている接着剤は、油分に弱く、オイルを含むスキンケアをつけると剥がれてしまう可能性があります。まつエクをしているときは、油分を含んでいない水性でオイルフリーのジェルタイプや、ウォータータイプ、クレンジングムースがおすすめです。
成分表を見ただけでオイルフリーのクレンジングかどうか確認するのは難しいときは、クレンジングのパッケージに『オイルフリー』や、『まつエクOK』のような表記があるものを選ぶのが◎!
できるだけクレンジングにかかる時間を短縮したいときは【W洗顔不要のジェル、ミルクタイプ】
メイクはその日の内に落とした方がいいとわかっていても、疲れていると面倒に感じてしまう人も多いのでは。クレンジングにかかる時間を少しでも短縮したいときにおすすめなのが、W洗顔不要のクレンジングです。
クレンジング後に洗顔をしなくても、メイクオフが可能なクレンジングなので、スキンケアの工程を1つ省くことでき、時短してくれます。
W洗顔不要のクレンジングはオイルからミルクタイプまで、さまざまな種類が販売されていますが、その日のメイクに合わせてW洗顔不要のクレンジングのタイプをこのように使い分ければ、肌負担の軽減に繋げることができますよ。
- 色の濃いメイクや、ウォータープルーフ加工のメイクをしたとき
⇒ W洗顔不要な油性のジェルタイプがおすすめ
- SPF・PA値が低い日焼け止めや、ナチュラルメイクをしたとき
⇒ マイルドな洗浄力のミルクタイプがおすすめ
洗浄力の高いクレンジングでもオイルタイプは、肌に油分が残りやすいので洗顔は省かずに行った方が良いでしょう。
軽いメイクをさっぱりとメイクオフしたいときには【ウォーター、水性のジェル、クレンジングシート、クレンジングムース】
SPF・PA値の低い日焼け止めや、化粧下地+フェイスパウダーだけのナチュラルメイクなど、薄づきのメイクをさっぱりと落としたいときには、ウォータータイプ、もしくは水性のジェルタイプ、クレンジングシートがおすすめです。
- 洗い流す手間を省いて、手早くメイクオフがしたいとき
⇒ 拭き取り型のウォータータイプ、クレンジングシートがおすすめ
- 皮膚をこすらずにさっぱりと軽いメイクを洗い落としたいとき
⇒ 水性のジェルタイプ、リキッドタイプ、クレンジングムースがおすすめ
水性のジェルタイプのクレンジングは洗浄力がマイルドな分、配合されている油分が少ないのでベタつきにくく、肌をさっぱりと洗い落とすことができます。
クレンジングタイプ診断をしながら、自分に合うクレンジングを見つけよう
クレンジングを選ぶときは、何を基準に選べばいいのか悩んでしまう人も多いのでは。特に肌悩みを抱えていると、たくさんあるクレンジングからどんなタイプを選べばいいか迷ってしまいますよね。今回ご紹介したクレンジングタイプ診断をしながら、今の自分に合ったクレンジングタイプを見つける参考にしてみてください。

監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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