【薬学博士監修】お風呂上がり後の顔のスキンケアは順番が大切!パックの使い方も解説

 お風呂上がってから体を拭いたり、髪を乾かしたりと、やることが多くて顔のスキンケアの順番まで気が回らない…という人も多いのでは。しかしお風呂上がりの顔のスキンケアに使う化粧品の順番を意識して使うと、お肌のうるおいが保ちやすくなりますよ。


この記事では、お風呂上がりのスキンケアの順番について詳しくまとめています。また、美容液やパックなどを使う順番やお風呂上がりの肌の特徴もご紹介しているので、なぜスキンケアの順番を意識した方がいいのかその理由もわかります。


まずはお風呂上がりの顔には、どんなスキンケアから使えばいいのか見ていきましょう。

 

目次

  • お風呂上がりの顔のスキンケアはパックも必要?
    • 風呂上がりは水分が多い化粧水、導入美容液から順番に使う
    • 最後に油分の多い化粧品でうるおいをしっかりとキープ

    • フェイスパックは油分の多い化粧品の前にするのがおすすめ

    • ザラつきや毛穴汚れが気になる時は化粧水の前にフェイスパックを使う

 


    お風呂上がりの顔のスキンケアはパックも必要?

    お風呂上がりの顔のスキンケアはパックも必要?

     

    お風呂上がりに肌の保湿をするのが、習慣になっている人は多いですよね。ただせっかく顔の保湿ケアをしてもなんとなくスキンケアを使っているだけでは、十分にお肌を保湿できていない可能性も。お風呂上がりの顔のスキンケアで、このような順番で行えているかぜひチェックしてみてください。


    ① 化粧水→ 美容液もしくはフェイスパック→ 乳液もしくは保湿クリーム

    ②フェイスパック→化粧水→ 美容液→ 乳液もしくは保湿クリーム

    お風呂上がりは水分が多い化粧水、導入美容液から順番に使う

    お風呂上がりは水分が多い化粧水、導入美容液から順番に使う


    お風呂上がりのスキンケアでは水分が多く配合された化粧水や、導入美容液など、水分が多く含まれている化粧品から順番に使うのがポイントです。


    お風呂上がりに顔を拭いた後はとても乾燥しやすいので、できるだけすぐに化粧水や、導入美容液などをなじませてお肌にうるおいを与えてあげましょう。


    水分がベースになっている化粧水、導入美容液は後から使う美容液、乳液などのスキンケアの浸透を良くして、保湿成分や整肌成分が角質層になじみやすくしてくれる役割をもっています。(角質層まで)その特徴を活かすためにも、お風呂上がりの顔のスキンケアには化粧水などの水分が多い化粧品を最初に使うのがおすすめです。


    最後に油分の多い化粧品でうるおいをしっかりとキープ

    最後に油分の多い化粧品でうるおいをしっかりとキープ


    化粧水でしっかりとお肌にうるおいを与えた後は、乳液や、保湿クリームを使いお肌に与えたうるおいが逃げないように、うるおいを閉じ込める保湿ケアで締めくくりましょう。

    化粧水や、美容液はお肌にうるおいを与えてくれますが、時間が経つと保湿したうるおいが蒸発し、再び肌が乾燥しやすくなるためフタをするようにうるおいを守ってくれるものが必要になります。そのフタの役割をしてくれる化粧品が、油分を含んでいる乳液や、保湿クリームです。特に年齢を重ねるにつれて、皮脂の分泌量は少なくなってきます。30代以降になるとお肌のカサつきが目立ちやすくなるので、スキンケアの最後に油分のある化粧品でしっかりとうるおいを守ってあげましょう。

    さっぱりとした使い心地を重視したいときには乳液のような軽いテクスチャーのもの、ひどい乾燥を防ぎたいときはコクのある油分が多めの保湿クリームと、肌悩みや自分の好みに合わせて選び分けてみてください。

     

    フェイスパックは油分の多い化粧品の前に使うのがおすすめ

    フェイスパックは油分の多い化粧品の前に使うのがおすすめ

    シート状のフェイスパックは水分の多い美容液の成分を染み込ませたものが多いため、お風呂上がりの顔のスキンケアで使うときは、化粧水→ フェイスパック→ 乳液(もしくは保湿クリーム)の順番で使うのがおすすめです。フェイスパックを外した後は、肌に残った成分をよく肌になじませてから、油分の多い乳液などでしっかりとうるおいを閉じ込める化粧品で仕上げましょう。


    フェイスパックは肌に成分をなじませている放置時間中に髪を乾かしたり、ボディの保湿ケアをしたりと、スキンケアの時間を有効利用することもできますよ。


    ザラつきや毛穴汚れが気になる時は化粧水の前にフェイスパックを使う

     

    ザラつきや毛穴汚れが気になる時は化粧水の前にフェイスパックを使う

     

    お風呂上がりに顔がつっぱるような感じがあるときは、肌が乾燥し始めている可能性があります。そんな時には、洗い過ぎを防ぐ必要があり、真っ先にダブル洗顔をやめた方が良いでしょう。

     

    また、洗い流しタイプのフェイスパック或いはクレンジングパックを化粧水の前に使うのがおすすめです。このようなフェイスパック或いはクレンジングパックはうるおいを集中的に与えると同時に、毛穴に詰まった汚れや皮脂なども洗い流す効果があるため、ザラつきや毛穴汚れが気になる人におすすめです。


    さらに、お風呂上がりのスキンケアの順番として、化粧水の前にフェイスパックというステップを入れることで、後に使う化粧品の浸透を高めることもできますので、スキンケアの効果を最大に発揮させることができるでしょう。

     

     

    お風呂上がりのスキンケアに使う化粧品の順番を意識した方が良い理由

    お風呂上がりのスキンケアに使う化粧品の順番を意識した方が良い理由


    ここまではお風呂上がり後の顔のスキンケアには、どんな化粧品を順番で使えばいいのかをご紹介してきました。今度は、なぜお風呂上がりのスキンケアで使う化粧品の順番を意識した方が良いのか、その理由をご紹介していきます。


    理由① お風呂上がりの肌は水分と油分の両方が不足しやすい

    お風呂上がりの肌は水分と油分の両方が不足しやすい

     

    お風呂上がりの肌は一見うるおっているように感じられますが、実はとても乾燥しやすい状態です。浴槽でお湯に浸かったり、皮膚の汚れを洗い落としたりすると、肌が本来もっている保湿作用に欠かせない「皮脂」も一緒に洗い流されます。そのため通常の状態よりも、肌のうるおいが蒸発しやすい状態になるのです。

    本来皮脂は肌のうるおいを守ってくれる『天然の保湿剤』のような働きをしてくれます。しかし20代の前半をピークに、年齢を重ねるにつれて皮脂の分泌量は低下していきます。そのため30代以降のスキンケアには水分と油分の両方を保つスキンケアが必要となるのです。


    またお風呂で発汗すると、体温を調節するために角質層の水分も不足しがちになります。お風呂上がりには肌の水分と油分の両方を意識しながら、正しい順番で行うスキンケアでたっぷりとお肌の保湿をしていきましょう。

    理由② 睡眠中に肌が乾燥しないように守るため

    睡眠中に肌が乾燥しないように守るため

     

    お風呂から上がった後、寝ている間も肌は乾燥しやすい状況に置かれやすいので要注意です。特に熟睡中は寝返りで枕や、寝具に肌が擦ったり、空調などで部屋の湿度が低くなったりと、睡眠中も何かと肌がカサつきやすくなります。

    寝る前のお風呂上がりに正しい順番で顔のスキンケアを行うことで、翌朝まで肌のうるおいが保ちやすくなるのです。

    お風呂上がりのスキンケアの順番、パックの使い方を意識して、うるおいのある美肌を保とう!

    お風呂上がりの肌はうるおいと、油分の両方が不足し、とても乾燥しやすい状態。顔のスキンケアでは化粧水や、美容液、乳液、パックなどの化粧品の特徴を活かした順番を意識しながら、たっぷりと肌にうるおいを与えて、水分と油分のバランスを整えることが大切です。今回ご紹介した順番を意識しながら、うるおいのある美しい肌を保っていきましょう!


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    監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

    監修者

    薬学博士・杜 垚

    東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
    東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
    大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
    2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。