【薬学博士監修】クレンジングバームの使い方を徹底紹介!基本的な使い方から毛穴ケアにおすすめの方法もお届けします
洗浄力がありながら、肌のツッパリ感が気にならないと話題になっているクレンジングバーム。しかし気になってはいるものの、実際にはまだクレンジングバームを使ったことがない人もいるのではないでしょうか。
今回は、クレンジングバームの詳しい使い方について詳しくまとめています。基本的な使い方はもちろん、使うのに適したタイミングや、使用するときの注意事項もご紹介しているので、これからクレンジングバームを使い始めたい人もぜひ参考にしてみてください。
目次
- クレンジングバームの基本的な使い方
- 【固形タイプ】クレンジングバームの基本的な使い方
- 【液状タイプ】クレンジングバームの基本的な使い方
- クレンジングバームで角栓ケアをするときの使い方
- 液状タイプのクレンジングバームでパックも!
- クレンジングバームを使うときの注意事項
- 半固形タイプと液状タイプの使い方の違い
- しっかり乳化させてから洗い流す
- 温度の高い場所に保管しない
クレンジングバームとは
クレンジングバームはオイルクレンジングのような高い洗浄力と、肌のうるおいを保つ保湿ケアを叶えてくれるクレンジングアイテム。油溶性の成分が多く配合されているので、濃いメイクや、皮脂汚れもしっかりと洗い落としやすいのが魅力です。
バームタイプのクレンジングはクリームのようにこってりとした見た目をしているため、肌の上で伸ばしにくいイメージがありますが、肌になじませると体温でオイルの成分がやわらかくなります。とろけるように肌の上でメイクとよくなじむので、使い心地の良さでも人気のクレンジングです。
また幅広い世代から人気を集めているクレンジングバームは、従来の半固形タイプの他、とろみのある新しい液状タイプもあります。
- ジャータイプ…シャーベットのような半固形タイプ
- ポンプタイプ…とろみのあるやわらかな液状タイプ
ジャータイプは固めのクリームや、シャーベットのようなこっくりとしたテクスチャーなので、皮膚の上に留まりやすく部分的な毛穴ケアをしたいときにも◎!
一方ポンプタイプのクレンジングバームは半固形タイプよりもやわらかいため、1回1回すくい取る手間がかからず、衛生的に使いやすいというメリットや、お風呂で使える便利さがあります。
タイプによって形状が異なるクレンジングバームですが、どう使えば良いのか今度は基本的な使い方を見ていきましょう。
クレンジングバームの基本的な使い方

クレンジングバームの基本的な使い方をご紹介していきます。半固形のジャータイプと、液状のポンプタイプのクレンジングバームの使い方をそれぞれまとめているので、自分が使いたいタイプに合わせて参考にしてみてください。
【半固形タイプ】クレンジングバームの基本的な使い方
半固形タイプのクレンジングバームはテクスチャーが固めなので、やわらかくしてから肌になじませるのがポイントです。スパチュラですくいとった後ですぐ肌につけると大変伸びにくく、肌に負担がかかりやすいので避けましょう。
このような使い方で、クレンジングバーム特有のとろけるようななめらかな使い心地を味わってみてください。
- 適量のクレンジングバームをスパチュラですくって、手のひらに乗せる
- 手のひらのクレンジングバームを軽く指先で混ぜ、やわらかくする
- やわらかくなったクレンジングバームを顔全体につける
- 指先でなでるようにメイクと、クレンジングバームをやさしくなじませる
- 少量のぬるま湯と、クレンジングバームをなじませて『乳化』させる
- クレンジングバームが白っぽく濁ったら、ぬるま湯でしっかりと濯ぐ
クレンジングバームはオイルの成分が多いため、洗い流す前には『乳化』させてから濯ぐことが大切です。
乳化とは分離しやすい水分と、油分を混ざりやすくすること。油分の多いクレンジングを乳化させてから洗い流すと成分が肌に残りにくくなり、さっぱりと洗い流しやすくなります。
乳化は少量の水分で行うのがポイントです。指先に少量のぬるま湯をつけて、肌の上のクレンジングバームとなじませましょう。クレンジングバームの乳化が完了すると、白っぽく濁った状態になります。最後はしっかりと濯いで洗い流しましょう。
【液状タイプ】クレンジングバームの基本的な使い方
液状のクレンジングバームは、半固形タイプよりもやわらかいテクスチャーなので、やわらかくする手間がかかりません。そのため半固形タイプよりも、クレンジングの時間を短縮できます。液状タイプのクレンジングバームの基本的な使い方を詳しく見ていきましょう。
- 適量のクレンジングバームを手にとり、手のひらに乗せる
- クレンジングバームを顔全体につける
- 指先でなでるようにメイクと、クレンジングバームをやさしくなじませる
- 少量のぬるま湯と、クレンジングバームをなじませて『乳化』させる
- クレンジングバームが白っぽく濁ったら、ぬるま湯でしっかりと濯ぐ
液状のクレンジングバームも半固形タイプと同じように、しっかりと乳化させるのがポイント。毛穴に入りやすいファンデーションや、クレンジングの成分がしっかりと洗い流しやすくなります。
クレンジングバームで角栓ケアをするときの使い方
毛穴に目立ちやすい、ポツポツとした皮脂汚れをすっきりとさせたい人も多いのでは。クレンジングバームは油分が多く余分な皮脂汚れとも混ざりやすいため、毛穴ケアや、角栓のお手入れにも◎!クレンジングバームで毛穴ケアをしたいときは、基本的な使い方に加えてこんなお手入れをプラスしてみましょう。
- クレンジング前に蒸しタオルで肌をやわらかくする
- 乾いた手のひらにクレンジングバームをとる
(※半固形タイプの場合は、手のひらでやわらかくする)
- 顔全体にクレンジングバームをなじませる
- 毛穴汚れが気になる部分を指先でなでるようにクルクルとマッサージ
- クレンジングバームを乳化させる
- 乳化したクレンジングバームをぬるま湯でしっかりと濯ぐ
クレンジング前に肌を温めると、毛穴が開いて汚れが浮きやすくなるのでおすすめです。
また手や、肌の水分を拭き取ってからクレンジングバームをなじませた方が皮膚への密着力が強くなり、皮膚の汚れとなじみやすくなりますよ。クレンジングバームで毛穴ケアをしたいときは、濡れた手で使えるタイプであっても、手や肌の水分を拭き取ってから使うのがおすすめです。
液状タイプのクレンジングバームでパックも!
液状タイプのクレンジングバームは、洗い流すパックとしても使える場合があります。使い方はとても簡単です。通常のクレンジングバームの使い方と同じように肌になじませたら、3~5分程度置くだけ!時間が経ったら、丁寧にクレンジングを乳化させて洗い流せば完了です。肌のザラつきや、毛穴が気になるときのスペシャルケアとしておすすめですよ。
またW洗顔不要のクレンジングバームも多いので、メイク落とし・毛穴ケア・洗い流すパック・洗顔の4役を兼ねたお手入れができる場合も。
ただすべてのクレンジングバームが、洗い流すパックとして利用できるわけではありません。W洗顔不要ではないものもあるので、パッケージや、商品の注意事項をよく確認してみてください。
クレンジングバームを使うベストタイミングはいつ?
クレンジングバームを使うときは、お風呂に入る前または入浴中に使うのがおすすめです。入浴前にさっぱりとメイクオフを済ませれば、浴室でシャンプーや、洗顔をゆっくりと行うこともできます。濡れた手でも使えるクレンジングバームを使うときは、入浴中にクレンジングするのも◎!浴室の湿気で肌がやわらかくなり、毛穴に詰まった汚れや、古い角質も洗い落しやすくなります。
クレンジングバームを使うときの注意事項
洗浄力が高く、毛穴ケアにもおすすめのクレンジングバーム。しかし正しい使い方ができていないと十分にメイクオフや、毛穴ケアができないケースも。しっかりメイクや、汚れを洗い落とすためにも、使用前に注意事項をチェックしてみましょう。
半固形タイプと液状タイプの使い方の違い
半固形タイプのクレンジングバームは、乾いた手・肌に使うのが一般的です。水分がついた手で半固形タイプのクレンジングバームをすくいとると、容器の中に水分が入って成分が薄まってしまったり、雑菌が繁殖してしまう原因になる場合も。また肌が濡れた状態で使うと、クレンジングバームがメイクとなじみにくくなってしまい、十分に洗い流せない可能性もあります。
一方液状タイプのクレンジングバームはポンプタイプですので、容器の中に水分が入ってきません。また、濡れた手・肌でも使えますので、より便利に使えます。
しっかり乳化させてから洗い流す
クレンジングバームを使用した後に肌がヌルついていたり、メイクが残っていたりするときは『乳化』が不十分の場合があります。油分が多く配合されているクレンジングバームは、ただ濯ぐだけではクレンジングの成分が十分に洗い落とせず、残ってしまうケースがあるので要注意。
肌にクレンジングバームをなじませた後はすぐに濯がず、指先に少量のぬるま湯をとって、肌のクレンジングバームと混ぜ合わせてよく乳化させましょう。クレンジングバームとぬるま湯が乳白色に濁ってきたら、乳化が完了したサインです。
乳化ができたら、肌にクレンジングの成分が残らないようにしっかりと濯いで洗い流すと◎!
温度の高い場所に保管しない
クレンジングバームを保管するときは、風通しがよく適切な室温で保管するのがおすすめです。油分が多いクレンジングバームは温度が高くなると、バームのテクスチャーや、品質が変わってしまう可能性があります。
クレンジングバームを正しく使ってすっぴん美人に
どんなに良いスキンケアも適した使い方を知らないと、十分な効果を感じにくいものです。クレンジングバームはなじませ方や、洗い流すときの乳化のポイントを押さえておけば、なめらかなすっぴん肌を保ちやすくなりますよ。クレンジングバームの使い方に悩んだときは、今回ご紹介した方法を参考にしながら、適した使い方ができているかぜひチェックしてみてください。

監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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