【薬学博士監修】マスクによる肌荒れを防ぐには?原因からスキンケアで肌悩みを予防しよう
マスクをして長時間過ごすことが多くなると、肌荒れが気になる人も多いのではないでしょうか。しかしマスクを手放せない時は、肌荒れが気になってもマスクを使い続けるしかない場合もありますよね。
今回はマスクによる肌荒れの原因について、詳しくまとめました。さらにマスクによる肌荒れを予防するスキンケア方法もご紹介しているので、長時間マスクで過ごさなければいけないときや、マスクによる肌荒れが気になるときはぜひ参考にしてみてください。
目次
- マスクによる肌荒れの原因は?
- マスク内の湿気
- マスクによる擦れ
- 肌の乾燥
- マスクによる肌荒れにおすすめのスキンケア方法とは
- 刺激になりにくいスキンケアを使う
- 肌荒れ予防の有効成分が配合されたスキンケアを使う
- 小まめにマスク内の汗を拭く
- 擦れやすい部分にワセリンを塗る
- マスクを変えてみる
- 生活習慣のリズムを整える
- 肌荒れが目立つ場合は皮膚科を受診してみるのもあり
マスクによる肌荒れの原因は?
毎日お手入れしていても、マスクを長時間つけると肌荒れが目立ってしまうのは悲しいですよね。マスクをつけると肌にはどんな影響があるのか、原因を見ていきましょう。
マスク内の湿気
マスクをつけると呼吸をしたときの蒸気がこもるため、マスクの内側が湿っぽくなります。湿気でマスク内が蒸れるため、体温を調節しようと汗や皮脂分泌が活発になり、肌が荒れやすくなります。
特に外気の気温が高い夏場や、暖房が効いた冬の室内は、マスク内の湿気で肌が蒸れやすいので要注意です。
マスクによる擦れ
マスクが肌に長時間触れていると、マスクと皮膚が何度も擦れて肌刺激となり、肌に赤みやかゆみが起こる可能性があります。
特に肌が頻繁に刺激されることで、刺激から肌を守ろうと皮脂分泌が活発になり、角栓やニキビの原因となるケースもあるので注意が必要です。
肌の乾燥
マスクの内側は湿気がこもりやすいので、肌が潤っていると思いがちです。しかしマスクを外すと湿気が肌のうるおいを巻き込んで一気に蒸発するため、皮膚が乾燥しやすくなります。
1日に何度もマスクをつけ外ししていると、肌は蒸れた状態と乾燥状態を繰り返してしまうので、乾燥によるかゆみや肌荒れなどが目立ちやすくなります。
マスクによる肌荒れにおすすめのスキンケア方法とは
ここまでマスクによる肌荒れの原因をご紹介しましたが、「肌荒れは気になるけれどマスクが手放せない…」という人もいるのではないでしょうか。
今度は、マスクによる肌荒れが気になるときにおすすめのスキンケア方法をご紹介します。普段のスキンケアにプラスしながら、肌のコンディションを整える参考にしてみてくださいね。
刺激になりにくいスキンケアを使う
マスクで頻繁に肌が刺激されていると、肌刺激にデリケートになっている可能性があります。スキンケアを選ぶ際は、肌に刺激になりにくいタイプの化粧品を選んでみましょう。
低刺激性や、弱酸性・無添加処方など、皮膚への刺激を考えて作られたタイプもおすすめです。
肌荒れ予防の有効成分が配合されたスキンケアを使う
肌荒れやニキビ予防に有効な成分が配合されたスキンケアを使うのも、マスクによる肌荒れを防ぎたいときにおすすめです。薬用タイプの化粧品で、このような成分が配合されているかチェックしてみてください。
- アラントイン
- グリチルリチン酸K2
- グリチルレチン酸ステアリル
- 塩化リゾチーム
- カミツレ油
- ビタミン類…レチノール・パンテノール・ピリドキシンHCI・ビタミンC誘導体など
上記の有効成分と一緒に複数の保湿成分も配合されていると、肌の乾燥も防ぎやすくなりますよ。
小まめにマスク内の汗を拭く
マスク内はどうしても蒸れやすくなってしまうため、湿気で汗をかいたときは小まめにふくのがおすすめです。汗をふくときは肌触りがやわらかいタオル生地や、ガーゼのハンカチでポンポンと皮膚を押さえるようにふくのがポイント。
上下左右に大きくハンカチを動かして皮膚を擦ると、肌刺激になってしまうので避けましょう。
擦れやすい部分にワセリンを塗る
マスクを固定するワイヤー部分は、皮膚に密着しているのでどうしても肌刺激が起こりやすくなります。特に鼻の上部・頬骨沿い・フェイスラインは、マスクが密着しやすいので、ニキビや肌荒れが気になる人も多いですよね。
マスクが密着しやすい部分に薄くワセリンを塗っておくと、皮膚の上をなめらかに整えてくれるので生地と肌が擦れても刺激になりにくいでしょう。たっぷりとワセリンを塗ると、含まれる油分が毛穴に詰まりやすくなるので、よく手のひらで伸ばしから指先に取り、薄づきにするのがポイントです。
マスクの紐部分の擦れが気になるときにも、耳周りにワセリンを塗って肌滑りを良くしてみましょう。
マスクを変えてみる
マスクの蒸れ具合は、素材の通気性によっても異なります。通気性を良くしたい場合は、綿100%の布素材・ガーゼ生地を使ったマスクを使い分けてみましょう。
またマスクの中で長時間湿気がこもると、雑菌が繁殖する原因にもなります。汗がマスクについたり、長時間同じマスクをつけていたりする場合は、小まめに新しいものと交換して肌を清潔に保つことも大切です。
生活習慣のリズムを整える
外側からのスキンケアも大切ですが、寝不足や偏った食生活・運動不足などの生活習慣が乱れていると、肌荒れ・ニキビが起こりやすくなるので注意しましょう。
特に寝不足だったり、夜更かしが続いていたりすると、美肌に欠かせない成長ホルモンの分泌が乱れてしまいます。夜は日付が変わる前にベッドに就寝するように心がけたり、寝つきを良くするためにスマホやパソコンの操作は寝る30分前までに済ませたりするのがおすすめです。
また食事では肌をすこやかに保ってくれるビタミン類や、鉄分・ミネラル類などをバランス良くとりいれてみましょう。忙しくて思うようにバランス良い食事がとれない時は、サプリなどで補いながら上手く栄養バランスを整えてみるのがポイントです。
肌荒れが目立つ場合は皮膚科を受診してみるのもあり
マスク生活が続き、今までは目立たなかった肌荒れやニキビがたくさんできてしまった人も少なくありません。どうしても気になる場合は、皮膚科を受診してみるのも1つの手段です。
マスク生活による肌荒れはスキンケアで対策してみよう
マスクを長時間つけていると、マスク内の湿気の不快感や、肌荒れが気になる人も多いですよね。「マスクは手放せないけれど、肌荒れは防ぎたい」とお悩みの人も少なくありません。
今回ご紹介したマスクによる肌荒れの原因から、スキンケア対策を参考に自分の肌に合った予防方法をぜひ見つけてみてください。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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