【薬学博士監修】乾燥肌〜朝の洗顔はしない方がよい?正しくケアする洗顔方法もご紹介
ヒリヒリと刺激を感じることもある「乾燥肌」。朝のお手入れは正しくできていますか?じつは、乾燥肌の方は「朝の洗顔」に一工夫が必要です。この記事では、乾燥肌の方がするべき朝の洗顔方法や、洗顔料を選ぶときのコツをご紹介します。
乾燥している肌の状態を理解して、正しくケアを始めていきましょう。
目次
乾燥肌は朝の洗顔はしない方がよい?
乾燥肌は、朝の洗顔をしない方がよいのでしょうか?答えから伝えてしまうと、「乾燥肌でも朝の洗顔は必要」です。
なぜなら、朝起きたばかりの肌でも、睡眠中に分泌された皮脂や汗、ホコリなどが付着しているからです。肌についている汚れなどをそのままにしておくと、ニキビや肌荒れなどのトラブルを引き起こす原因になります。そのため、乾燥に悩んでいる方でも、朝の洗顔はしっかりとするべきなのです。
しかし、乾燥肌の朝の洗顔にはコツがあります。それは、ぬるま湯だけでの洗顔をすること。洗顔料を使わずに洗う方法です。乾燥肌の朝の洗顔方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
乾燥肌の朝の洗顔方法は「お湯だけ」
乾燥肌の方は「洗顔料を使わない洗顔方法」を実践してみてください。乾燥肌にとって洗顔料は、必須のアイテムではありません。もちろん、メイクを落とすときや頑固な汚れを落とすときには必要です。しかし、メイク製品などが何もついていない状態である「朝」は、使用しなくてもよいのです。
乾燥肌は、ぬるま湯だけで洗顔をすることで、肌に必要なうるおい膜を残して洗えます。ぬるま湯だけで洗えば、不要な汚れは流しつつ乾燥対策ができるのです。洗顔料を使わないで洗う方法とコツを、手順に沿って解説していきます。
乾燥肌の朝の洗顔方法3つの手順
乾燥肌の方は、適温のぬるま湯を使って顔を洗います。コツは、丁寧にやさしくすすぐようにすること。また、手を清潔にしてから洗うのも大切です。
手順 1 - 洗顔の準備をする
まずは、ハンドソープを使って手を洗います。手が汚れていると、雑菌を顔につけているのと同じです。洗顔前は、必ずハンドソープを使って指の間まで洗っておきましょう。
また、洗顔時に使用するお湯の温度も設定しておきます。熱すぎるお湯は、肌のうるおい膜まで洗い流してしまいます。反対に、冷たすぎる水は、汚れがしっかりと流せません。お湯の温度は、少しぬるいと感じる30~32度前後が適温。顔を洗う前に、準備しておくのがおすすめです。
手順 2 - やさしく洗う
手のひらで器を作ってお湯をすくうように、顔に当てていきましょう。まずは、ぬるま湯を顔に数回当てます。顔の隅々までお湯で濡れたあとに、指の腹を使ってやさしくなでるように洗います。
小鼻の横やおでこ、髪の毛の生え際を中心に撫でるように洗っていきます。顔の大きさなどにより個人差はありますが、30秒ほど使って洗うようにしてみてください。
手順 3 - 最後までやさしいタッチで
洗顔が終わったら、清潔なタオルを使って水気を抑えていきます。洗顔後の乾燥肌はとてもデリケート。硬い素材のタオルの使用は、避けるようにしましょう。
タオルは、オーガニックコットンの素材や無添加ガーゼ素材など、肌への当たりの柔らかさを重視して選ぶようにしてみてください。また、タオルは擦らずに、顔にやさしく当てて水分を吸収させます。ゴシゴシと擦ってしまうと、肌を傷つけてしまう可能性があるので気をつけましょう。
洗顔後のスキンケアこそ大事!
ここまでは、乾燥肌の朝の洗顔方法をご紹介しました。顔を洗い終わったからといって安心してはいけません。乾燥肌の方は、洗顔後のスキンケアこそが大事なのです。洗顔後の肌は、肌の水分蒸発が進みやすく乾燥が悪化しやすい状態です。1秒でも早く、肌に合わせたスキンケアをつけるようにしましょう。
乾燥肌に合わせた洗顔方法は、知ることができましたね。じつは、乾燥肌の洗顔には一つだけ注意点があります。実際に洗顔を始める前に、注意点を知っておきましょう。次の章で解説します。
乾燥肌の朝の洗顔たった一つの注意点
乾燥肌の朝の洗顔の、たった一つの注意点をご紹介します。
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注意点:顔にベタつきがある場合は「洗顔料」を使うこと
乾燥肌であっても、お湯だけの洗顔が向かないケースがあります。例えば、春夏の汗をかきやすいシーズンだったり、ホルモンの乱れによって一時的に皮脂が出やすい状態だったりするときです。
また、乾燥肌の方のなかには、部分的にテカりやすい混合肌やインナードライ肌も存在します。お湯だけの洗顔だとベタつきが残る場合は、必ず「洗顔料」を使用するようにしてみてください。
次の章では、乾燥肌の方が朝の洗顔で使うアイテムを選ぶときのコツをまとめています。洗顔料の選び方を、詳しく見ていきましょう。
【乾燥肌】朝の洗顔料を選ぶときのポイント
乾燥肌の方が朝の洗顔で使用するアイテムは、肌へのやさしさを考慮して選びましょう。肌へのやさしさを見極めるときは、製品パッケージや商品の説明欄を確認するのがおすすめです。製品のパッケージや説明欄には、洗顔料に使用している洗浄剤や成分、どんな使い心地なのかが記載されているはずです。
肌にやさしい使い心地のアイテムの特徴をまとめたので、合わせてチェックしておきましょう。
肌にやさしい使い心地の洗顔料とは?
全ての肌質に当てはまるわけではありませんが、乾燥肌は外部からの刺激にデリケートになっている場合が多いです。朝の洗顔で使用するアイテムは、「肌への刺激になる可能性がある成分を使っていないもの」を選ぶようにするとよいでしょう。
以下でご紹介する内容は、肌への刺激になる可能性がある成分を使っていない製品に多いキャッチフレーズです。製品選びの参考にしてください。
- 植物由来
- アミノ酸系の界面活性剤
- 肌のバリア機能をサポート
- 肌のうるおいケア
- パラベンフリー、アルコールフリー
- 石油系界面活性剤フリー
- 合成着色料フリー
洗顔料にもよりますが、これらのキャッチコピーが記載されている製品は、肌へのやさしさを考慮して作られていることが多い傾向です。洗顔料を購入するときは、しっかりと確認をしておくことをおすすめします。
乾燥肌でも朝は洗顔するべきだった!
乾燥肌の朝の洗顔は、結果として「必ずした方がいい」ということがわかりました。しかし、自分の肌質に合わせて一工夫をするのが大切です。乾燥がひどい場合はぬるま湯だけで洗うようにして、ベタつきがある場合は洗顔料も使って洗いましょう。
また、洗顔料は肌へのやさしい使い心地を優先に選ぶということも重要でした。乾燥が気になったら、そのままにせずに肌のお手入れを始めましょう。洗顔方法だけではなく、肌に合わせた保湿ケアを取り入れて、いつまでも輝くうるおいに満ちた肌を手に入れてください。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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