【薬学博士監修】夏でも肌の乾燥対策は大事!夏におすすめの保湿ケアをご紹介
夏場や、汗をたくさんかいた後は、肌がベタつきたくないからといってあまりスキンケアをしない人も多いのでは。特に夏場は湿度も高いので、一見肌が潤っているように見えます。しかし夏は、空気が乾燥する冬と同じくらい肌が乾燥しやすいので、保湿ケアが大切です。
今回は夏でもお肌が乾燥する理由を詳しくまとめました。また夏の肌におすすめの保湿対策もご紹介していきますので、どんなお手入れをすればいいかの悩んだ時の参考にしてみてください。
目次
- 夏も肌が乾燥する?カサカサ肌が目立つ4つの原因とは
- 原因① 紫外線
- 原因② 汗や、ベタつき
- 原因③ エアコン
- 原因④ スキンケア不足
- 夏のお肌におすすめ!6つの保湿対策
- 1. クレンジング、洗顔で肌を清潔に保つ
- 2. 肌のバリア機能を整える成分が配合されたスキンケアを使う
- 3. 化粧水だけでスキンケアを終わらせない
- 4. 肌に直接エアコンや、冷気が当たらないようにする
- 5. 湯船に入る
- 6. タンパク質、ビタミン類など栄養バランスの整った食事を心がける
夏も肌が乾燥する?カサカサ肌が目立つ4つの原因とは
汗をたくさんかいたり、湿度が高く肌が潤っているように感じたりする夏でも、肌は乾燥しています。なぜ夏に肌が乾燥してしまうのか、その理由と原因について詳しく見ていきましょう。
原因① 紫外線
夏は紫外線量が多く、皮膚の表面の潤いが奪われやすいので注意が必要です。
ちなみに紫外線には長い波長をもち、肌の角質層の奥までダメージを与えやすい『UVA波』と、波長は短いものの皮膚表面に強いダメージを与えて日焼け(サンタン)の原因になりやすい『UVB波』があります。夏場はUV対策で、こうした2種類の紫外線を受けにくくすることが大切です。
また日焼け止めの表示に『SPF・PA』とありますが、SPFがUVB波のUVカット指数、PAがUVA波のUVカット指数を表しています。屋外で過ごすときはUVカット指数の高いもので、肌の潤いを守りながらUV対策もできるものを選んでみましょう。
原因② 汗や、ベタつき
気温と湿度が高くなる夏は、たくさんの汗をかきやすい季節です。汗には水分の他に、ミネラルや皮脂が含まれているのでベタつきやすく、サラッと皮膚が乾きにくいので肌が潤っているように感じてしまいがちです。
しかし汗を拭き取らずにそのまま過ごしていると、汗に含まれるミネラル分が肌刺激となり、肌荒れを起こす原因になることも。さらにミネラルには塩分も含まれているため、汗を拭かずに過ごしていると肌が乾いてカサカサになりやすいので要注意です。
原因③ エアコン
気温が高い夏場は、熱中症対策の1つとしてエアコンで室温を下げて過ごすことが多いですよね。エアコンは部屋の温度と一緒に湿度も下げてくれますが、その分肌も乾燥しやすくなります。
エアコンを効かせた部屋で長時間過ごすときは、湿度を下げ過ぎないようにしながら加湿すると肌の保湿対策になりますよ。
原因④ スキンケア不足
夏は湿度や、汗で肌がベタつきやすいので「スキンケアは化粧水だけで済ませている」という人もいるのではないでしょうか。しかしスキンケアで十分な保湿ケアができていないと、肌の乾燥がどんどん進んでしまいます。
肌のベタつきが苦手な人は、さっぱりタイプの化粧水や美容液、肌なじみのよい乳液を使って、肌に潤いだけでなく、油分も一緒に与えて夏の肌に必要な保湿ケアをしていきましょう。
夏のお肌におすすめ!6つの保湿対策
先ほどご紹介したように、夏の肌が乾燥してしまう原因はたくさんあります。夏場は冬よりも湿度が高く潤いのあるように感じられますが、お肌の保湿対策はしっかりとしていきましょう。夏の肌が乾燥しにくくなるおすすめの保湿対策を6つご紹介していきます。
1. クレンジング、洗顔で肌を清潔に保つ
汗をかきやすい夏は、汗に含まれるミネラルや皮脂に埃や、汚れがつきやすく、そのままにしていると毛穴に詰まってしまう場合もあります。
夜はメイクをクレンジングでしっかりと洗い落とし、必要があれば肌に残った汚れや、古い角質などは洗顔料を使って洗い流しましょう。朝の洗顔は、乾燥肌はお湯だけで、脂性肌は洗顔料を使って夜の間についた肌の汚れをすっきりと洗い流すのがポイントです。
2. 肌のバリア機能を整える成分が配合されたスキンケアを使う
肌がテカっていたり、潤っているように感じたりする場合でも、肌本来の水分と油分のバランスが乱れてしまうと保湿しても乾燥してしまうことがあります。保湿ケアをしっかりしているつもりでも、夏は肌が乾燥してしまうときにおすすめなのが、肌のバリア機能を整えるスキンケアです。
肌のバリア機能とは、肌の潤いが蒸発しないように守ってくれたり、紫外線など外からの刺激から肌を守ってくれたりする機能のこと。加齢や、紫外線のダメージ、潤い不足などで肌のバリア機能は低下してしまうため、肌のバリア機能を整えてくれる成分を配合したスキンケアをとりいれると、潤いが持続しやすい肌を目指すことができます。
肌のバリア機能を整えるスキンケアにはセラミドや、アミノ酸、天然因子成分が配合されたものがおすすめです。スキンケアに配合されている成分表示や、パッケージをチェックしながら選んでみましょう。
3. 化粧水だけでスキンケアを終わらせない
肌がベタつくからといって、化粧水のみでスキンケアを終わりにするのは避けましょう。化粧水の役割は、角質層にうるおいを与えて後から使うスキンケアの成分をなじませやすくすることにあります。
せっかく化粧水で肌に与えた潤いも、時間が経つと乾燥してしまうので、美容液や乳液、もしくはクリームを使って潤いを長くキープできるように整えるのがポイント。
また紫外線による日焼けが気になるときは、フェイスパックでお肌をクールダウンさせるのもおすすめです。
4. 肌に直接エアコンや、冷気が当たらないようにする
暑いときは冷たいエアコンの風を浴びたくなりますが、直接エアコンの風を肌に当てると、肌が乾燥しやすくなるので避けましょう。リモコンや、扇風機で風向きを調節したり、カーディガン・ストールなどを羽織ったりと肌に直接風が当たらないようにするのがおすすめです。
さらにエアコンの冷気が直接当たると、肌が冷えやすくなるので設定温度を極端に下げ過ぎないように気をつけましょう。
5. 湯船に入る
湯船に浸かると暑いので、夏は入浴を避けている人も多いですよね。しかし入浴をすることで、体全体が温まり、肌の新陳代謝も整いやすくなります。
夏の入浴には、39℃前後のゆるめのお湯に10~20分程度浸かる方法がおすすめです。じんわりと体が温まるため、短時間で熱めのお湯に入浴するよりも湯冷めしにくい状態になります。
さらに毛穴に詰まった汚れが気になるときは、毛穴が開きやすくなっている入浴後に洗顔をして、汚れを洗い落としてみましょう。
6. タンパク質、ビタミン類など栄養バランスの整った食事を心がける
スキンケアは外からのお手入れはもちろん、体の内側からのケアも大切です。特に毎日の食事では、美肌ケアに欠かせないこのような栄養を摂取して、体の内側からも肌の乾燥対策をしていきましょう。
- 動物性タンパク質…肉、魚、卵、乳製品の多く、肌の新陳代謝にも◎
- 植物性タンパク質…大豆製品や、豆類に多く、美肌ケアにおすすめ
- ビタミン類…野菜、フルーツに多く含まれており、肌の調子を整える
- 鉄分やミネラル類…魚介類、肉に多く、肌の血色や、皮膚をすこやかに保つ
特に夏場は汗をかきやすいので、亜鉛・鉄などのミネラル類が不足しやすく、お肌の栄養バランスが乱れやすいので要注意です。食事で摂りにくい栄養はサプリで補いながら、体の内側からの乾燥対策も意識してみてくださいね。
夏に合う保湿ケアでうるおいのある美肌を長くキープしてみませんか
夏場は湿度が高く、汗をかきやすいため、肌が乾燥していると感じない人も多いのではないでしょうか。しかし夏は肌が乾燥しやすい原因がたくさんあり、意外とカサついていることが多いので注意が必要です。今回ご紹介した夏の肌におすすめの保湿対策で、お肌の乾燥を防いで潤いのある美肌をキープしていきましょう!
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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