【薬学博士監修】摩擦は肌にどう影響する?肌をこするのがNGな理由と、おすすめのスキンケア方法をご紹介

『肌をゴシゴシ擦るのは良くない』と、さまざまなスキンケア方法で言われていますよね。肌を擦ると摩擦が起こりやすくなり、肌の乾燥が進んでしまう原因に繋がります。

今回は肌にかかる摩擦がどう影響して、なぜ肌が乾燥しやすくなるのかを詳しくまとめてみました。肌摩擦の少ないスキンケア方法も一緒にご紹介しているので、毎日のスキンケアで肌を擦りやすい人もぜひ参考にしてみてください。

 

目次

  • 肌摩擦の少ないスキンケアの使い方
    • 1. 摩擦レスなクレンジングを選ぶ
    • 2. 指の腹を使う
    • 3. クレンジングの使用量はたっぷりと
    • 4. 洗顔はしっかり泡立てる
    • 5. タオルはポンポンと肌に吸いつけるようにする
    • 6. 化粧水~クリームは手でなじませる

 

なぜスキンケアで肌をこするのは良くない?

なぜスキンケアで肌をこするのは良くない?


クレンジングや洗顔中に「汚れを落としたいから」といって、肌をゴシゴシこすっていませんか。『スキンケアでは肌を擦ると良くない』と言われますが、肌に強い摩擦が加わると、肌が刺激をされて乾燥したり、肌荒れを起こしたりする場合があります。

肌に強い摩擦が加わると、どんな影響があるのか詳しくご紹介していきます。

 

摩擦が肌に与える影響とは

摩擦が肌に与える影響とは


肌に強い摩擦が起こると摩擦が肌刺激となり、皮膚表面の角質層を傷つけやすくなります。そもそも角質は、肌細胞が10~20層に重なってできているもの。ただ角質は0.2mmほどの厚さしかないため、スキンケアで肌に摩擦が加わるだけでも角質が剥がれやすくなったり、保湿に欠かせない皮脂膜まで剥がれやすくなったりと、影響を受けやすいのです。

保湿に必要な『皮脂膜』が剥がれやすくなる

保湿に必要な皮脂膜が剥がれやすくなる


『皮脂膜』とは肌が本来持っている保湿機能のこと。皮脂と汗が混ざり合うことで、肌のうるおいが蒸発しないように防いでくれます。しかしクレンジングや、洗顔時にゴシゴシ肌を擦ると、肌に摩擦が加わることで皮脂膜が汚れと一緒に洗い流されてしまう場合があります。

皮脂膜が弱まると肌の乾燥が進んだり、外からの刺激を肌が感じやすくなって肌荒れが目立ったりと、さまざまな肌悩みを抱えやすくなります。


肌のバリア機能が低下しやすくなる

肌のバリア機能が低下しやすくなる


『肌のバリア機能』は肌本来のうるおいを維持したり、紫外線などの外からの刺激で肌のうるおいが蒸発しないようにしたりと、肌の水分バランスをキープしてくれる機能です。しかし肌に摩擦が加わり刺激を感じると、肌のバリア機能が低下して、うるおいを維持する力が弱まってしまいます。

毎日保湿ケアをしているのに、うるおった肌を長くキープできないときは、肌のバリア機能が低下している可能性もあるので注意が必要です。肌のバリア機能を整えるスキンケアや、肌摩擦を少なくするスキンケア方法で、肌本来の保湿機能を守っていきましょう。

 

 

肌摩擦の少ないスキンケアの使い方とは

肌摩擦の少ないスキンケアの使い方とは


化粧品を肌につけるときや、クレンジング・洗顔で汚れを洗い流すときは、どうしても肌を擦ってしまいがちです。肌摩擦を0にするのは不可能ですが、肌摩擦の起こりにくいスキンケアの使い方を身につければ、肌を強く擦る必要がなく摩擦の少ない方法でスキンケアを続けることができます。今度は、肌摩擦が起こりにくいスキンケアの使い方をチェックしていきましょう。

 

1. 摩擦レスなクレンジングを選ぶ

摩擦レスなクレンジングを選ぶ


肌摩擦が起こりやすいのが、クレンジングや洗顔で『落とすケア』をしている時です。特にクレンジングは落ちにくいメイクをしっかりと落とすために、ついゴシゴシ力を入れて擦ってしまう人も多いのでは。

肌摩擦の少ないクレンジングのポイントは、ベースメイクとポイントメイクを一気に落とすことことができるクレンジングバームやクレンジングクリームを選ぶこと。

コットンや、シート状のクレンジングは物理的な摩擦でメイクを落としている効果が大きいため、肌摩擦が少なくメイクオフができるクレンジングをお探しの方にはおすすめできません。


2. 指の腹を使う

指の腹を使う


化粧品を肌になじませるときは、指先でなじませていませんか。指先は無意識でも力が入ってしまうがあり、気づかない内に肌摩擦が起こってしまうことも。

スキンケアで指を使う時は、指先よりもやや下の第1関節まわりを意識してみるのがポイント。第1関節を意識すると指先に強い力が入りにくくなり、やわらかい力加減で化粧品をなじませることができますよ。

 

3. クレンジングの使用量はたっぷりと

レンジングの使用量はたっぷりと


ベースメイクを落とす時は、1回あたりに使用するクレンジングの量も見直してみましょう。使う量があまりに少ないと、肌が擦れやすくなり、皮膚と指にかかる摩擦が強くなります。

使用するクレンジングのタイプにもよりますが、1回あたり500円玉1個分ほどの量を目安にするのがおすすめです。


4. 洗顔はしっかり泡立てる

洗顔はしっかり泡立てる


クレンジングと同じくらい肌摩擦が起こりやすいのが、洗顔時。泡立てるタイプの洗顔料を使う時は、モコモコとした泡をたっぷりと作って泡を肌に密着させて洗うのがポイントです。

使用する洗顔料が少なかったり、泡立ちが不十分な状態だったりすると、肌にかかる摩擦が大きくなるので注意しましょう。

また、肌への摩擦の回数を減らすために、クレンジングと洗顔を一遍に済ませられるダブル洗顔不要のタイプのクレンジング・洗顔をできるだけ使いましょう。

 

5. タオルはポンポンと肌に吸いつけるようにする

タオルはポンポンと肌に吸いつけるようにする


顔を洗い終えた時に、タオルでゴシゴシと擦って水分を拭いていませんか。タオルの繊維が皮膚との摩擦になり、角質層が傷つく原因となります。

やわらかい素材のタオルや、水分を吸収する力に優れたタオルで、顔を軽く押さえるようにポンポンと水分を拭き取るのがおすすめです。


6. 化粧水~クリームは手でなじませる

化粧水~クリームは手でなじませる


化粧水や美容液、乳液などを顔になじませるときは、コットンを使わずに手のひらや、指の腹を使ってなじませましょう。

まず化粧品を手のひらに出し、体温で軽く温めてから乾燥が目立ちやすい部分につけていきます。次に手のひらに残った化粧品を、顔全体に手のひらを押し当てるようにしてつけていくのがポイントです。

細かい部分や、重ね塗りしたい場合は少量の化粧品を手のひらに出し、指の腹を使ってポンポンと細かくつけていくと良いでしょう。皮膚をゴシゴシ擦ったり、シワが寄るほど皮膚を引っ張ったりすると肌摩擦が起こりやすいので要注意です。

 

肌摩擦を増やすスキンケアを避ける

肌摩擦を増やすスキンケアを避ける


肌の摩擦をもっと減らしたいときは、使用するスキンケアを見直すのも大切です。コットンで拭き取るタイプのクレンジングや、シート状のクレンジング、拭き取り型化粧水は、どうしても皮膚に摩擦が起こりやすくなります。

特に肌の乾燥や、肌がデリケートなときはこうしたタイプの化粧品は一旦避けて、肌がすこやかな状態に整ったら改めてスキンケアに加えてみると良いでしょう。


またお風呂場でクレンジングや、洗顔をする時にシャワーを直接肌に当てて洗い流していませんか。シャワーは水圧が強いため、皮膚が体よりも薄い顔の肌には摩擦が起こりやすいので要注意です。多少面倒でも、蛇口からお湯を手のひらにすくってクレンジングや、洗顔を濯ぎましょう。


肌の摩擦を減らして毎日のスキンケアで美肌を目指しましょう

肌にかかる摩擦が強いと保湿に欠かせない皮脂膜や、肌のバリア機能が低下して、お肌の乾燥が目立ちやすくなります。毎日行うスキンケアでは肌の摩擦を減らして、肌にかかる負担を和らげながらお手入れをすることが大切です。

今回ご紹介したスキンケア方法を参考に、毎日何気なく行っているスキンケア方法を見直してみてはいかがでしょうか。


監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

監修者

薬学博士・杜 垚

東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。

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