【薬学博士監修】日焼け止めが落としきれないのはなぜ?タイプに合わせた正しい落とし方をご紹介

紫外線が強くなる時期は、日焼け止めを毎日欠かさずに使っている人も多いですよね。しかし日焼け止めを塗った後は、何を使って洗い落とせばいいのか悩みませんか?

この記事では、日焼け止めの落とし方を詳しくまとめています。また日焼け止めはクレンジングや、洗顔を使って落とした方がいいのか、その理由も紹介しているのでぜひスキンケアの参考にしてみてください。

 

目次


 

日焼け止めが水洗いで落ちにくい理由

日焼け止めが水洗いで落ちにくい理由

日焼け止めを水洗いするだけでは、成分をキレイに洗い流すことはできません。日焼け止めは汗や皮脂ですぐに落ちないように、油溶性の成分や皮膜形成剤などが配合されています。キレイに日焼け止めを落とすには石けんや、洗顔料、クレンジングを使って洗い流すことが大切です。

またUVカット率の高い日焼け止めは、ウォータープルーフ加工や、さらに耐久性に優れた成分が配合されているタイプも。特にウォータープルーフ加工や、耐久性に優れた日焼け止めは、専用のクレンジングを使わないと肌に成分が残ってしまう場合があるので注意が必要です。

 


日焼け止めのタイプによって落とし方を変えよう 

日焼け止めのタイプによって落とし方を変えよう

日焼け止めを落とし忘れると成分が肌に残ってしまい、ニキビや、肌荒れなどの肌悩みの原因になる可能性もあります。日焼け止めをしっかり落とすには、タイプに合わせた正しい落とし方をするのがポイント!普段使っている日焼け止めのタイプをチェックしながら、正しい落とし方ができているか確認してみましょう。

 

耐久性の高いものはクレンジングを使うのが

耐久性の高いものはクレンジングを使うのが◎

ウォータープルーフ加工や、UVカット指数の高い日焼け止めは、プールや海、アウトドア、スポーツなどの屋外で長時間過ごすときにおすすめです。こうした耐久性に優れたタイプの日焼け止めは肌への密着力にも優れているため、日焼け止め落とし専用のソープや、クレンジングを使って落としましょう。

クレンジングのタイプは洗浄力に優れたオイルクレンジングや、バームクレンジングがおすすめです。洗浄力の高いクレンジングは水で落ちにくい日焼け止めの成分を浮かせて、洗い流しやすくしてくれるのです。ゴシゴシこする必要がなく、油溶性の成分や、ケミカルな成分もすっきりとメイクオフするように落としてくれます。

ただ洗浄力に優れたクレンジングはお肌が乾燥しやすいので、保湿成分も一緒に配合されているものを選ぶのがポイントです。


SPF・PA値の低いものは洗顔料で洗い落とせる場合も

SPF・PA値の低いものは洗顔料で洗い落とせる場合も

SPF・PA値の低い日焼け止めや、説明書きに「石けんで洗い落とせる」、または「専用クレンジング不要」という表記のあるものは、洗顔料だけで洗い落とすことが可能です。

メーカーによっては、SPF・PA値の高い日焼け止めでも石けんで落とせるタイプもあります。日焼け止めのパッケージや、注意書きをよく確認して、日焼け止めの落とし方に合うアイテムを選んでみましょう。

また洗顔料で日焼け止めを落とすときは、洗浄力の高い洗顔料を選ぶのがポイント。泡立てた洗顔料は顔全体にムラなく塗布して、日焼け止めの成分が肌に残らないようにしっかりなじませましょう。


 

日焼け止めの落とし方のポイント

日焼け止めの落とし方のポイント

 

日焼け止めを落とすときはタイプに合わせてクレンジングや、洗顔料を使うのはもちろん、落とし方もチェックして、肌負担にかけないケアをしたいところ。日焼け止めの落とし方のポイントをご紹介していきます。


 

クレンジングをたっぷり使って落とす

クレンジングをたっぷり使って落とす

洗浄力の高いクレンジングや、洗顔料は日焼け止めをすっきりと落ちやすくしてくれますが、使用すべき量を守って、たっぷり使う必要があります。量が少ないと、摩擦とかで肌に刺激を与えやすいので要注意です。


ゴシゴシ肌をこすらない

ゴシゴシ肌をこすらない

日焼け止めや、肌の汚れが溜まりやすい小鼻のワキは、ゴシゴシこすりたくなる人もいるかもしれませんが、日焼けとかでデリケートになっている肌を刺激してしまうので避けましょう。指の腹を使って、肌を撫でるようにやさしくクレンジングや、洗顔料をなじませて手早く濯ぐのがポイントです。

 

保湿成分が配合されたアイテムを選ぶ

保湿成分が配合されたアイテムを選ぶ

ウォータープルーフ加工や、耐久性の高いタイプの日焼け止めは、クレンジングと洗顔で肌に残りやすい成分を洗い流すことが大切です。ただ洗浄力の高いクレンジングや、洗顔はお肌の負担になりやすい面も。

特に乾燥肌や、敏感肌の人は肌刺激で肌が乾燥してしまう場合もあるので要注意です。このような保湿成分も一緒に配合されているアイテムを選んでみましょう。

  • ヒアルロン酸
  • アミノ酸
  • NMF(天然保湿因子)
  • コラーゲン
  • セラミド
  • グリセリン

肌のうるおいや、保湿に必要な皮脂まで洗い落としてしまうと、肌の乾燥が進んで肌荒れや、ニキビの原因になってしまいます。日焼け止めをしっかりと落としながら、肌のうるおいも守れるアイテムを選んでみてください。

 

ボディ用の日焼け止めにもクレンジングは必要?

ボディ用の日焼け止めにもクレンジングは必要?

 

水・汗に強いタイプや、SPF・PA値の高いボディ用の日焼け止めは、顔と同様にクレンジングで洗い落とした方が良いでしょう。このようなアイテムを使って、ボディ用の日焼け止めをキレイに洗い落とすのがおすすめ。

  • 顔用のクレンジング
  • ボディ用のクレンジング
  • 日焼け止めも落とせるボディソープ

特に屋外のレジャーや、アウトドアを楽しんだ後は、肌に塗った日焼け止めに汚れや、埃がつきやすいため、そのまま体に塗った日焼け止めを放置すると肌荒れや、ニキビの原因になりやすいので注意しましょう。その日の内にしっかり洗い落として清潔な肌で過ごすのが


 

日焼け止めはタイプに合わせた落とし方でしっかり洗い流そう

日焼け止めは水洗いでは成分が肌に残ってしまい、完全に洗い流すことはできません。特に耐久性に優れたタイプは肌への密着力も高いため、クレンジングでしっかりと皮膚から浮かせて洗い落ちやすくする必要があります。

今回ご紹介した日焼け止めのタイプに合わせた落とし方で、日焼け止めをしっかり洗い流してすこやかな肌を保っていきましょう。


監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

監修者

薬学博士・杜 垚

東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。