【薬学博士監修】温泉後もスキンケアをした方がいい?温泉に入った後のスキンケア方法や、頻度をご紹介
温泉に入った後は化粧品をつけなくても、肌がゆでたまごのようななめらかな状態で気持ちいいですよね。しかし温泉に入った後で、まったくスキンケアをしないまま過ごしても良いのか心配になる人もいるのではないでしょうか。
今回は、温泉に入った後のスキンケアは必要なのかをまとめました。また温泉後のスキンケアのポイントや、タイミング・頻度についてもご紹介します。旅行先でのスキンケアはどうすればいいのか悩んでいる人もぜひ参考にしてみてください。
目次
- 温泉後もスキンケアって必要?
- 温泉後のお肌にも適度なスキンケアは大切
- 温泉の性質によっては洗い流した方が良い場合も
- 温泉後のスキンケア方法のポイント
- 肌なじみの良い化粧水、美容液でうるおいをプラス
- 乳液でうるおいと油分のバランスがとれた美肌に
- 温泉後にスキンケアをするタイミングは?頻度はどれくらいがいい?
- 温泉から上がったらできるだけ早くスキンケアをしよう
- 1日2回の頻度で適度なスキンケアを
温泉後もスキンケアって必要?
『美肌効果』を謳う温泉もあるほど、温泉には美肌に欠かせない天然のミネラルが多く含まれているので、入浴するだけで肌が整ったと感じる人も多いですよね。
最近では温泉水を使った化粧水や、美容液などさまざまな化粧品も販売され、温泉の成分はスキンケア業界でも注目を集めています。
「温泉に入浴した後は、顔やボディのスキンケアは必要ないのでは」と思う人も少なくありません。しかし温泉には保湿に欠かせない油分は含まれていないので、入浴後は塗るスキンケアも行うのが大切です。
温泉後のお肌にも適度なスキンケアは大切
温泉後の肌は一見うるおっているように見えますが、スキンケアをまったくせずに過ごしてしまうと、せっかくの肌のうるおいが蒸発して乾燥が目立ちやすくなります。温泉にはミネラル成分が豊富に含まれていますが、保湿に必要な油分は含まれていません。そのため与えたうるおいを保持する力が足りず、肌のカサつきや乾燥による小ジワが目立ってしまいます。
反対に温泉に入浴した後にしっかりとスキンケアをすれば、温泉後のうるおいを保った美肌を長くキープすることもできます。
温泉の性質によっては洗い流した方が良い場合も
ただ温泉と一言でいっても、温泉の質によっては長時間肌に触れていると刺激になってしまう『泉質』のものもあります。
- ph2.9以下の泉質…酸性
- ph8.5以上の泉質…アルカリ性
アルカリ性が強めの温泉は、とろっとした肌触りがあり、肌をツルすべに整えてくれます。ただ肌の古い角質や、皮脂を洗い流す力にも優れているため、スキンケア前に洗い流して肌にうるおいと油分を与えてあげることが大切です。
また酸性が強めの温泉の場合も長時間浸かっていると、肌刺激を感じてしまうことがあります。肌がデリケートになっているときや、敏感肌タイプの人は、顔のスキンケア前によく肌を濯いで洗い流しておくと良いでしょう。
温泉後のスキンケア方法のポイント
温泉後のうるおった肌には、どのようにお手入れするのが良いのでしょうか。普段と同じスキンケアでも良いのか、何か省いた方が良い工程があるのか、スキンケアのポイントをご紹介します。これから温泉旅行を楽しみたいと計画している人も、ぜひ参考にしてみてください。
肌なじみの良い化粧水、美容液でうるおいをプラス
温泉後の肌は温泉に含まれるミネラルをたっぷりと浴びて、スキンケアの成分は角質層になじみやすくなっています。そのため肌なじみが良く、サラッとしたとろみの少ない化粧水や、美容液でたっぷりとうるおいや、栄養を与えましょう。
使うスキンケアの種類は日常的に使っているものでも、トライアルキットのような少量タイプのスキンケアセットでもOKです。自分の肌質と相性が良く、ベタつきにくいテクスチャーのものを準備しておきましょう。
乳液でうるおいと油分のバランスがとれた美肌に
肌に化粧水と美容液でたっぷりのうるおいを与えた後は、乳液で肌のうるおいと油分のバランスを整えましょう。肌がベタつくまでじっくりと保湿する必要はありませんが、肌の保湿にはうるおいだけでなく、油分も大切です。
特に乳液は保湿クリームよりも、配合されている水分量が多く、みずみずしいテクスチャーのため、お風呂上がりで汗をかきやすい肌にもなじませやすいというメリットがあります。乾燥が目立ちやすい目元や、口周りは、部分的に重ねづけをしてみるのもおすすめです。
温泉後にスキンケアをするタイミングは?頻度はどれくらいがいい?
温泉後は肌が温まっていて、たっぷりと汗をかいている人も少なくありません。スキンケアはどのタイミングですればいいのか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
入浴後のスキンケアのタイミングについて、詳しくまとめてみました。さらにスキンケアの頻度についても詳しくご紹介します。
温泉から上がったらできるだけ早くスキンケアをしよう
温泉後は汗をたくさんかいて、肌がうるおっているように感じられるため、そのままで過ごして「汗が引いてからスキンケアを始めればいいか…」と思いがちです。しかし入浴中に汗をたくさんかくと体内の水分は不足状態になり、皮膚表面だけがうるおっているような状態になってしまいます。
温泉に入浴後は汗をふいて、全身をクールダウンしながら、すぐにスキンケアをするのがポイントです。化粧水を肌になじませてから、完全に乾き切らない内に美容液、乳液をなじませて肌にうるおいを与えながら、肌の水分と油分のバランスを整えてあげましょう。
1日2回の頻度で適度なスキンケアを
温泉に入浴した後だからといって、スキンケアの頻度を減らすと、肌が乾燥する原因になってしまいます。スキンケアは1日2回、朝と晩に行うのが理想的です。
それ以上頻繁に行うと保湿しすぎになってしまい、分泌された皮脂と化粧品の油分が混ざり合ってニキビや、肌荒れを起こしてしまうこともあるので注意が必要です。最高でも1日2回の頻度を意識しながら、温泉後にスキンケアを行ってみましょう。
温泉後のツルすべ肌をスキンケアで長くキープしてみよう
温泉後は肌のコンディションが整いやすくなるため、せっかく整えた美肌を長く保ちたい人も多いのではないでしょうか。温泉に入浴した後も、スキンケアの頻度を減らしたり、特別な保湿アイテムを使ったりする必要はありません。
ただ温泉に入浴した後にスキンケアを全くせずに過ごしていると、肌が乾燥して、せっかくうるおった肌のコンディションが乱れてしまう場合があります。今回ご紹介した温泉後のスキンケアのポイントをチェックしながら、潤いのある美肌を長く保ってみませんか。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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