【薬学博士監修】肌の赤みが目立つ原因は?顔の血管が透けて見える肌&肌のバリア機能を整えたいときにおすすめの方法を紹介
ふと鏡を見たときに、顔の赤みが気になることはありませんか。頬の赤みが目立ったり、血管が透けて見えるような肌が目立ったりすると、つい気になって顔を隠したくなる人も。
この記事では顔の赤みが目立ってしまう原因や、目立たなくさせる方法をまとめています。
スキンケアで気をつけるポイントや、生活習慣で気をつけることも紹介しているので、肌の赤みが気になるときの参考にしてみてください。
目次
- 顔に赤みが目立つ原因
- 顔の皮膚が薄く肌の血管が透けて見える
-
肌のバリア機能の低下
- 肌の赤みを目立たなくさせるには?
- 肌のバリア機能を整えるスキンケアを選ぶ
- グリーンのコントロールカラー、コンシーラーを使う
- 顔の赤みが気になるときにスキンケアで気をつけたいこと
- 肌刺激を与えないように気をつける
- 洗浄成分がマイルドなクレンジングや、洗顔料を選ぶ
- ピーリングケアを避ける
- 顔の赤みが目立つときの生活習慣で気をつけたいこと
- 質の良い睡眠をとる
- 喫煙や、カフェイン、刺激の強い香辛料を避ける
- 栄養バランスが整った食生活を心がける
顔に赤みが目立つ原因とは

暑くないのに顔が火照っているような赤みが目立つと、気になって隠したくなる人も多いのでは。なぜ顔の肌に赤みが目立ってしまうのか、まずは原因をチェックして自分にあったお手入れ方法を見つけていきましょう。
顔の皮膚が薄いから

顔の皮膚が薄いと肌の血管が透けて見え、毛細血管の色が肌の赤みのように見えることがあります。顔の皮膚が薄くなる原因はこのようなケースが考えられます。
・生まれつきの体質
・肌摩擦
・ピーリングケア
顔の皮膚は体よりも薄く、厚さは約2mmしかありません。また皮膚は3つの層に分かれていて、それぞれに毛細血管が通っています。皮膚が薄いと、この毛細血管の色が透けて見えやすくなり、肌に赤みが目立つ場合があります。
さらに肌刺激や、ピーリングなどの強い刺激が頻繁に与えられると、古い角質は必要以上に剥がれやすくなってしまうことがあります。
肌のバリア機能の低下
肌の乾燥が進み、刺激を感じやすく敏感になっていると、肌のバリア機能が低下している可能性も。肌のバリア機能が低下してしまうと刺激に敏感になり、顔に赤みが出やすくなってしまいます。
本来肌のバリア機能は肌のうるおいが蒸発してしまわないように水分を保持したり、外部からの刺激から肌を守ってくれたりする保湿に欠かせないもの。多層になっている皮膚の中でも、もっとも外側の表皮に存在しているため、肌刺激をうけやすい部分です。
特に刺激を感じやすい敏感肌は肌にダメージを受けやすい状態になっていて、肌になんらかの刺激を受けたときに肌のバリア機能が正常に機能しにくくなっている可能性も。
肌の赤みを目立たなくさせるには?
肌の赤みが目立つと、ファンデーションを厚塗りしてごまかそうとしていませんか。しかし赤みをしっかりとメイクで隠そうとすると、反対に不自然な印象を与えてしまいます。肌の赤みが気になるときのスキンケアや、ベースメイクにおすすめの方法をご紹介します。
肌のバリア機能を整えるスキンケアを選ぶ
洗顔を済ませた後、すぐに保湿ケアをしていますか。洗顔の肌はとても乾燥しやすいので、皮膚の水分が乾いてカサカサになってしまう前に、スキンケアで肌にうるおいを与えることが大切です。特に肌のバリア機能を意識したスキンケアでは、このような成分に着目してみましょう。
- セラミド
- アミノ酸
- NMP(天然保湿因子)
- スクワランなどの油成分
特にセラミドはうるおいをかかえこみ、肌にうるおいとハリを与えてくれる特徴があります。セラミドは天然由来の植物性セラミド、動物性セラミドと、合成由来のヒト型セラミド、疑似セラミドの4種類。
疑似セラミドは大量生産しやすいためプチプラの美容液やクリームなどにも配合されやすい成分です。天然由来の動物性セラミドは馬由来、植物由来の成分はトウモロコシ、米などから抽出した成分が使われています。
一方NMP(天然保湿因子)は、もともと角質層にもある成分の1つ。アミノ酸もNMPの中に含まれている成分で、表皮のうるおいを保ってくれます。
一方油はスキンケアの最後のステップとして蓋をする働きがありますので、肌の水分が蒸発しないように守ってくれます。
グリーンのコントロールカラー、コンシーラーで肌の赤みを目立たなくさせる
肌の色味に近い化粧下地や、ファンデーションで肌の赤みをキレイに隠そうとすると厚塗りに仕上がりやすいので要注意です。肌の赤みが目立つ部分には、グリーンコントロールカラー、コンシーラーで赤みを目立たなくさせてから、薄くファンデーションをつけるのがポイント。
緑色は赤色と補色関係にあり、お互いの色を混ぜると無彩色※になります。(※白や、グレー、黒など色彩を持たない色)
さらにグリーンのコントロールカラーや、コンシーラーを部分的に使うことで、ファンデーションを薄づきにしても顔の赤みが目立ちにくくなり、ファンデーションの重ね塗りによる肌刺激を避けることができますよ。
赤みのある肌のスキンケアで気をつけたいこと
顔の血管が透けて見えるほど皮膚が薄い人や、肌の赤みが目立ってしまうときは、どのようなスキンケアを心がければ良いのでしょうか。肌のバリア機能を整えるスキンケアを選ぶ他、毎日の肌のお手入れで気をつけたいポイントをご紹介します。
肌刺激を与えないように気をつける
顔の血管が透けて見えるほど皮膚が薄い人や、肌のバリア機能が低下しているときは、肌がデリケートになりやすいため要注意です。
特にクレンジングや、洗顔中に顔をゴシゴシと擦るのはもちろん、ふきとり化粧水を含ませたコットン、顔で水分をふきとるときにタオルでゴシゴシと擦らないように気をつけましょう。
またスキンケアをつけるときも、肌に叩きつけるようにつけるのはNG。化粧水を含ませたコットンでパッティングをするお手入れは、肌刺激になりやすいので肌の赤みが目立つときは避けましょう。
洗浄成分がマイルドなクレンジングや、洗顔料を選ぶ

洗浄力の強いクレンジングや洗顔料は落とす力に優れていますが、肌に負担がかかりやすく、肌の保湿に必要な皮脂まで一緒に洗い流してしまう可能性があります。肌の赤みが目立つときは、洗浄力がマイルドなクレンジングや、洗顔料でやさしく洗い落とすのがおすすめです。天然由来の洗浄成分や、洗浄成分と一緒に肌のうるおいを守ってくれる保湿成分が配合されたものを選んでみましょう。
ピーリングケアを避ける

古い角質や、毛穴の汚れをすっきりとさせるピーリングケアは、スキンケアの中でも肌摩擦が大きく、頻繁に行うと皮膚が薄くなる可能性があります。そもそもピーリングは皮膚の古い角質を浮かび上がらせて落としやすくする角質ケアのこと。そのためもともと皮膚が薄い人や、敏感肌に行うと必要以上に肌を刺激し、肌のバリア機能を低下させてしまう場合があるので注意が必要です。
顔の赤みが目立つときの生活習慣で気をつけたいこと

顔の肌に赤みが目立つときはスキンケアや、メイクだけでなく、生活習慣も見直してみましょう。普段のライフスタイルをチェックしてみてください。
質の良い睡眠をとる

睡眠不足になると肌荒れが目立ったり、化粧のりが悪く感じたりしませんか?睡眠中は浅い眠りと、深い眠りを交互に繰り返しています。深い眠りに入ると脳で成長ホルモンの分泌が活発になり、血流に乗って肌の修復に必要な栄養が届けられやすくなるのです。
肌荒れや、肌のバリア機能の低下が気になるときは、深い睡眠を得られるように寝る30分前にはスマホや、パソコンは避けたり、部屋の灯りを落としたり、自分眠りやすい環境を作ってみましょう。
喫煙や、カフェイン、刺激の強い香辛料を避ける

タバコや、カフェイン、香辛料を大量に使った料理は、刺激が強く肌の赤みが目立つ原因になることも。特にタバコに含まれるニコチンには強い血管収縮作用があり、毛細血管も収縮しやすくなります。煙で体内にとりこまれたニコチンは血液を通じて全身に広がるため、肌の毛細血管も影響を受けやすいため要注意です。
栄養バランスが整った食生活を心がける
過剰に油分を摂取すると、余分な皮脂が増えて肌の水分と油分のバランスが乱れてしまい、肌のバリア機能が整いにくくなってしまいます。肌のコンディションを整えるためにも、ビタミン類を豊富に含む野菜や、良質なタンパク質を含む赤みの肉、魚を中心に栄養バランスの整った食事を心がけてみてください。
外食や、飲み会が続いたときは、翌日の朝はタンパク質中心で薄味の食事をしたり、砂糖の多いお菓子や、間食を控えたりと1日の中で食事内容を調節してみるのもおすすめです。
顔の赤みが目立つときは、スキンケアや生活習慣を見直してみよう
顔の血管が透けるほど皮膚が薄かったり、肌のバリア機能が低下したりすると、肌の赤みが目立つ原因になることも。肌の赤みが気になるときは、スキンケアやメイク、生活習慣を見直してみるのがおすすめです。今回ご紹介した方法を参考に、顔の赤みが目立ちにくい肌を目指してみてはいかがでしょうか。

監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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