【薬学博士監修】角栓が目立つ原因は何?角栓の対策方法からNGケアまで徹底紹介
小鼻や、頬に目立ちやすい角栓。ポツポツとした角栓が目立っていると、鏡を見るたび気になってたまらない人も多いのでは。
この記事では角栓が目立つ原因から、角栓対策のポイントを詳しくご紹介しています。また角栓のお手入れとしてNGなケア方法も紹介しているので、自分が普段行っているお手入れが角栓を目立たせてしまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
目次
- 角栓対策の5つのポイント
- 肌をやわらかくして汚れを落ちやすくする
- 洗顔料をたっぷり泡立てて汚れや、古い角質をオフ
- 酵素洗顔をとりいれる
- 保湿力に優れた化粧水、美容液で肌を整える
- 定期的なピーリングで頑固な角栓ケアを
- こんなお手入れはNG!角栓の対処方法をチェック
- 角栓を爪や、ピンセットで押し出す
- 剥がすタイプのピーリングパックをする
- 油分の多い食事や、偏った食生活をする
角栓が目立つ原因
小鼻や、頬に目立ちやすい角栓。どんな原因で角栓がくっきりと目立ってしまうのかご存知ですか。角栓はこのような原因が合わさると、目立ちやすくなります。
- 過剰な皮脂分泌
- 皮膚についた汚れ
- 古い角質
- メイクの洗い残し
特に皮脂分泌が活発になると皮脂線からスムーズに皮脂が排出されにくくなり、毛穴に余分な皮脂が溜まりやすくなります。そこに肌の上に残った古い角質や、空気中の汚れ、十分に落ちきっていないメイクの洗い残しが混ざり合い、毛穴にフタをするように塊状の汚れとなって溜まってしまうのです。
角栓対策の5つのポイント
皮脂分泌が過剰になり、古い角質などと混ざり合うことでできる角栓。角栓を目立たなくさせるには、どんなお手入れをすればいいのでしょうか。角栓対策のポイントをご紹介していきます。
肌をやわらかくして汚れを落ちやすくする
角栓をクレンジングや、洗顔で落としやすくするには、蒸しタオルを肌に当てたり、スチーマーを当てたりして、お肌をやわらかくさせて毛穴が開きやすい状態を作るのがポイントです。毛穴の周りの皮膚がやわらかくなると肌の汚れや、落としきれなかったメイクの成分が肌から浮かせやすくなり、角栓のもととなる汚れや、古い角質も洗い落としやすくなります。
洗顔料をたっぷり泡立てて汚れや、古い角質をオフ
泡立てるタイプの洗顔料は、少量の水分を加えてしっかりと泡立ててから洗顔するのがポイントです。洗顔料はクレンジングでは落ちにくい肌についた埃や、古い角質、肌の汚れを浮かせて、洗い流してくれるスキンケアアイテム。泡立ちが不十分だと、汚れや、古い角質がすっきりと落ちきらずに肌の上に残ってしまいます。角栓が目立たない状態を作るためにも、泡立てが必要な洗顔料は、しっかり泡立てて肌につけてもへたりにくい泡をしっかりと作りましょう。
酵素洗顔をとりいれる
酵素洗顔とは、タンパクを分解する力に優れた酵素成分を配合した洗顔料のこと。洗浄力が高く、粉状のパウダー洗顔や、ペースト状の洗顔フォームがあります。この酵素洗顔は、角栓のもととなる古い角質を浮かせて洗い流し、清潔な肌へ導いてくれるので毛穴の角栓が気になるときにも◎!ただ乾燥肌や、刺激に敏感になりやすいデリケートな肌の場合は、毎日使わずに週に2~3回を目安にして、定期的なスペシャルケアとして取り入れるのがおすすめです。
保湿力に優れた化粧水、美容液で肌を整える
角栓対策というと、汚れを落とすケアに目がいきがちですが、うるおいを与える保湿ケアも大事なポイントです。特に過剰な皮脂分泌は、お肌のうるおい不足で引き起こされている可能性もあります。保湿ケアでお肌にたっぷりとうるおいを与えることで、皮膚の水分と油分のバランスが整います。
さらに整肌成分としてビタミンC誘導体や、コエンザイムQ10なども配合されたスキンケアアイテムは肌を引き締め、毛穴が目立ちにくいキメ細やかな肌に整えてくれます。
定期的なピーリングで頑固な角栓ケアを
週に1~2回のピーリングケアは、角栓の元となる古い角質や、余分な皮脂を洗い落として、お肌をすこやかな状態に保ってくれます。毎日行うと肌に負担がかかるため、週に1回程度に定期的なお手入れとして行うのがポイント。セルフで行うピーリングケアには、このようなスキンケアを使います。
- 柔らかいスクラブ剤配合の洗顔料
- クレイ配合の洗顔料や、クレンジング
- 植物由来の成分『AHA』配合の石けん
- ウォーターピーリング機能搭載の美顔器
ニキビや、肌荒れが起こっているときは肌がとてもデリケートになっているので、ピーリングケアは避けた方が良いでしょう。
こんなお手入れはNG!角栓の対処方法をチェック
角栓対策は肌に負担をかけすぎないことが大切です。しかし良かれと思った対処方法がNGなお手入れ方法になっていることも。角栓が気になるときは、こんな対処方法をしていませんか?普段のお手入れ方法をぜひチェックしてみてください。
角栓を爪や、ピンセットで押し出す
毛穴にみっちりと角栓が詰まっていたり、角栓が飛び出ていたりするときは、思わず爪や、ピンセットで押し出したくなりませんか?しかし爪や、ピンセットで毛穴を刺激すると、毛穴周りの皮膚に強い力がかかり、肌刺激になってしまいます。
詰まった角栓が押し出されてキレイになったように見えますが、肌刺激を受けた毛穴周りの皮膚が乾燥しやすくなり、皮脂分泌が活発になって、すぐに角栓が詰まりやすい状態になってしまうことも。
また爪や、ピンセットを使うことで皮膚に雑菌が繁殖してしまい、肌荒れやニキビの原因になるケースもあるので無理やり押し出すのは止めた方が良いでしょう。
剥がすタイプのピーリングパックをする
肌に塗布した後、乾かして皮膚から剥がすタイプのピーリングパックは、肌にかかる負担がとても大きく、パック後の肌はとても乾燥した状態になったり、皮膚の表面が傷ついてしまったりするケースも。
肌が乾燥したり、傷ついたりすると、お肌を守るために皮脂分泌が活発になり、角栓のもととなる余分な皮脂が肌に残りやすくなります。角栓をとるためにパックしたはずが、角栓ができやすい状態を招いてしまう場合もあるので要注意です。
角栓のお手入れでパックをするときは剥がすタイプではなく、汚れを吸着する力に優れたクレイ成分などが配合された洗い流すパックを使うのがおすすめです。
油分の多い食事や、偏った食生活をする
脂っこいファーストフードや、揚げ物中心の食生活をしていると、肌の皮脂分泌が過剰になり余分な皮脂が毛穴に詰まりやすくなることも。脂っこい食事を食べるときは、消化しやすいように食物繊維や、ビタミン類が含まれた野菜や、海藻類なども一緒にとり入れてみましょう。
また炭水化物のみなど、極端に偏った食生活も肌に負担をかけやすく、角栓の詰まりや、ニキビができやすい肌のコンディションに。
すこやかなお肌を長くキープするためにも、野菜に含まれるビタミン類や、海藻類などに含まれるミネラル、肉や魚に豊富に含まれているタンパク質、体内でエネルギーに変換される炭水化物をバランス良く食べることが大切です。
正しい角栓対策で毛穴の目立たないなめらか肌を目指そう
角栓が目立つと、お肌が汚く見えがちです。しかし間違った角栓対策をしてしまうと、一時的に肌がキレイになっても、すぐ新しい角栓が詰まってしまうことも。正しい角栓対策でポツポツした毛穴の目立ちにくいなめらかな肌を目指してみませんか。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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