【薬学博士監修】酵素洗顔の効果とは?使い方のコツや使用頻度も徹底紹介

肌の汚れや、ゴワつきをさっぱり洗い流してくれると人気の酵素洗顔。しかし通常の洗顔との違いや、詳しい効果までは詳しく知らずに使っている人もいるのではないでしょうか。

今回は人気の酵素洗顔について、詳しくまとめてみました。酵素洗顔の効果や、使い方のコツも一緒にご紹介するので、これからスキンケアにとりいれようか迷っている人もぜひ参考にしてみてください。

 

目次

  • 酵素洗顔の効果
    • 古い角質や余分な皮脂汚れをすっきりと洗い流す
    • スキンケアの成分を浸透させやすくする
  • 酵素洗顔の使い方のコツ
    • 1. よく泡立てる
    • 2. 手早く肌になじませる
    • 3. ぬるま湯でしつこいくらいに濯ぐ
    • 4. 洗顔後はたっぷりと保湿ケアをする

     

    酵素洗顔とは

    酵素洗顔とは


    酵素洗顔とは、タンパク汚れや古い角質を浮かせて洗い流しやすくする『酵素』を配合した洗顔料のことです。通常の洗顔料は埃や、水溶性の汚れを洗い流すことができますが、酵素洗顔は油分を含むタンパク質の汚れや、古い角質、皮脂を分解し洗い落とすパワーに優れています。

    そのため通常の洗顔料よりも洗浄力が強く、皮膚の凸凹部分や毛穴に詰まりやすい皮脂汚れまですっきりさせ、ツルすべ肌に導いてくれると人気になっているスキンケアアイテムです。


    ちなみに酵素洗顔料にはパウダータイプと、ペースト状の2タイプがありますが、主流なのは個包装になっているパウダータイプ。酵素は湿気を含むと徐々にパワーが弱まってしまうため、鮮度を保つために個包装のものが多く、持ち運びにも便利ですよ。

     

    酵素洗顔の効果

    酵素洗顔の効果


    酵素洗顔の特徴や、通常の洗顔の違いをご紹介しました。酵素洗顔は汚れを洗い流すという点は通常の洗顔と同じですが、「効果が気になる」という人も多いですよね。酵素洗顔が肌にどのような影響を与えるのか見ていきましょう。

     

    古い角質や余分な皮脂汚れをすっきりと洗い流す

    古い角質や余分な皮脂汚れをすっきりと洗い流す


    酵素洗顔に含まれる『酵素』は、肌のゴワつきの原因となる古い角質や、毛穴汚れを目立たせる過剰な皮脂を分解する力に優れているため、肌をやわらかくなめらかな状態に保ちやすくなります。メーカーによって配合する酵素の種類は異なりますが、このような種類の酵素が含まれていることが多いです。


    • 皮脂分解酵素…皮脂を分解し汚れと一緒に洗い流しやすくしてくれる
    • タンパク質分解酵素…溜まりやすい古い角質を剥がれ落ちやすくしてくれる

    商品によっては複数の酵素を配合しているものもあるので、より洗浄力の高い洗顔料を使いたいときは、配合されている酵素の種類もチェックしてみると良いでしょう。

     

    スキンケアの成分を浸透させやすくする

    スキンケアの成分を浸透させやすくする


    酵素洗顔は肌を清潔にするだけでなく、やわらかくしてくれるので、洗顔料の後に使う化粧水や、美容液、乳液などのスキンケアの浸透を良くし、肌へなじみやすくしてくれます。特に普段使っているスキンケアが肌表面に残っているように感じたり、ベタつきが気になったりするときにもおすすめです。(角質層まで)

     

    酵素洗顔の使い方のコツ

    酵素洗顔の使い方のコツ


    洗浄力が高く、湿気に弱い酵素を配合した酵素洗顔はどのように使うと効果的なのでしょうか。使い方のコツをマスターして、やわらかな美肌を目指していきましょう!

     

    1. よく泡立てる

    1. よく泡立てる


    酵素洗顔は少量の水を加えて良く泡立ててから、肌になじませて使います。ただパウダータイプは手の上で水と混ぜただけでは泡立ちにくいので、市販の洗顔ネットを使うのがポイントです。

    ネットの上に1回分のパウダーを出してから、少量の水をかけて揉みこむようにして泡を作りましょう。ネットを両手ですり合わせたり、空気を揉みこむようにしたりすると、短時間で手早くモコモコの泡が作れますよ。

    ペースト状の酵素洗顔も泡立てネットを使えば、手だけで泡立てるよりも簡単にキメ細やかな泡が作れます。

     

    2. 手早く肌になじませる

    2. 手早く肌になじませる


    酵素洗顔は洗浄力の高い洗顔料なので、ゆっくりと時間をかけて洗顔をしていると、保湿に必要な皮脂まで汚れと一緒に洗い流してしまう可能性があります。

    たっぷりの泡が作れたら、顔全体に手早く泡をなじませて、気になる部分を中心にクルクルと指先で軽くマッサージしましょう。

    特に毛穴に汚れが溜まりやすい小鼻や、大人ニキビが目立ちやすいフェイスラインは、泡をたっぷりとつけてから皮膚をなでるようにマッサージするのがおすすめです。

    気になる部分へのマッサージは1〜2分程度を目安にすれば、肌に大きな負担がかかるのを防げます。

     

    3. ぬるま湯でしつこいくらいに濯ぐ

    ぬるま湯でしつこいくらいに濯ぐ


    洗顔料を顔全体になじませたら、ぬるま湯でしつこいくらいに肌を濯ぎましょう。洗浄成分が肌に残っていると、肌荒れやニキビを起こす可能性があるので要注意です。


    ちなみに入浴時のお湯や、熱いと感じるほどのお湯で洗顔をする人もいますが、洗顔では32前後のぬるいと感じる程度のお湯がベストです。お湯の温度が高いと、肌のうるおいや皮脂まで一緒に洗い流されてしまい、洗顔後の肌が乾燥しやすくなります。

    ただ冷たい水で洗顔すると洗顔料の成分が皮膚に残ってしまうため、ぬるま湯がおすすめです。


    さらに洗顔料をよく洗い流した後は、肌を擦ると刺激になってしまうので、ポンポンと軽く水分を押さえるように水気を拭きとりましょう。


    4. 洗顔後はたっぷりと保湿ケアをする

    4. 洗顔後はたっぷりと保湿ケアをする


    酵素洗顔は洗浄力が高い分、洗顔後の肌が乾燥しやすくなります。洗顔後は時間をおかずに、すぐスキンケアで保湿をするのが大切です。

    特に化粧水は普段よりもやや多めに使って、肌にたっぷりとうるおいを与えてあげましょう。化粧水の後はサラッとした肌になじみやすい美容液や、保湿力のあるシート状のフェイスパックを使うのもおすすめです。

    保湿ケアでは油分のある乳液や、クリームで、せっかくなじませたうるおいが蒸発しないように肌の水分と油分のバランスを整えるのも忘れないようにしましょう。

     


    効果を高めるために使用頻度は毎日でもOK?

    効果を高めるために使用頻度は毎日でもOK?


    酵素洗顔は洗浄力が高い洗顔料のため、1週間に1〜2回の頻度を目安にして使用するのがおすすめです。特に肌が1年中カサつきやすい乾燥肌タイプの人や、肌がデリケートなときに頻繁に使用すると肌荒れを起こす可能性があるので注意しましょう。

    肌荒れが気になる場合は乾燥が目立ちやすい頬や、目の周りは通常の洗顔を使用し、皮脂分泌が活発になりやすいおでこ・鼻周り・フェイスラインは酵素洗顔を使って肌のバランスを整えるのも良いでしょう。


    一方で肌のベタつきや、皮脂汚れが目立ちやすい脂性肌タイプの人は、週に2〜3回を目安にしてもOKです。肌の様子をチェックしながら自分に合う使用頻度を見つけてみてください。


    上手く酵素洗顔をとりいれてなめらか素肌を目指してみよう

    酵素洗顔は肌のゴワつきや、毛穴に詰まりやすい皮脂汚れもさっぱりさせてくれる洗浄力の高い洗顔料です。ただ効果高いので、肌負担が気になる人は使う頻度を週に1〜2回程に留めて、通常の洗顔料と併用するのがおすすめです。酵素洗顔を上手くスキンケアの習慣にとりいれて、なめらかなツルすべ素肌を目指してみてはいかがでしょうか。


    監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

    監修者

    薬学博士・杜 垚

    東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
    東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
    大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
    2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。