【薬学博士監修】クレンジングで肌荒れする原因は摩擦!?正しいクレンジング方法も紹介
「毎日しっかりクレンジングをしているのに、肌荒れする」と悩んでいませんか?もしかしたら、その肌荒れは間違ったクレンジング方法が原因かもしれません。
この記事では、クレンジングで肌荒れする原因、肌荒れしないためのコツや正しいクレンジング方法をまとめています。正しいお手入れ方法を知って、肌トラブルの起きにくいお肌を手に入れましょう。さっそく、クレンジングで肌荒れが起きてしまう原因からご紹介します。
目次
- クレンジングで肌荒れする原因は「肌への摩擦」
- クレンジングで肌荒れしないためのポイント
- 自分に合うクレンジング製品を選ぶコツ
- 肌荒れしないためのクレンジング方法
- 正しいクレンジングで肌荒れをケアしよう
クレンジングで肌荒れする原因は「肌への摩擦」
クレンジングで肌荒れするのは、肌への強すぎる「摩擦」が原因かもしれません。クレンジングをするとき、必要以上に肌を擦ったり強く触ったりすると、肌に摩擦が生じます。強い摩擦は皮膚にとって刺激になり、肌のバリア機能にダメージを与えてしまうといわれています。
実は、 クレンジングで肌荒れする原因は摩擦だけではありません。肌質や肌状態に合わない製品を使っていたり、誤った使用方法で使っていたりしても、クレンジングが原因で肌荒れする可能性があります。
肌荒れする原因は摩擦だけじゃない
クレンジングで肌荒れするのは、以下の様な原因も考えられます。
- 肌質を気にせず洗浄力だけでクレンジングを選んでいる
- 肌状態が変わってきても同じクレンジング製品を使い続けている
- クレンジング剤の洗い流しが不十分である
- クレンジングの使用方法が間違っている
肌質や肌状態に合わせてクレンジングを選んでいない、または、クレンジングの使用方法が間違ってる場合も、肌荒れを引き起こす可能性があります。
では、どのようにすれば肌荒れを防ぐことができるのでしょうか。次の章で、詳しく解説していきます。
クレンジングで肌荒れしないためのポイント
クレンジングで肌荒れしないためのポイントは、2つあります。
- 自分に合うクレンジング製品を選ぶ
- 正しいクレンジング方法で行う
自分の肌に合うクレンジング製品を選んで、正しい使用方法でクレンジングをする。この2つのポイントを考慮してクレンジングすると、肌荒れの予防につながるはずです。クレンジング製品の選び方のコツや、正しいお手入れ方法をご紹介していきます。
まずは、自分の肌に合うクレンジング製品を選ぶためのコツから知っていきましょう。
自分に合うクレンジング製品を選ぶコツ
自分の肌に合うクレンジング製品を選ぶコツをご紹介します。
クレンジングはパッケージや説明欄を確認する
自分に合うクレンジングを見極める場合、最も簡単な方法はパッケージに記載されている「キャッチフレーズ」を確認することです。製品のパッケージには、製品特徴を表す内容が大きく記載されているものです。
「◯◯肌向け」「〇〇肌のための」などといった、おすすめの肌質が記載されていたり、「潤う」「さっぱり」などといった、使い心地を謳ったりしている場合もあります。自分の肌質や肌状態に合わせた製品を見つける最も簡単な方法です。
ほどよい洗浄力と優しい成分
自分に合うクレンジング製品は、洗浄力で見極めることも重要です。洗浄力とは、メイクや汚れを落とす効果のこと。洗浄力が高いものほど、メイクや汚れをしっかりと取り除く効果が期待できます。濃いメイクをする習慣がある人は、洗浄力の高いクレンジングが適しているでしょう。
しかし、洗浄力が高い製品は注意が必要な場合があります。洗浄力が高すぎることで、肌の潤い膜や必要な保湿成分までを洗い流してしまうこともあるからです。クレンジング中に肌がピリピリしたり、赤みが出たりする可能性もゼロではありません。
クレンジングは、「ほどよい洗浄力があるもの」を目安に選ぶとよいでしょう。洗浄力だけではなく、肌に優しい成分でできているかが重要です。
自分の肌に合う製品の選び方を知ることができましたね。次の章では、肌荒れしないための正しいクレンジング方法をご紹介します。
肌荒れしないためのクレンジング方法
肌荒れしないための、正しいクレンジング方法をご紹介します。クレンジングのポイントは、3つです。
- 肌に必要以上の摩擦を起こさない
- クレンジングをするお湯は30~32℃程度にする
- 洗浄剤をよく洗い流す
この3つのポイントを取り入れた正しいクレンジング方法を、ステップごとにご紹介します。
正しいクレンジング方法
ステップ 1 - クレンジングの準備
クレンジングを始める前の準備も重要です。クレンジング後に使用するタオルは、あたりの柔らかいものを準備しておきましょう。硬い質感のタオルは、洗顔後のデリケートな肌を刺激します。
また、クレンジング後は肌が乾燥しやすい状態です。1秒でも早くスキンケアができるように、お手入れ製品を近くに置いておきましょう。
ステップ 2 - クレンジング剤をたっぷりと使う
肌に必要以上に摩擦を起こさないために、クレンジング剤はたっぷりと使うようにしてください。「乾いた肌に使用する」とかかれていない製品であれば、クレンジング前に手や顔もぬるま湯で濡らしておきましょう。クレンジング剤が馴染みやすくなり、摩擦の軽減にも繋がります。また、使用するお湯は30~32℃程度がおすすめ。熱すぎるお湯は肌にとって刺激になります。
泡立つタイプのクレンジングは、よく泡立ててから使いましょう。泡は、肌のクッションの様な役割になり、摩擦が軽減できます。
ステップ 3 - 指の腹でゆっくり優しく馴染ませる
クレンジング剤を馴染ませるときは、指の腹でゆっくりと優しく馴染ませる様にします。早く動かすと、必要以上に力が入りやすいものです。円を描くように、ゆっくりと丁寧に馴染ませるようにしてください。また、クレンジング中は爪を立てないように気をつけましょう。
ステップ 4 - ぬるま湯でよくすすぐ
クレンジング剤はよくすすぎましょう。クレンジング剤を馴染ませていた2倍の時間を、すすぎの時間に当てましょう。特に、おでこのキワやフェイスラインは忘れやすいパーツです。クレンジング剤が肌に残ったままでは、肌荒れの原因になります。しっかりとすすぐようにしましょう。
クレンジングに使うお湯は、ぬるめの30~32℃程度がおすすめです。熱すぎるお湯は肌への刺激になり、必要な潤い成分まで流してしまいます。
ステップ 5 - タオルで水気をとる
洗顔後は、タオルで水気をとって素早くスキンケアをしてください。顔に使用するタオルは、あたりの柔らかいものがおすすめです。タオルはゴシゴシと擦るのではなく、優しく当てて水気を抑えるイメージで行ってください。
正しいクレンジングで肌荒れをケアしよう!
今回は、クレンジングで肌荒れが起きる原因や肌荒れしないためのポイントについてご紹介しました。さっそく今日から、正しいクレンジング方法を実践してみてください。自分の肌に合う製品を見つけて、楽しみながらお手入れをしてみましょう。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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