【薬学博士監修】春は肌の乾燥に要注意!春のスキンケア方法の7つのコツを解説

心地よい気温で過ごしやすくなる春は、肌悩みが増えやすい季節です。

特に春になると肌がカサついたり、ニキビや肌荒れに悩んだりする人も多いのではないでしょうか。

今回は春に悩みやすい肌の乾燥についてまとめました。春におすすめのスキンケア方法のコツもご紹介するので、普段から肌の乾燥に悩みやすい人もぜひチェックしてみてください。

 

目次

  • 春のスキンケア方法の7つのコツ
    • 1. 肌のバリア機能を整えるスキンケアを使う
    • 2. 低刺激性や無添加処方のスキンケアを選ぶ
    • 3. UVケアで紫外線対策をする
    • 4. 帰宅後はなるべく早くクレンジングをする
    • 5. 夜更かしを避けて就寝リズムを整える
    • 6. 美肌パワーに優れた栄養素を食事でとる
    • 7. タオルやマスクなどの肌刺激を和らげる

 


春に肌が乾燥する理由とは

春に肌が乾燥する理由とは


肌の乾燥というと、空気が乾燥しやすい冬や夏の冷房の影響を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。


春は季節の変わり目にあたり、肌にかかる負担が何かと多い時期で普段はあまり肌の乾燥が気にならない人も、春になると乾燥が目立つ場合もあります。

春に肌の乾燥が目立ちやすくなる原因を紹介します。

 

急激な寒暖差

急激な寒暖差


春は朝・晩と昼間の気温差が激しく、皮脂分泌のバランスが乱れやすくなります。

もともと皮脂は汗や古い角質などと混ざり、肌の潤いが蒸発しないようにする「天然の保湿剤」の役割をもっています。

しかし皮膚の皮脂分泌が少なくなると保湿に必要な皮脂が足りなくなってしまい、肌がカサつき、保湿ケアをせずに放置すると乾燥が進んでしまいます。

 

花粉や埃などの外的刺激

花粉や埃などの外的刺激


春は風が強く吹きやすい時期であり、埃や花粉が空気中に舞い上がりやすくなります。目に見えない微粒子の花粉や埃が肌につくと刺激になり、皮膚が乾燥する原因になる場合があります。


特に花粉のアレルギーがあると春は皮膚が少しの刺激にも敏感になりやすく、肌が乾燥して肌荒れを起こしてしまうことがあるので注意が必要です。

 

紫外線量の増加

紫外線量の増加

春は1年の中でも紫外線量が多く、肌にダメージが溜まりやすい時期です。紫外線のダメージが大きいと肌のバリア機能を低下し、肌の潤いが維持しにくい状態になります。


毎日丁寧に保湿ケアをしていても、時間が経つと肌の乾燥が目立ってしまう場合は肌のバリア機能の低下が乾燥の原因になっている可能性があります。

 

環境の変化などによるストレス

環境の変化などによるストレス


春の時期にあたる3月〜5月は、生活環境が変わりやすい時期でもあります。

慣れない新しい環境に身を置くことでストレスが心身ともにかかり、肌が一時的に敏感になってしまうこともあります。

肌が刺激に敏感になると、肌荒れや乾燥などのお悩みを抱えやすくなるので要注意です。

 

春のスキンケア方法の7つのコツ

春のスキンケア方法の7つのコツ


様々な要因から春は肌の乾燥が目立ちやすくなります。乾燥知らずのなめらかな肌をキープしていくには、どのようなお手入れをすると良いのでしょうか。

春のスキンケア方法のコツを7つご紹介します。


1. 肌のバリア機能を整えるスキンケアを使う

肌のバリア機能を整えるスキンケアを使う

肌のバリア機能を整えて、潤いを長く維持しやすくする以下の成分を配合した化粧品を選んでみましょう。

  • セラミド
  • 天然因子(NMF)
  • スクワラン…など

肌のバリア機能とは肌の潤いが蒸発しないように潤いを維持し、外からの刺激から肌を守ってくれる機能のことです。刺激に皮膚が敏感になると、肌のバリア機能が低下し保湿に欠かせない皮脂が不足しがちになります。


スキンケアで肌のバリア機能を整えてくれる成分を補うことで、肌の潤いを保持するパワーで乾燥から肌を守りましょう。

 

2. 低刺激性や無添加処方のスキンケアを選ぶ

低刺激性や無添加処方のスキンケアを選ぶ


春は花粉や紫外線・埃など、様々な原因が重なり、肌への刺激が多くなる季節です。

特に肌荒れが目立ちやすい場合は肌に刺激になりにくい低刺激性や、人工香料や合成着色料などが配合されていない無添加処方の化粧品を選んでみましょう。


エタノール(アルコール)は皮膚をさっぱりとさせる爽快感を与えてくれますが、肌刺激になりやすく、皮膚の乾燥が進んでしまう場合があります。

普段はお使いの化粧品が春になると「肌に合わない…」と感じる場合は、パッケージなどに書いてある成分表を確認してみると良いでしょう。

 

3. UVケアで 紫外線対策をする

UVケアで 紫外線対策をする


春は気温がそれほど高くない時期ですが、夏のように紫外線量が多く肌へのダメージが多いです。屋外に出る際は日焼け止めや日傘で、UV対策をしっかりと行いましょう。


デスクワークが多い人や屋内で過ごすことが多い人も、SPF20〜30・PA++〜+++のUVカット指数が低い日焼け止めを使うのがポイントです。紫外線の波長が長いUVA波は、屋内でも窓やカーテンをすり抜けて、室内にも入ってきます。


日焼け止めを塗ると肌が乾燥しやすい人は、保湿成分も一緒に配合されたものがおすすめです。

ベタつきが苦手な場合はジェルタイプや、サラッとしたテクスチャーのパウダータイプなど好みに合わせて形状を選んでみましょう。

 

4. 帰宅後はなるべく早くクレンジングをする

帰宅後はなるべく早くクレンジングをする


朝のメイクをしたまま、帰宅後も長時間過ごしていませんか。

メイクには油分が含まれているので、埃や花粉など肌刺激になりやすいものが長時間肌に付着してしまいます。


帰宅後はできるだけすぐにクレンジングや洗顔を行い、肌を清潔な状態に整えて、肌刺激になりやすい埃や花粉を洗い流しましょう。


5. 夜更かしを避けて就寝リズムを整える

夜更かしを避けて就寝リズムを整える


夜の睡眠中ははだ成長ホルモンの分泌が活発に促され、肌の状態が整いやすくなります。

成長ホルモンは肌の水分を維持する力を整えて、潤いとハリのある肌に導く役割があります。

夜更かしはなるべく避けて、早寝早起きの生活リズムに慣れるのがおすすめです。


6. 美肌パワーに優れた栄養素を食事でとる

美肌パワーに優れた栄養素を食事でとる


美肌を維持するために欠かせない栄養は毎日の食事でなるべく補うのがポイントです。


特に体内で生成ができないビタミンCや、優れた抗酸化パワーをもつビタミンA(βカロテン)を豊富に含む野菜・果物を積極的にとりいれましょう。


さらに潤いのある美しい肌の維持には、タンパク質や鉄分も欠かせません。忙しい時は炭水化物に偏りがちな食生活の場合は、サプリメントを活用しながら自分に足りない栄養を補っていきましょう。

 

7. タオルやマスクなどの肌刺激を和らげる

タオルやマスクなどの肌刺激を和らげる


皮膚を必要以上に強く擦ってしまうと、肌の乾燥が進んでしまいます。

クレンジングや洗顔後にタオルでゴシゴシ擦るのは避けて、やわらかい素材の布地でポンポンと水分を吸い取るように軽く押しつけるようにしてみましょう。


春は花粉対策でマスクをしている人も多いですが、長時間同じマスクをつけていると肌刺激になりやすいので注意が必要です。

マスクの中に湿気がこもらないように新しいものと交換したり、皮膚に密着する面積が少ないものを選んだりしてみましょう。

 

スキンケアのコツを押さえてうるおいのある肌を保ち続けましょう

春は気温差や外部からの刺激・紫外線量の増加で、皮膚がデリケートになりやすい時期です。肌刺激に敏感な肌は、肌のバリア機能が低下して潤いを維持する力が弱くなってしまいます。


春になると肌の乾燥に悩みがちな人は、今回ご紹介したスキンケア方法のコツを参考にしながら、肌のお手入れをしてみてください。

潤いのあるなめらかな肌をキープしながら、夏に向けて美肌を目指していきましょう。


監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

監修者

薬学博士・杜 垚

東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。

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