【薬学博士監修】エアコン暖房による乾燥から肌を守るには?寒い季節も潤いをキープ!
エアコンが空気の乾燥を招き、肌荒れの原因にもなってしまうことをご存じでしょうか?
夏場のクーラーも乾燥を招きますが、冬の暖房機能の方がさらに肌への負担が大きくなります。
この記事では、エアコン暖房による部屋の乾燥を防ぎ、肌の潤いをキープするにはどうすればよいのかをお伝えしています。
エアコンによる乾燥肌が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- エアコン暖房を使うと空気が乾燥するのはなぜ?
- 暖房を使うと湿度が下がる
- エアコンは他の暖房器具に比べて乾燥しやすい
- エアコン暖房による乾燥から起きるトラブルとは
- (1)ウィルス活動の活発化
- (2)鼻や喉の不調
- (3)肌荒れや髪のパサつき
- エアコン暖房しながら部屋の湿度を保つ方法
- (1)加湿器を使用する
- (2)洗濯物を部屋干しする
- (3)お湯を沸かす
- (4)濡れたタオルを掛ける
- エアコン暖房による肌の乾燥を防ぐ4つのポイント
- ポイント1.徹底した保湿
- ポイント2.クレンジングと洗顔に注意
- ポイント3.水分補給をしっかりと
- ポイント4.食べ物で内側からもケア
エアコン暖房を使うと空気が乾燥するのはなぜ?
エアコン暖房を使うと空気が乾燥するのは、一体なぜなのでしょうか?
ここでは、気温と湿度の関係やエアコン暖房が乾燥を招きやすい理由をお話しします。
暖房を使うと湿度が下がる
そもそも、なぜ暖房を使うと湿度が下がるのでしょう?
その理由は、気温と湿度の関係にあります。
- 気温が低くなる:空気内に含むことが可能な水分量が減少する
- 気温が高くなる:空気内に含むことが可能な水分量が増加する
湿度とは「空気内に含むことが可能な水分量に対して何パーセントの水分量があるか」を示すものなので、室内の水分量が変わらないのに気温だけが上がると、湿度は下がってしまうのです。
エアコンは他の暖房器具に比べて乾燥しやすい
暖房器具には、エアコン以外に石油ストーブやガスファンヒーターなどがあります。
実はエアコンはそれらの暖房器具の中でも、特に空気が乾燥しやすいのです。
なぜなら、ガスや石油は燃焼する際に水蒸気を発生させているため、暖かくしながら湿度も保っています。
一方のエアコンは、温かい空気を吹き出すことで部屋の温度だけを上げているため、暖かくなるほど空気が乾燥してしまうのです。
エアコン暖房による乾燥から起きるトラブルとは
ここまで、エアコンによって空気が乾燥してしまう理由をお伝えしました。
次に、エアコン暖房による乾燥からどんなトラブルが起きるのか、解説しましょう。
主なトラブルは以下の3つです。
(1)ウィルス活動の活発化
ウィルスは湿度が高いと落下しますが、40%以下になるとホコリなどと一緒に舞い上がり、空気中を漂います。
さらに湿度30%になると60%の場合の2倍もの距離を飛ぶことができるため、ウィルスの感染力が増して風邪などのトラブルが一気に増えるでしょう。
(2)鼻や喉の不調
湿度が低下すると、鼻や喉の粘膜が乾燥して血流低下を起こすため免疫力が弱まります。
ウィルスを体外に排出しにくくなり、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなるでしょう。
(3)肌荒れや髪のパサつき
湿度が低いと肌の水分を空気中に奪われ、乾燥肌に傾いてしまいます。
肌表面のバリア機能が低下してターンオーバーに乱れが生じ、乾燥肌から肌荒れ、ニキビ、クスミなどの原因になるでしょう。
また、髪も潤いが無くなってパサついたり広がったりします。
エアコン暖房しながら部屋の湿度を保つ方法
では、湿度を保ちながらエアコン暖房を使うにはどうすれば良いのでしょうか?
主な方法を3つ紹介します。
(1)加湿器を使用する
加湿器は手軽に部屋の湿度を保つために、便利なアイテムです。
近年は様々な種類の加湿器が販売されているため、用途や目的に合わせて適切なものを選びましょう。
ただし、加湿しすぎると結露が発生し、カビやダニの繁殖につながるため注意が必要です。
(2)洗濯物を部屋干しする
洗濯物を部屋干しすることで、水分が蒸発する際に湿度が上がります。
特に、ホテルのように密閉されたスペースや、一部屋だけを加湿したい場合に有効な方法です。
(3)お湯を沸かす
鍋やケトルにお湯を沸かすと、蒸気によって湿度を上げることができます。
小さな子供がいる家庭だと危ないので、手の届かないところで沸かしましょう。
また、洗面器などにお湯を入れて置くだけでも効果的ですよ。
(4)濡れたタオルを掛ける
タオルやバスタオルを濡らし、ハンガーなどに掛けるのも効果があります。
部屋の広さによって、掛けるタオルの大きさや枚数を調整しましょう。
エアコン暖房による肌の乾燥を防ぐ4つのポイント
エアコン暖房による乾燥対策をがんばっていても、肌の乾燥はなかなか防げません。
特に冬場は外の空気も乾燥しているため、肌はとてもデリケートな状態になっています。
ここでは、肌の乾燥を防ぐ4つのポイントを紹介しましょう。
ポイント1.徹底した保湿
乾燥対策として最も大切なポイントは「徹底した保湿」です。
冬は空気が乾燥している上に低温なので、化粧水による保湿だけでは十分な効果を発揮できません。
低温によって肌の皮脂膜が減少しているため、水分が蒸発しやすいのです。
化粧水をたっぷりと使った後は乳液や保湿クリームで覆って、水分の蒸発を防ぎましょう。
特に目元や口元は乾燥しやすいため、美容液やアイクリームなどによる入念な保湿が必要です。
ポイント2.クレンジングと洗顔に注意
スキンケアの基本はクレンジングと洗顔です。
絶対に肌をこすらないように優しく丁寧に、そして手早くおこないましょう。
クレンジング剤には保湿効果の高いバームタイプやクリームタイプのものがおすすめです。
RIMEDOのウォータリークレンジングバームなら美容液のような質感で肌を保湿しながらメイク汚れが落とせて、さらにパック機能もあるので、集中的な保湿ケアがおこなえます。
ポイント3.水分補給をしっかりと
さらに水分補給も大切なポイント。
体内の水分が不足していると、乾燥肌の原因になります。
冬場は喉の渇きを感じにくいため、水分補給を怠りがちです。
意識して、こまめに水分補給をおこないましょう。
ポイント4.食べ物で内側からもケア
肌の乾燥を防ぐには、各種ビタミン類やミネラル、タンパク質、食物繊維などをバランスよく摂取することが大切です。
ダイエットで偏った食事をすると、ターンオーバーの乱れから肌が荒れてしまい、いくら痩せても美しくはなれません。
もちろん食べ過ぎはNGですが、必要な栄養をしっかりと摂ることは美肌への第一歩です。
エアコン暖房による乾燥を予防して冬も美肌をキープ!
エアコン暖房は、火を使わず二酸化炭素も出ないため安全ですが、空気の乾燥という側面からは注意が必要です。
加湿器や洗濯物の部屋干しなどの工夫で、上手にお部屋の湿度を保ちましょう。
また、冬の乾燥と低温によって、肌はデリケートになっています。
徹底した保湿をおこないながらクレンジングや洗顔に注意し、冬も美肌をキープしていきましょう!
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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