【薬学博士監修】お風呂でパックをしても大丈夫?お風呂パックの正しいやり方について解説
お風呂の時間を使って、1日の疲れをケアするだけじゃなく美肌ケアも取り入れたいという方は多いのではないでしょうか。
手軽な美肌ケアのひとつにパックがありますが、お風呂でパックをしても良いのかどうか気になりますね。
この記事では、お風呂でパックをしても良いのか、お風呂でパックする場合におすすめの方法などをまとめています。
お風呂時間に美肌ケアを行いたい方は必見です。
目次
- 洗い流すパックの種類
- クリームタイプのパック
- ジェルタイプのパック
- クレイタイプのパック
- スクラブタイプのパック
- 泡タイプのパック
- お風呂で使う洗い流すパックの選び方
- 肌が乾燥している場合
- べたつきやテカリが気になる場合
- くすみが気になる場合
- 敏感肌の場合
お風呂でパックをしても大丈夫?
お風呂でパックをしても良いかどうかは、パックの種類により異なります。使用方法に、お風呂での使用が可能とされているものはお風呂で使える商品です。記載されてなくても使える商品もありますが、シートタイプは避けましょう。
これは、シートに含まれている美容成分を肌にしっかりと浸透させることが難しくなるからです。
シートタイプのパックは、たっぷりと美容成分が含まれているシートを顔にのせ放置することで、肌に美容成分を浸透させることができます。
これをお風呂で使用してしまうと、汗やシャワーで美容成分が流れてしまう可能性があるため、美容成分を肌に浸透させにくくなってしまうのです。
また、シートタイプのパックは、肌にのせて5分から15分ほどで取り外すことが多く、それ以上肌にのせてしまうとシートが乾燥してかえって肌の潤いを奪ってしまう可能性があります。
そのため、入浴中に使用すると肌の乾燥を招くおそれもあり、お風呂での使用は適していないと言われているのです。
お風呂のパックは洗い流すタイプを使おう
お風呂でパックをしたい場合は、洗い流すタイプを使いましょう。
洗い流すタイプのパックは、シートタイプのパックと役割が異なり、古い角質や汚れを綺麗に落とすことで、肌を引き締めたり、美容成分の浸透を高めることができるものです。
また、美容成分を多く含む商品もあり、肌に潤いを与えながら角質ケアができるパックもあります。
洗い流すタイプのパックであれば、お風呂で使用しても肌が乾燥してしまうことは少なく、
肌をツルツルにしてくれる、後から使用するスキンケアアイテムの浸透をサポートしてくれるなど、効果的なケアが可能です。
洗い流すパックの正しい使い方とは?
洗い流すパックを使用する場合、どのような手順で使えば良いのでしょうか。詳しい使い方に関しては、商品に記載されている内容を確認しなければいけませんが、ここでは、よくある洗い流すパックの使い方として、基本の使い方をまとめておきます。
- 洗い流すパックを使用する前に、肌の汚れを洗い流します。クレンジングでメイクを落としてから洗顔をしてください。ダブル洗顔不要のクレンジングであれば、クレンジングのみで良いでしょう。
- クレンジングや洗顔をした後は、タオルで顔の水気を優しく拭き取ります。
- 使用するパックを、取り出して肌に伸ばします。この時、目の周り、口の周りは避けてください。厚みが均等になるように薄く伸ばしましょう。
- パックを塗ってから、数分放置してください。
- 指定されている時間放置したら、パックをぬるま湯で洗い流していきます。優しく丁寧に洗い流しましょう。
洗い流すパックを使う際の注意点
洗い流すパックを使用する場合は、使用時間や使用頻度を守りましょう。また、洗い流す際は、ごしごしこすらず優しく洗い流すようにしてください。
パックに美容成分が含まれている場合、長く肌にのせておけば美容成分も浸透するのでは?と使用時間をのばしたくなるかもしれません。
しかし、洗い流すタイプのパックは、古くなった角質や汚れを落とす成分も含まれていることから長時間塗っている状態にすることで、肌に刺激を与えてしまう可能性があります。
また、使用時間が短すぎると、汚れを十分に落とすことができないため、使用時間は守りましょう。
使用頻度に関しても、毎日使うとかえって肌に負担をかけてしまうという商品もあることから、パッケージに記載されている使用頻度を守るようにしてください。
また、パックを洗い流す際は、すすぎ残しのないように優しく丁寧に行いましょう。ごしごしこすったり、すすぎ残しがあると、肌トラブルの原因となってしまう可能性があるため注意してください。
洗い流すパックの種類
お風呂で使う洗い流すパックには、クリームタイプ・ジェルタイプ・クレイタイプ・スクラブタイプ・泡タイプというような種類があります。それぞれの特徴をみてみましょう。
クリームタイプのパック
クリームタイプのパックは、保湿効果が高いです。バームのようなしっかりとした硬さがあるものもあります。しっかり肌に塗ることができ、均一に塗りやすいのではじめてでも使用しやすいでしょう。乾燥肌の人に最適な商品が多いものの、洗い流した後にべたつきが残りやすい可能性もあるため、しっかりと洗い流しましょう。
ジェルタイプのパック
ジェルタイプのパックは、肌に潤いを与えやすくなっていて、肌をこすらずにのせることができるので敏感肌の人も使いやすくなっています。水分をしっかり肌にとどめてくれるので、お風呂で使っても乾燥しにくいでしょう。
クレイタイプのパック
クレイタイプのパックは、吸着力が高いので皮脂が気になる人や、肌を引き締めたいという人に最適です。クレイにより保湿効果も得られるので、洗いあがりがしっとりします。ただし、乾燥肌や敏感肌だと、やや肌が乾燥しやすくなる可能性もあるので注意しましょう。
スクラブタイプのパック
スクラブタイプのパックは、細かな粒子が含まれていて、古い角質や汚れをしっかりと取り除くやすくなっています。マッサージしながら使う商品が多いため、長時間肌にのせることは少ないです。使用する際に肌に摩擦が加わるため、敏感肌や乾燥肌の方は、使用頻度を減らした方が良い場合があります。
泡タイプのパック
泡タイプのパックは、肌にのせることで泡状になる商品や、最初から泡状で出てくる商品などがあります。放置時間は短めの商品が多いですが、放置している間は、泡が垂れないように注意しなければいけません。肌にのせやすく摩擦も少ないタイプです。
お風呂で使う洗い流すパックの選び方
お風呂で使う洗い流すパックを選ぶ際は、先ほどご紹介した洗い流すパックの種類だけでなく、肌の悩みに合わせて配合されている成分を確認して選ぶと良いです。
肌が乾燥している場合 → 保湿成分がたっぷり配合されているものがおすすめ
古くなった角質や肌のざらつきが気になるけれど、乾燥も気になるという場合は、保湿成分が配合されている洗い流すタイプのパックがおすすめです。セラミドやヒアルロン酸、スクワラン、植物オイルなどの保湿成分を含むパックにすることで、洗いあがりのつっぱり感も防ぐことができます。
べたつきやテカリが気になる場合 → 皮脂を吸着してくれる成分が配合されているものがおすすめ
古くなった角質や肌のざらつきとともに、皮脂によるテカリやべたつきも気になるという場合は、クレイや酵素、炭など皮脂を吸着してくれる成分を含んでいる洗い流すパックを選ぶのがおすすめです。
くすみが気になる場合 → 美白成分を配合しているものがおすすめ
古くなった角質や肌のざらつきだけでなく、顔全体のくすみを解消したいという場合は、トラネキサム酸やビタミンC誘導体、プラセンタエキスなど、美白成分が配合されている洗い流すパックがおすすめです。
敏感肌の場合 → 刺激のある成分を避けたものがおすすめ
敏感肌の方で洗い流すパックを使いたいという場合は、肌の刺激になりやすいとされている成分が除外されているものや、敏感肌の方のパッチテスト、アレルギーテスト済み商品、
敏感肌向け化粧品のシリーズから発売されているパックを選ぶと良いでしょう。肌を鎮静させてくれるシカエキスなどが含まれている商品は、肌荒れ対策にもなるのでおすすめです。
お風呂でパックを使う場合のまとめ
お風呂でパックをしても良いのかどうか、正しいパックの方法やおすすめ商品などをご紹介しました。お風呂でパックを使う場合、洗い流すタイプを選ぶことで効果的な美肌ケアが叶います。
ご紹介した商品は一部なので、お悩みに合わせて最適な洗い流すパックを探してみてください。
お風呂時間を有効活用し、美肌を目指しましょう。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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