【薬学博士監修】フェイスラインのニキビが治らない!原因や対策を解説
フェイスラインのニキビが治らないことに、お悩みではないでしょうか?
顔の中でも皮脂の少ないフェイスラインは、大人ニキビのできやすい部位です。
大人ニキビと思春期ニキビでは原因が異なるため、同じ対策をおこなっていては治らないといえます。
この記事では、フェイスラインにニキビができる原因や対策を解説。
フェイスラインの大人ニキビを解消して、美しい素肌を取り戻しましょう。
目次
- フェイスラインにニキビができる原因
- 原因1.肌の乾燥
- 原因2.ホルモンバランスの乱れ
- 原因3.外部からの刺激
- 原因4.生活習慣の乱れ
- フェイスラインのニキビ対策
- (1)十分な保湿
- (2)紫外線対策
- (3)正しい洗顔
- (4)十分な睡眠
- (5)糖質・脂質を摂りすぎない
- (6)ストレスの軽減
- (7)髪をまとめる
- (8)寝具を清潔に保つ
- フェイスラインのニキビ対策の注意点
- 注意点1.触ったり潰したりしない
- 2.ファンデーションやコンシーラーを厚塗りしない
フェイスラインにニキビができる原因
フェイスラインにニキビができる主な原因は4つです。
では、1つひとつお話ししていきましょう。
原因1.肌の乾燥
フェイスラインにニキビができる第一の原因は「肌の乾燥」です。
フェイスラインは顔の他の部位と比べて皮脂が少ないため、乾燥しやすいのです。
肌が乾燥するとターンオーバー(新陳代謝)が乱れて古い角質が表面に残ってしまい、皮脂と混ざり合って毛穴に詰まることで、ニキビができてしまいます。
原因2.ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れることも、フェイスラインにニキビができる原因です。
女性ホルモンには皮脂の分泌を抑えて肌のバリア機能を守る働きがあります。
ところがホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが増えると、皮脂を過剰に分泌して角質が分厚くなるのです。
分厚くなった角質や過剰な皮脂が毛穴をふさぎ、ニキビの原因になります。
原因3.外部からの刺激
外部からの刺激も、フェイスラインにニキビができる原因になっています。
フェイスラインは他の部位に比べて乾燥しやすく、刺激に弱いからです。
たとえば「髪があたる」「洗顔時の摩擦」などの小さな刺激もフェイスラインに細かい傷をつけ、ニキビができる原因になります。
原因4.生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも、フェイスラインにニキビを作る原因になります。
生活リズムが崩れるとホルモンバランスが乱れるからです。
また、栄養バランスが悪いと皮脂の過剰分泌につながり、ニキビの原因になります。
フェイスラインのニキビ対策
次に、フェイスラインニキビ対策についてお話しします。
フェイスラインのニキビ対策に必要なのは、以下の8つです。
では、順に確認していきましょう。
(1)十分な保湿
フェイスラインニキビ対策として「十分な保湿」が最も大切です。
なぜなら、フェイスラインに大人ニキビができる最大の原因は「乾燥」にあるからです。
洗顔後には必ず化粧水と乳液やクリームで十分に保湿しましょう。
また、外出時にはメイクの上からでも使えるミストタイプの化粧水などで、こまめに保湿すると効果的です。
(2)紫外線対策
紫外線というと日焼けばかりを気にしがちですが、フェイスラインにニキビを作る要因にもなっています。
紫外線は肌を乾燥させてターンオーバーを乱すため、しっかりとUV対策をおこないましょう。
また、冬場や曇りの日も紫外線は降り注いでいます。
常に紫外線対策を心がけることが、ニキビ予防につながるのです。
(3)正しい洗顔
正しい洗顔は、フェイスラインニキビの対策に重要なポイントです。
洗顔方法が間違っていると、汚れがきちんと落ちていなかったり洗顔時の刺激で肌が荒れたりして、新たなニキビを作る原因にもなりかねません。
洗顔のポイントは以下の3つです。
- 体温程度のぬるま湯で洗う
- 摩擦を与えないように洗う
- 丁寧にすすぐ
肌への刺激を抑えながら、汚れをきれいに落としましょう。
(4)十分な睡眠
十分な睡眠は、フェイスラインニキビの予防と対策に重要な役割を持ちます。
肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、主に睡眠中に分泌されるからです。
また、睡眠時間の長さだけでなく、眠りの質も大切。
スマホやPCのブルーライトは眠りの質を低下させます。
就寝の30分~1時間前には、スマホやPCを遠ざけるようにしましょう。
(5)糖質・脂質を摂りすぎない
ニキビ対策として、糖質を多く含むチョコレートやスイーツ、脂質の多い揚げもの類を摂りすぎないようにしましょう。
糖質や脂質の過剰摂取は皮脂の分泌量を増やし、ニキビの原因になります。
ニキビの予防、改善には、栄養バランスの取れた食事が大切です。
タンパク質やビタミン、ミネラルをしっかりと摂り、糖質や脂質の摂りすぎに注意しましょう。
(6)ストレスの軽減
フェイスラインのニキビ対策として、ストレスを軽減することも大切です。
ストレスはホルモンバランスを崩し、ターンオーバーが乱れる原因になるからです。
日頃から適度な運動や趣味でストレスの発散を心がけるようにしましょう。
また、お風呂はシャワーだけで済まさずに湯船にゆったりと浸かるようにすると、疲れが取れてストレスの解消に効果的です。
(7)髪をまとめる
髪がフェイスラインにあたることが刺激になって、ニキビができる場合があります。
髪の長い人は、まとめておくようにしましょう。
また、こまめに洗髪してフェイスラインに雑菌がつかないようにすることも大切です。
(8)寝具を清潔に保つ
寝具など、フェイスラインに直接あたるものを清潔に保つことはニキビ対策に効果的です。
汚れや雑菌がフェイスラインにつくとニキビの原因になるため、シーツや枕は定期的に洗濯するようにしましょう。
フェイスラインのニキビ対策の注意点
フェイスラインのニキビ対策として、つい見過ごしがちな注意点は以下の2つです。
それぞれ見ていきましょう。
注意点1.触ったり潰したりしない
できてしまったニキビを触ったり潰したりするのは、絶対にNGです。
ニキビを触ったり潰したりすることで細菌が侵入し、ニキビが悪化するおそれがあります。
また「膿が残る」「色素沈着を起こす」「クレーターになる」などの可能性も高いでしょう。
できてしまったニキビは刺激を与えないことが最も大切なので、触ったり潰したりしないように注意が必要です。
注意点2.ファンデーションやコンシーラーを厚塗りしない
ニキビを隠そうと、ファンデーションやコンシーラーを厚塗りするのもNGです。
むしろ、ニキビの上はファンデーションを避けるようにするのが正解。
目や口のポイントメイクを強調することで、ニキビを目立たせない工夫をしましょう。
それでもどうしても気になる場合は、オイルフリーの敏感肌用のメイクを使用すると負担が少ないです。
フェイスラインのニキビは保湿と生活習慣の見直しで改善しよう!
健康な肌は、表面が適度な潤いのバリアによって守られています。
フェイスラインにニキビができるのは、乾燥や生活習慣の乱れなどから肌のターンオーバーが損なわれ、バリア機能が低下するためです。
十分な保湿と生活習慣の見直しによって肌のターンオーバーを正常化し、美しい素肌をよみがえらせましょう。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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