【薬学博士監修】いちご鼻改善の鍵はクレンジング!原因と治し方を詳しく解説
いちご鼻が気になる、改善したい、と考えている方は多いことでしょう。黒ずんだ毛穴をみて「一生治らないのかな」と不安になってしまうかもしれませんが、いちご鼻は正しく対処すれば改善できる肌トラブルです。
この記事では、いちご鼻の改善に欠かせないクレンジングの選び方や、クレンジングの方法をご紹介します。いちご鼻への対処方法を知り、改善に役立ててください。
目次
- いちご鼻を改善したい人におすすめのクレンジングの選び方
- 毛穴の汚れを取り除くものを選ぶ
- ダブル洗顔不要なものを選ぶ
- 少ない摩擦で使えるものを選ぶ
- いちご鼻を改善したいときのクレンジングのやり方
- 蒸しタオルで鼻を温める
- 多めのクレンジングでいちご鼻を優しく撫でるように洗う
- クレンジングをしっかりと乳化させる
- 低温のぬるま湯でよくすすぐ
- 洗顔の完了後は保湿する
いちご鼻の原因とは?改善にクレンジングが重要な理由
いちご鼻の原因は、毛穴に詰まった角栓です。
角栓とは、皮脂に古い角質や洗い残された化粧品が絡み、固まってしまったものを指します。最初は白色をしていますが、洗い落とされないまま毛穴のなかに留まった角栓は酸化して黒ずみ、やがて毛穴そのものが色素沈着を起こして黒くなります。また角栓が大きくなって毛穴が広がり、いちご鼻になってしまうのです。
鼻の毛穴に角栓が詰まっている状態は「つまり毛穴」と呼ばれることがあります。同じく、酸化した角栓によって毛穴が黒ずんでいる状態は「黒ずみ毛穴」と呼ばれます。
いちご鼻を改善するためには、丁寧なクレンジングで毛穴のなかの角栓を洗い流す必要があります。角栓を取り、毛穴をきれいに保てば、やがてターンオーバーによって色素沈着を起こした角質が剥がれ落ち、いちご鼻が改善するでしょう。
いちご鼻を改善したい人におすすめのクレンジングの選び方
いちご鼻を改善するには、改善に適したクレンジングを選ぶ必要があります。ここでは、いちご鼻を改善したい方におすすめの、クレンジングの選び方をご紹介します。
毛穴の汚れを取り除くものを選ぶ
いちご鼻を改善するには、原因となっている角栓を取り除かなければなりません。したがって、毛穴の汚れに効果的なクレンジングを選ぶと良いでしょう。
クレンジングにはさまざまなタイプがありますが、毛穴の汚れを取り除くクレンジングは「オイルタイプ」や「バームタイプ」です。これらはいずれも、粘性が高く、肌に密着する性質をもっています。他のタイプに比べて油分が多く含まれており、皮脂やメイク汚れの油分とよく馴染んで、落としやすくする効果が期待できるでしょう。
肌のうるおいを守るものを選ぶ
毛穴の汚れが取り除けても、洗浄力が強く肌が乾燥してしまうと、古い角質が剥がれ落ちるのを阻害してしまうことがあります。いちご鼻を改善するには黒ずんだ角質をターンオーバーによって剥がし、洗い流す必要があるため、肌の乾燥を防いでうるおいを守る機能をもつクレンジングを選びましょう。
うるおいケアのできるクレンジングには、保湿成分が含まれているのが特徴です。肌に優しい成分を使い、保湿力の高さに配慮したものがおすすめです。
ダブル洗顔不要なものを選ぶ
ダブル洗顔は、クレンジングの後に洗顔料で顔を洗う洗顔方法です。さっぱりと洗い上げるメリットがあるものの、ダブル洗顔のために肌への摩擦が増え、また肌が乾燥してしまう可能性もあるため、注意が必要です。
いちご鼻を改善するには肌を乾燥させないほうが良いため、ダブル洗顔不要のクレンジングが適しているといえます。
少ない摩擦で使えるものを選ぶ
毛穴をきれいに洗浄したいからといって、肌をゴシゴシこすると、角質が落ちにくくなってしまいます。肌を摩擦しなくてもしっかりと汚れを落としてくれるクレンジングなら、いちご鼻の改善に役立つでしょう。
少ない摩擦で使えるクレンジングは、テクスチャーが柔らかく、指触りがなめらかなのが特徴です。肌に付けたときから指をするする動かせるなめらかさがある「オイルタイプ」や「バームタイプ」を選びましょう。
いちご鼻を改善したいときのクレンジングのやり方
いちご鼻を改善したいときは、クレンジングの方法にも留意しましょう。おすすめのクレンジング方法をご紹介します。
蒸しタオルで鼻を温める
洗顔前に、蒸しタオルで鼻を温めます。蒸しタオルで温めると毛穴が広がり、肌や角栓が水分を吸って柔らかくなるため、鼻の汚れや角質が取れやすくなるのです。
蒸しタオルは、熱めのお湯にタオルを浸し、絞るだけで作れます。または濡らしたタオルを電子レンジに1~2分かけても良いでしょう。特に電子レンジで作ると熱い蒸しタオルになりますが、火傷に気をつけて扱ってください。
多めのクレンジングでいちご鼻を優しく撫でるように洗う
クレンジングを手に取り、鼻全体にくるくると小さな円を描きながら馴染ませます。このとき力を入れすぎないよう注意してください。クレンジングにはパッケージなどに適量が書かれているため、よく読み、少しだけ多めに使うようにすると良いでしょう。
多めのクレンジングを使うのは、クレンジングが不足しがちだと肌と指との間にクレンジングが充分に浸透せず、洗っているうちに指と肌とが直接触れて、摩擦になってしまうためです。規定の分量よりもわずか多めに手に取ることで、肌に摩擦を与えることなく、優しく洗い上げることができます。
クレンジングをしっかりと乳化させる
クレンジングが充分に肌と馴染んだら、きれいにすすいでしまう前に、肌の上でしっかりと乳化させます。乳化とは、クレンジングに水分を少しだけ与えて、乳液のように白っぽい状態にすることです。
指に少し水をつけ、まずはいちご鼻を撫でて、鼻のうえに乗ったクレンジングを乳化させましょう。指をくるくると円を描くように動かし、丁寧にクレンジングを柔らかくしていきます。次いで、肌全体で乳化の作業を行ってください。
肌汚れの油分と混じりあったクレンジングの油分とをしっかりと肌から落とすには、洗い流す前に水分と馴染ませ、柔らかくしておく必要があります。少量の水分をてのひらに付け、肌の上のクレンジングにくるくると混ぜ合わせると、クレンジングに含まれた界面活性剤のはたらきで水分とクレンジングとが馴染み、テクスチャーが緩んで柔らかく、色は白くなるのです。
このとき、水分が多すぎると乳化がうまくいかず、クレンジングが緩みすぎてうまく流せなくなるため、水分量を抑えるよう注意しましょう。
低温のぬるま湯でよくすすぐ
乳化したクレンジングを、低温のぬるま湯でよくすすぎます。このとき、お湯の温度は約32度が適温といわれています。
皮脂が溶け出す温度は30度以上ですが、温かすぎると肌に必要な皮脂まで流れだしてしまい乾燥につながるため、冷水ではないが、さほど温かくない程度のぬるま湯を使うことをおすすめします。
鼻まわりは、意識してすすぎを行わないと、洗い残しになることがあります。頬ばかりすすいで、いちご鼻のすすぎが不十分にならないよう注意しましょう。小鼻の横側まで丁寧にすすぎます。
洗顔の完了後は保湿する
汚れをすべて洗い流した後は、清潔なタオルで顔を拭き、基礎化粧品で保湿しましょう。保湿を行うことで、洗顔後の肌の乾燥を防ぎ、いちご鼻を即効で改善に導くことができます。
優しいクレンジングでいちご鼻を改善しよう
いちご鼻を改善するには、優しく、かつしっかりと、クレンジングを行うことが重要です。毛穴の汚れを落とし、肌の正常なターンオーバーを促せば、黒ずんだ毛穴の角質が時間とともに剥がれ落ち、きれいな目立たない毛穴を取り戻すことができます。
クレンジング選びのコツは、肌のうるおいを守る、ダブル洗顔不要のものを選ぶことです。摩擦が少なく、毛穴の洗浄力が強いという点で、「オイルタイプ」や「バームタイプ」がおすすめです。
上手なクレンジング選びと、丁寧で優しい洗顔で、今日からいちご鼻の改善を始めましょう。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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