【薬学博士監修】クレイの美容効果とは?種類やクレイパックのやり方を徹底解説

毛穴に詰まった汚れや肌のゴワつきに悩んでいませんか。クレンジングや洗顔をしっかりしていても、毛穴にポツポツと皮脂汚れが詰まっていたり、肌がゴワついていたりする時はクレイを使ったスペシャルケアで肌のお手入れをしてみましょう。

今回は、肌の汚れやゴワつき・毛穴ケアにおすすめのクレイの美容効果をまとめました。

クレイの種類と特徴や手作りクレイパックのやり方もご紹介するので、自分に合ったタイプのクレイを見つけてみてください。

 

目次

 

 

クレイの美容効果とは

クレイの美容効果とは


クレイとは地底の鉱物や火山灰、海底から採取した泥のことです。スキンケアで使われるクレイは肌に直接つけられるように不純物が取り除かれ、キメ細やかな粉末したものが使われています。パックにする場合は、粉末に水分を加えてペースト状にしてから塗布するのが一般的です。


天然のミネラルを豊富に含むクレイは、汚れを吸着するパワーに優れているので、毛穴ケアやディープクレンジングにぴったりです。

クレイが配合された市販のスキンケアもありますが、最近では手作りのコスメ向けに雑貨店やネット通販で粉末状のクレイそのものも販売されています。


クレイの種類と特徴

クレイの種類と特徴


クレイといっても、種類によって含まれている栄養素や特徴が異なります。火山灰や鉱物・海底によって、質感や含まれるミネラルの種類も変わり、クレイの色自体も違います。

自分と相性の良いクレイで効果的に肌のお手入れをするためにも、クレイの種類をチェックしておきましょう。

 

ガスール

ガスール


モロッコ原産の赤茶色が特徴的なクレイです。酸化鉄などのミネラルが豊富に含まれていて、汚れを吸着しながら肌にうるおいを守り、なめらかな状態に整えてくれます。


モンモリロナイト

モンモリロナイト


キメが細やかな薄い緑色で、汚れを吸着する力に優れたクレイです。ミネラルを豊富に含んでいて、古い角質や毛穴汚れをすっきりさせたい時にもおすすめです。


カオリン

カオリン

市販のクレンジングや洗顔料にも配合されることが多い、白色のクレイです。皮脂を吸着して落ちやすくしてくれるので、過剰な皮脂分泌や肌のベタつきが気になるときのお手入れにも向いています。


シーシルト

シーシルト


シーシルトは温暖な気候の沖縄の海からとれる、ミネラルやアミノ酸を豊富に含む泥です。キメの細かい粒子と大きい粒子という異なる大きさの粒子を含んでいるので、皮膚表面の汚れはもちろん、毛穴に詰まりやすい細かな汚れをまで吸着し落ちやすくしてくれます。


汚れを吸着するパワーが高いので、肌のゴワつきが気になる時や男性のスキンケアにも向いています。

 

レッドクレイ

レッドクレイ


火山層からとれるクレイで、赤みが強く、酸化鉄を豊富に含んでいるのが特徴です。デトックスパワーに優れているので、肌の血色感が気になるときや、イキイキとした肌に整えたいとき、年齢肌のお手入れをしたいときにもおすすめです。


ベントナイト

ベントナイト


緑がかった灰色が特徴的なクレイで、汚れを吸着して肌を清潔に整えてくれます。皮脂を吸着するパワーに優れているので、肌のテカリやベタつきをやわらげたい時にぴったりです。

肌のバランスを整えて、陶器のようななめらかな状態へ導いてくれます。


クレイの選び方

クレイの選び方

クレイの種類と特徴をご紹介しましたが、初めてクレイを選ぶ時は「たくさんあって選ぶのが難しい」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。自分の肌と相性の良いクレイを選ぶコツをご紹介します。

 

肌質やお悩みに合わせて使い分ける

肌質やお悩みに合わせて使い分ける


クレイは種類によって、テクスチャーや保湿力が異なります。特に皮脂を吸着して肌のバランスを整えてくれるカオリンや、シーソルト、レッドクレイは脂性肌や混合肌におすすめです。

肌のテカリが目立ちやすいおでこや、角栓ができやすい鼻周りの部分パックにも向いています。


一方でミネラルをたっぷりと含み、肌にうるおいを与えてなめらかに整えてくれるモンモリロナイト、ガスールはカサつきやすい乾燥肌や敏感肌のお手入れにもおすすめです。

パックで肌が乾燥するのが心配な場合は、クレイの種類をチェックしながら選んでみましょう。

 


手作りクレイパックのやり方

手作りクレイパックのやり方


手作りでクレイパックを行う時は、粉末状のクレイに適量の水を加えてペースト状になるまで混ぜて、気になる部分に塗布するだけでOKです。塗布後は数分時間を置いて、クレイを塗った部分の表面がやや乾燥してきたらぬるま湯でよく洗い流しましょう。

クレイが完全に乾燥するまで放置すると、パック後の肌がカサカサになってしまい、クレイが落ちにくくなってしまいます。放置している間は、鏡でクレイの状態をチェックするのがポイントです。


手作りクレイパックを洗い流した後は、化粧水・美容液・乳液などで肌のうるおいが蒸発しないように保湿ケアをしっかりと行いましょう。クレイは汚れや皮脂を吸着するパワーに優れている分、保湿に必要なうるおいまで洗い流してしまう場合があります。


クレイパックを使う頻度は毎日ではなく、週に2〜3回を目安にすると良いでしょう。

乾燥肌や刺激に敏感で皮膚がかさつきやすい人は、皮脂分泌されやすいおでこや、あご周り、毛穴汚れが目立ちやすい鼻周りに部分パックをしてみるのがおすすめです。

目の周りや頬・口周りには、化粧水や乳液でつけておくとパック中の乾燥も避けることができます。

 


クレイ配合の化粧品でスキンケアする方法も

クレイ配合の化粧品でスキンケアする方法も


クレイは市販のクレンジングや洗顔料にも配合されています。1回1回手作りのクレイパックをするのが面倒な場合や、お試し感覚で手軽にクレイを使ってみたい人はまずは市販のスキンケアアイテムで肌との相性を確認してみましょう。


市販のスキンケアではクレイの他に、ヒアルロン酸やコラーゲン・グリセリンなどの保湿成分も配合されているものが多いので、肌の乾燥が気になる人にもおすすめです。


 

クレイの美容効果で目指そう!ツルすべ美肌へ

クレイはどの種類も汚れを吸着する力に優れているので、クレンジングや洗顔料では落としにくい古い角質や皮脂汚れを吸着し、なめらかな肌に整えてくれます。

種類によって少しずつ特徴が異なるので、自分の肌質や肌悩みに合わせて部分的なパックとして使い分けてみるのもおすすめです。手軽にできるクレイパックや、クレイ配合のスキンケアアイテムでなめらかなツルすべ美肌を目指していきましょう。


監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

監修者

薬学博士・杜 垚

東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。

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