【薬学博士監修】クレンジングと洗顔の違いとは?美肌を保つ洗い流すスキンケアを徹底紹介

クレンジングと洗顔はどちらも洗い流すスキンケアですが、なんとなく使い分けていませんか。

今回は、クレンジングと洗顔の違いについて詳しくまとめてみました。さらにどうしてクレンジングした後に洗顔で洗い流す必要があるのか、W洗顔不要のクレンジングについてもご紹介しています。自分のスキンケアに合うタイプのクレンジングを選ぶときに、参考にしてみてください。



目次


     

    クレンジングと洗顔の違いとは

    クレンジングと洗顔の違いとは


    メイク汚れや余分な皮脂・古い角質を洗い落とすのが、クレンジングや洗顔の役割です。しかしそれぞれに落ちやすい汚れや落としにくい苦手な汚れがあり、役割にも違いがあります。まずはそれぞれの特徴から、違いを比べてみましょう。

     

    クレンジングの役割

    クレンジングの役割


    クレンジングは、油性の汚れを落とすのに適しているスキンケアアイテムです。特にメイクは洗顔だけでは洗い流すことができないものがとても多いため、洗顔前にクレンジングで油性のメイク汚れを洗い落とすのがポイント。クレンジング料に含まれる界面活性剤や油分でメイクが浮き、肌を濯いだときに洗い落としやすくなります。


    さらにクレンジングにはオイル・ジェル・バーム・ミルク・クリームなどのたくさんの種類があり、このようにメイクの濃さや耐久性・テクスチャーに合わせて使い分けることも可能です。

    • オイルタイプ…油性の成分がメインで洗浄力が高い
    • リキッドタイプ…拭き取り型と洗い流すタイプがあり、洗浄力は中程度
    • 油性のジェルタイプ…油性のジェルを配合、洗浄力はやや高め
    • 水性のジェルタイプ…みずみずしいテクスチャーで洗浄力はマイルド
    • バームタイプ…肌になじませると固形からオイルにテクスチャーが変化
    • クリームタイプ…洗浄力はややマイルドで、保湿力に優れている
    • ミルクタイプ…クリームよりも水分が多くみずみずしいが、洗浄力は弱め
    • シートタイプ…拭き取りタイプで洗浄力は高めだが、肌摩擦が大きい

    ナチュラルメイクのような薄づきのメイクの場合は、洗浄力がマイルドで肌にかかる負担の少ないミルクや、クリーム、水溶性のジェルタイプがおすすめです。

    一方、耐久性に優れ油分の多いウォータープルーフ加工のメイクなどは、洗浄力が高く界面活性剤を多く含んだオイル、バーム、油性のジェルタイプを使うとメイクをすっきりと洗い落としやすいでしょう。

     

    洗顔の役割

    洗顔の役割


    洗顔は、クレンジングで落とし切れない水溶性の汚れを洗い落とすのが得意なスキンケアアイテムです。特に古い角質や埃、肌に残ったクレンジングの成分などをすっきりと洗い流して、肌を清潔に保ってくれます。

    洗顔にも種類がたくさんあり、形状によっても含まれる界面活性剤の量や洗浄力が異なります。このように洗顔のタイプがあります。


    • 石けんタイプ…洗浄力はやや高めで、泡立てて使うものがほとんど
    • フォームタイプ…洗浄力がマイルドなものから、強めなものまで種類が豊富
    • 泡タイプ…泡立てる手間がかからない、マイルドな洗浄力のものが多い
    • リキッド・ジェルタイプ…泡立てずに使うタイプもあり、洗浄力は中程度
    • パウダータイプ…水分に弱い酵素が配合されているものが多く、泡立てて使う

    乾燥肌や敏感肌は肌のうるおいが蒸発しやすいため、洗浄力がマイルドなタイプでたっぷりと泡立てて洗顔を行うのがおすすめです。

    一方肌のテカリや、ゴワつきが目立ちやすいときや、脂性肌・混合肌には洗浄力に優れたタイプを選んで、古い角質や余分な皮脂をすっきりと洗い流すと良いでしょう。

     

    クレンジングと洗顔のW洗顔は必要?

    クレンジングと洗顔のW洗顔は必要?


    クレンジングと洗顔は、それぞれ違う役割のあるスキンケアです。クレンジングは油性の汚れを落ちやすくしてくれますが、水溶性の汚れやクレンジングの成分が肌に残る可能性があります。

    一方で洗顔はクレンジング時に落とし切れなかった汚れをさっぱりさせ、清潔な状態に保ってくれますが、クレンジング後の洗顔が必要かどうかは種類によって異なります。最近では、スキンケアを時短できるW洗顔不要のクレンジングも増えています。

     

    クレンジングの種類によって洗顔は必要

    クレンジングの種類によって洗顔は必要


    クレンジングは油分の多いメイクを浮かせて洗い流しやすくするために、界面活性剤や油分が配合されています。特に油分が多いクレンジングはしっかりと顔を濯いでも成分が残ってしまうこともあるので、メイク落とし後の洗顔も必要です。「W洗顔不要」とパッケージに表示がないものは、クレンジング後に洗顔をして成分をキレイに洗い落としましょう。

     

     

    W洗顔不要クレンジングなら肌負担が軽くなる!

    W洗顔不要クレンジングなら肌負担が軽くなる!


    クレンジングと洗顔はそれぞれ洗い落とす汚れの種類が違いますが、中にはクレンジング後の洗顔が不要タイプのクレンジングもあります。

    「W洗顔不要」と書かれているタイプのクレンジングは、水性の汚れも油性の汚れも洗い落ちやすくする界面活性剤がバランスよく配合されているため、クレンジング後の洗顔をしなくても肌をさっぱりと保つことが可能です。

    スキンケアにかかる手間を減らせるので、疲れていてクレンジングが面倒なときや外出先でメイクを落としたいときにあると便利なアイテムです。


    肌の様子やメイクに合わせて使い分けてみよう

    肌の様子やメイクに合わせて使い分けてみよう


    一方でW洗顔不要のクレンジングは色の濃いメイクや、ウォータープルーフ加工のコスメをしっかりと洗い落とす洗浄力のパワーが足りないものもあります。色の濃いメイクはポイントメイク落とし用のリムーバーで先に落としてから、顔全体のメイクをW洗顔不要のクレンジング料で洗い流すと良いでしょう。


    最近では、ウォータープルーフメイクも落とせるW洗顔不要のクレンジングも増えています。またW洗顔不要のクレンジングは洗顔の手間を省いてくれるので、肌刺激を軽くしてくれます。肌がデリケートになっていて肌に負担をかけたくないときや、敏感肌で肌刺激を少なく済ませたい場合にもおすすめです。


    肌の様子や、メイクに合わせてW洗顔不要なクレンジング料、洗顔と併用するクレンジング料を使い分けてみましょう。

     


    クレンジングと洗顔の違いを理解して美肌を目指そう

    クレンジングと洗顔はそれぞれ違う役割があり、洗い落とす汚れの種類が異なります。洗い流すスキンケアとして、今までなんとなく使い分けていた人もいるのではないでしょうか。

    今回ご紹介したクレンジングと洗顔の違いをチェックしながら、自分の肌と相性の良いクレンジングや洗顔、W洗顔不要なタイプを使い分けて美肌を目指してみませんか。


    監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

    監修者

    薬学博士・杜 垚

    東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
    東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
    大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
    2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。

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