【薬学博士監修】暑いと顔が赤くなる!どうすれば治るの?【大人の場合】

「暑いと顔が赤くなる」ことで悩んでいる大人の方は意外に多いですね。


急に暑い場所へ移動したときなど、他の人は何ともないのに自分だけ顔が赤くなったり、なかなか赤みが引かなかったりで、恥ずかしい思いをすることも。


そこでこの記事では、以下の2つについてお話していきます。

  • 暑いと顔が赤くなるのはなぜなのか
  • 暑いと顔が赤くなるのを改善する方法

顔が赤くなるので悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

目次

  • 暑いと顔が赤くなるのはなぜ?
    • 理由1. 自律神経の働きで熱を放出しようとする
    • 理由2. 肌が傷んで毛細血管が拡張している
    • 理由3. 皮膚が薄くて毛細血管へのうっ血が透けて見える
  • 暑いと顔が赤くなるのを防ぐ!5つの対処法
    • (1)生活に適度な運動を取り入れる
    • (2)3食を規則正しくとり栄養バランスを整える
    • (3)クレンジングや洗顔を見直す
    • (4)洗顔後はすぐに化粧水・乳液などで保湿する
    • (5)外出時はUV対策をしっかりと

 


    暑いと顔が赤くなるのはなぜ?

    暑いと顔が赤くなるのはなぜ?

    そもそもなぜ暑いと顔が赤くなるのでしょうか。


    暑さで顔が赤くなるのは程度の差こそありますが、一般的な生理現象です。

    ここでは、暑いと顔が赤くなる3つの理由をお話しします。


    理由1. 自律神経の働きで熱を放出しようとする

    理由1. 自律神経の働きで熱を放出しようとする

    涼しいところから急に暑い場所へ移動すると、自律神経の働きで血流を促して熱を体外へ放出しようとします。

    その際に、熱は下から上がって行く性質をもつため、顔の毛細血管が拡張して顔が赤くなるのです。


    肌の赤みが強くてなかなか引かないという人は、自律神経のバランスが崩れている状態だといえるでしょう。


    理由2. 肌が傷んで毛細血管が拡張している

    理由2. 肌が傷んで毛細血管が拡張している

    摩擦や紫外線、ストレスなどで肌が傷んでいると、普段から毛細血管は拡張した状態にあります。

    そのため、暑さで血液の循環が促されるとますます顔が火照って赤くなるのです。


    理由3. 皮膚が薄くて毛細血管へのうっ血が透けて見える

    理由3. 皮膚が薄くて毛細血管へのうっ血が透けて見える

    乾燥やアレルギーなどの肌トラブルで皮膚が薄くなっていると、毛細血管のうっ血が透けて見える場合があります。


    皮膚自体が薄いため紫外線や少しの摩擦にも弱く、暑さによって赤ら顔になってしまうことが多いでしょう。

     


    暑いと顔が赤くなりやすい人の3つの特徴

    暑いと顔が赤くなりやすい人の3つの特徴

    暑いと顔が赤くなりやすい人は、3つの特徴を持っています。

    それでは、どんな特徴があるのか1つひとつお話ししていきましょう。


    特徴1. 冷え性である

    特徴1. 冷え性である

    冷え性の人は、暑いと顔が赤くなりやすいといえます。


    前述したように、暑いと熱を放出するために自律神経が働いて血流が促されるのは正常な反応です。

    しかし、冷え性の人の場合は暑さに過剰に反応し、火照りを招いてしまいます。


    つまり、自律神経の乱れによって外部からの刺激に対して敏感に反応しすぎることが、冷えにも火照りにもつながっているといえるでしょう。


    特徴2. 不眠やめまい、胃もたれなどがある

    特徴2. 不眠やめまい、胃もたれなどがある

    これといって悪いところはないのに、不眠やめまい、胃もたれといった不調のある人も、暑いと顔が赤くなりやすいです。


    これらの症状がある人は自律神経に乱れが生じているため、暑さや寒さに対しても過剰に反応しやすいといえます。


    特徴3. 敏感肌・乾燥肌・日焼けしている

    特徴3. 敏感肌・乾燥肌・日焼けしている

    乾燥肌や敏感肌、日焼けしている人も、暑さによって顔が赤くなりやすいでしょう。


    乾燥した肌には皮膚表面を覆う「うるおい」のバリアがないため、紫外線などの刺激がダイレクトに当たります。

    また、日焼けはやけどをしている状態なので、炎症やさまざまな肌トラブルの原因にもなります。


    以上のような状態の肌は毛細血管が拡張しているため、急に暑くなると顔が赤くなりやすいのです。

     


    暑いと顔が赤くなるのを防ぐ!5つの対処法

    暑いと顔が赤くなるのを防ぐ!5つの対処法

    ここまでで説明してきたように、暑いと顔が赤くなることにはさまざまな理由があります。

    では、顔が赤くなるのを防ぐにはどうすればよいのでしょう。


    ここでは、5つの対処法を紹介します。

     

    (1)生活に適度な運動を取り入れる

    (1)生活に適度な運動を取り入れる

     

    生活の中に適度な運動を取り入れましょう。

    自律神経が乱れていると、外気温に体が過剰に反応してしまいます。


    適度な運動は、自律神経を整えるのに効果的だといえるでしょう。

    特に顔の火照りがある場合は、水泳がおすすめです。


    水の冷たさによる刺激を受けながら運動すると血流が改善し、外気温の温度差によって冷えや火照りが起こるのを防ぐ効果が期待できます。


    (2)3食を規則正しくとり栄養バランスを整える

    (2)3食を規則正しくとり栄養バランスを整える

    3度の食事をきちんととって、栄養バランスを整えることも大切です。

    顔が赤くなる原因には、肌の状態が大きく関係します。


    ビタミンやミネラル、タンパク質といった肌に必要な栄養をバランスよくとることは美肌作りの基本です。


    また、アイスなどの冷たい食べ物や飲み物は内臓を冷やして自律神経を乱す原因になるため、避けるようにしましょう。


    (3)クレンジングや洗顔を見直す

    (3)クレンジングや洗顔を見直す

    クレンジングや洗顔料は、あなたの肌に合った適切なものを使っているでしょうか?

    クレンジングは肌に優しく負担の少ないものがおすすめです。

    パックもあわせてできるものなら、保湿効果も期待できますね。


    また、できるだけ摩擦を少なくするために、ダブル洗顔不要のクレンジングを選ぶのもおすすめです。


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    (4)洗顔後はすぐに化粧水・乳液などで保湿する

    (4)洗顔後はすぐに化粧水・乳液などで保湿する

    洗顔後はすぐに化粧水と乳液などで保湿します。

    化粧水は保水効果の高いものがおすすめです。


    洗顔時以外も、肌の乾燥を感じたら小まめに保湿しましょう。

    外出時には携帯用の保湿剤をバッグにしのばせておくとよいですね。


    (5)外出時はUV対策をしっかりと

    (5)外出時はUV対策をしっかりと

    外出時にはUVクリームやジェル、日傘、帽子などを適切に使って、紫外線対策をおこないましょう。


    紫外線は夏だけのものではありません。

    紫外線のピークは6~8月ですが、真冬にも降り注いでいるため1年通して紫外線対策が必要です。

     


    生活習慣とスキンケアの見直しで健やかな肌へ!

    生活習慣とスキンケアの見直しで健やかな肌へ!

    暑いと顔が赤くなるのは「自律神経の乱れ」と「乾燥などの肌トラブル」が原因です。

    ただし、これらの原因はどちらか一方とは限りません。


    自律神経の乱れは肌の状態にも影響するため、多くのケースでは両方の原因が重なり合っていると考えられます。


    対策のポイントは「食生活・生活習慣の改善」と「スキンケアの見直し」です。


    記事中の5つの対処法を参考に、健やかな肌を手に入れましょう!


    監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

    監修者

    薬学博士・杜 垚

    東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
    東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
    大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
    2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。

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