【薬学博士監修】顔マッサージはやめたほうがいい?おすすめのやり方と適した頻度を紹介!

顔のむくみ対策や、小顔ケアのために毎日顔をセルフマッサージしている人もいるのではないでしょうか。

しかし顔のマッサージを頻繁にしたり、自己流で適当にマッサージしたりすると、顔に悪影響を及ぼす場合があるので注意が必要です。


今回は、顔のセルフマッサージにおすすめのやり方について、詳しくポイントをまとめました。「顔のマッサージはやめた方がいい?」、「どのくらいの頻度ですればいいの?」とお悩みの人も必見です。

 

目次

 

 

顔のマッサージはやめたほうがいい?逆効果?

顔のマッサージはやめたほうがいい?逆効果?


顔のセルフマッサージは余分な老廃物を流しやすくし、血流を良くして肌を整えてくれる役割があります。

顔のむくみや肌の引き締めが気になると頻繁に行う人も多いお手入れですが、顔のマッサージにはデメリットもあるので注意が必要です。

 

肌のたるみやシワの原因になる場合がある

肌のたるみやシワの原因になる場合がある


強い力で顔をセルフマッサージすると、肌のたるみやシワを招く可能性があります。


皮膚の角質層には肌の弾力に欠かせない「エラスチン」と「コラーゲン」という繊維状の成分があり、強い力をかけると繊維状の成分の形が乱れ、年齢を重ねるにつれて皮膚のたるみやシワが目立ちやすくなるので注意が必要です。

 

肌荒れやシミになるリスクが増える

肌荒れやシミになるリスクが増える


顔のむくみが気になる時は、ついつい力を込めてマッサージをしてしまう人が多いです。美顔ローラーなどの美容グッズで、グイグイと強めに力を入れて肌をマッサージすると気持ちいいと感じる人もいるのではないでしょうか。


しかし強い力で顔をマッサージすると、皮膚表面が擦れて肌のバリア機能が低下する原因となる可能性があります。


また、肌に強い刺激が加わると、刺激から皮膚を守ろうとしてメラニン色素の分泌が活発になり、将来のシミになる場合があるので要注意です。

 

おすすめの顔マッサージのやり方とポイントを紹介

おすすめの顔マッサージのやり方とポイントを紹介


顔のマッサージはデメリットもありますが、適したやり方と頻度を意識して行えば皮膚にかかる負担を軽減して、顔のむくみや小顔ケアに役立ちます。


顔のセルフマッサージの一番のポイントは、強い力ではなく皮膚を軽く押さえるような軽いタッチで行うのが大切です。指先は力が入りやすいため、指の腹を皮膚に密着させて、指を滑らせるようにやわらかく動かしながら行いましょう。


特に皮膚の薄い目の周りは、何度も擦ると肌刺激になりやすいので注意が必要です。このように顔の内側から外側に向かって一方方向に指を動かすと、必要以上に肌を刺激しにくく、指を滑らかに動かせます。

  • 中指と薬指の腹を肌にピタッと密着させる
  • 顔の中心から外側に向かって、両指をクルクルと円を描くように動かす
  • おでこ・頬・口周り・あごと面積の広い部分から始める
  • 目の周りは目頭から目尻に向かって細かく指を動かす
  • 鼻は眉間付近から鼻の下へ一方方向にクルクルと動かす
  • あご下から耳の裏までのフェイスラインも忘れずにマッサージする

顔マッサージに慣れていない人は、おでこ・目の周り・頬・口周り・あご・フェイスラインの順番でゆっくりとマッサージを行いましょう。


顔マッサージというと「強めに行った方がむくみ対策になるのでは」、「グイッと力強くやった方が気持ちいい」と思いがちです。

しかし顔の皮膚は体と比べると薄くやわらかいため、肌が擦れやすくシワやたるみやすいので注意しましょう。

 

美容オイルや保湿クリームを使う

美容オイルや保湿クリームを使う


顔をマッサージする時は指の滑りをなめらかにするために、油分の多い美容オイルや保湿クリームを顔全体になじませてから行いましょう。

なめらかに指を動かせると皮膚に加わる摩擦が少なくなり、肌刺激を軽減に繋がります。


ちなみにクレンジングや洗顔料をなじませる時に顔のマッサージを行う人もいますが、クレンジングや洗顔は、洗浄成分が汚れを浮かせて洗い落ちやすくしてくれるので、ゴシゴシと強い力で擦るのではなく、軽い力でメイクや汚れとよくなじませてサッと手早く済ませることが大切です。


美容オイルやクリームで顔マッサージが終わったら、蒸しタオルや拭き取り化粧水で油分を拭き取ると皮膚のベタつきをさっぱりとさせ、肌をやわらかく整えることができます。


短時間で済ませる

短時間で済ませる


顔のマッサージは長くても5分程度でパパッと終えるのがポイントです。長い時間をかけて行うほど、肌に強い刺激になりやすいので短時間で終えるように意識してみましょう。


スキンケアを肌になじませるような軽い力で、ゆっくりと顔全体を2周する程度を目安にすると良いです。

「お風呂に浸かりながら」「テレビを見ながら」と何かのついでに行うと、長時間マッサージをしがちになるので時間を図って行うのがおすすめです。

 


顔マッサージはどのくらいの頻度で行うと良い?

顔マッサージはどのくらいの頻度で行うと良い?


顔のむくみが気になる時は毎日のようにマッサージしている人もいますが、あまり頻度が高いと顔のたるみやシワができやすくなる可能性があるので注意が必要です。

どのくらいの頻度で行えばいいのか、適度な顔のマッサージの頻度をご紹介します。

 

週に1~2回のスペシャルケアとしてとりいれる

週に1~2回のスペシャルケアとしてとりいれる


顔のマッサージは週に1~2回程度を目安に、適度な頻度でとりいれていくのがポイントです。

短時間のセルフマッサージでも頻繁に行えば、肌にかかる負担は大きくなってしまい、顔のたるみやシワを招きかねません。


特に朝・晩のスキンケアのついでに1日2回顔マッサージをしている場合は、グッと頻度を減らして肌にかかる負担を少なくしましょう。


お気に入りの美容オイルや保湿クリーム、蒸しタオルなどを用意しながら、週に1回のスペシャルケアとしてリラックスしながら行うのがおすすめです。


肌に適した顔マッサージで美肌ケアを行おう

顔のマッサージは強い力で行ったり、頻繁に行ったりすると、顔のたるみやシワの原因となる場合があります。


「小顔を目指したい」「顔のむくみが気になる」という場合は、週に1~2回を目安に短時間の顔マッサージで、オイルやクリームで指の滑りをなめらかにしてから行うことが大切です。


肌に適したほどよい顔マッサージをとりいれて、美肌ケアを行ってみてはいかがでしょうか。



監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

監修者

薬学博士・杜 垚

東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。

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