【薬学博士監修】クレンジングで角栓ケア!正しい手順と注意点をわかりやすく解説
鼻まわりなどに目立つ角栓は、クレンジングでケアできることをご存じでしょうか?
ただし、クレンジングの手順や使い方を間違えるとかえって肌を傷める原因にもなるため要注意です。
この記事では、角栓ができる原因や、クレンジングでケアする正しい手順をわかりやすく解説。
さらに注意点についてもお話しするので、クレンジングで角栓をケアしたいという方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
- クレンジングを使った角栓ケアの手順
- ホットタオルで顔を温める
- 肌の気になる部分にクレンジングをのせてなじませる
- クレンジングで肌をマッサージする
- クレンジングを丁寧に洗い流す
- タオルで水分をふき取る
- しっかり保湿する
- クレンジングを使って角栓ケアをする際の注意点
- 強くこすらない
- 肌に合わない場合は使用を中止する
- クレンジングは1回だけにする
そもそも角栓とは?
そもそも角栓とは一体何なのでしょう?
角栓の約70%は角質、つまりタンパク質で、残りの約30%は皮脂や汚れなどです。
角栓は脂のようにべたべたしているため皮脂のかたまりだと思っている方が多いのですが、その正体はほぼ角質。
角質によって毛穴をふさいでいるから「角栓」と呼ぶのですね。
なぜ角栓ができるのか
ではなぜ角栓ができてしまうのでしょうか。
角栓ができる主な原因は、乾燥による肌のターンオーバーの乱れです。
ターンオーバーが正常なら古い角質は自然とはがれ落ちます。
しかし、ターンオーバーが乱れると古い角質がはがれ落ちずに酸化して黒くなり、毛穴に詰まって角栓になるのです。
また、「睡眠不足やホルモンバランスの乱れによって皮脂分泌が過剰になる」「肌に残ったメイクが皮脂や角質と混ざり合う」なども角栓の原因となっています。
クレンジングを使った角栓ケアの手順
クレンジングを使った角栓ケアは、決して難しくありません。
大切なポイントは丁寧におこなうことです。
では、手順を紹介していきましょう。
ホットタオルで顔を温める
まず、ホットタオルで顔を温めます。
ホットタオルは以下の要領で作りましょう。
<ホットタオルの作り方> 1. タオルを水に濡らしてポリ袋などに入れ、袋の口を閉じずに30秒~1分程度電子レンジで過熱 2. ホットタオルが熱すぎるようなら、少し置いて冷ます 3. 逆に冷たい場合は、10秒ずつ過熱して熱さを調整する |
ホットタオルができたら、優しく顔にあてて肌を温めます。
温めることで皮膚が柔らかくなって毛穴が開き、角質が落ちやすくなりますよ。
肌の気になる部分にクレンジングをのせてなじませる
肌が温まったら、クレンジングを使って角栓ケアをはじめましょう。
角栓ケアには、油汚れを落としやすいオイル系のものが向いています。
たとえば、クレンジングオイルやクレンジングバーム、オイル系のクレンジングジェルなどがおすすめですよ。
肌に残った水分を軽くふいて、毛穴の黒ずみや角栓が気になる部分に油汚れを落としやすいオイル系のクレンジングをのせ、指の腹でくるくると円を描くようにしてなじませます。
力を入れずにゆっくりと優しくおこなってくださいね。
クレンジングで乾いた肌をマッサージする
角栓ケアの際にマッサージを合わせておこなうと、より効果的です。
ただし、マッサージ可能なクレンジングに限るため、摩擦レスなテクスチャーの商品やマッサージ機能がある商品を選んでくださいね。
皮脂は油性汚れに該当するので、オイル系のクレンジングがなじみやすいです。
また、その効果を十分に発揮させるには、水分のない乾いた肌に直接クレンジングをのせてマッサージする必要があります。
マッサージに使うクレンジングの量が少ないと摩擦で肌を傷めてしまうので、十分な量を使用するようにしてください。
クレンジングを丁寧に洗い流す
クレンジングが終了したら、水分を少しだけ与えてしっかりと乳化させてから、人肌程度のぬるま湯を使って丁寧に洗い流します。
熱すぎると肌の乾燥を招き、冷たすぎると皮脂をしっかりと落とせないため、お湯の温度には注意が必要です。お湯の温度は約32度が適温といわれています。
また、洗い流す際は手でこするのではなくお湯をかけて落とす感覚で、丁寧にすすぎましょう。
タオルで水分をふき取る
クレンジングを洗い流したら、清潔なタオルで肌をポンポンと優しく叩く要領で水分をとります。
タオルでこすると肌を傷める原因になるので、注意しましょう。
しっかり保湿する
最後に化粧水や乳液などを使って、しっかりと保湿します。
肌の乾燥は角栓を招く大きな原因なので、保湿は重要ポイントです。
また、クレンジング後の開いた毛穴を引き締めるのも、化粧水の大切な役割。
化粧水には、毛穴の引き締め効果が高いものを使用するのがおすすめです。
クレンジングを使って角栓ケアをする際の注意点
最後に、クレンジングを使った角栓ケアの注意点について解説します。
注意点は以下の3点です。
注意点1.強くこすらない
注意点として最も重要なのは、強くこすらないことです。
ゴシゴシこすると摩擦によって皮膚表面が傷つき、角栓が悪化する原因になります。
注意点2.肌に合わない場合は使用を中止する
クレンジングで角栓ケアをすることで、肌の赤みや乾燥などのトラブルが発生する場合は、すぐに使用を中止しましょう。
クレンジングの強さや成分が負担になっている可能性があるからです。
敏感肌の場合は刺激の少ないタイプを選ぶなど、自身の肌質や肌の状態に合わせてクレンジングを選びなおしましょう。
注意点3.クレンジングは1回だけにする
角栓ケアにクレンジングを使用するのは1回だけにとどめ、連続して使わないようにしましょう。
使いすぎると肌の乾燥を招いて角栓を悪化させてしまいます。
クレンジングでの角栓ケアは週に1~2回程度にとどめ、もし肌への刺激が強いようなら回数を減らすなど、様子を見ながらおこなうことが大切です。
クレンジングで角栓ケアして透明感のある素肌へ
鼻の周囲などにできやすい気になる角栓には、クレンジングでのケアがおすすめです。
自分の肌質に合ったクレンジングを使って、週に1~2回程度おこなってみましょう。
ケアの前にはホットタオルで優しく毛穴を開くとさらに効果的。
後の保湿も忘れないようにしてくださいね。
クレンジングで角栓ケアして、透明感のある素肌を目指しましょう。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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