【薬学博士監修】スクラブ入り洗顔は肌に悪い?スクラブ配合洗顔の注意点や効果的な使い方を紹介
細かい粒子が配合されているスクラブ入り洗顔で、肌のお手入れをしている人も多いのではないでしょうか。
しかし洗浄力が強いスクラブ入り洗顔は、「肌に悪い」という意見も見かけます。
今回は、スクラブ入り洗顔が「肌に悪い」と言われやすい理由についてまとめました。スクラブ入り洗顔の特徴や種類・使用する時の注意点もご紹介します。
自分の肌に合うスクラブ入り洗顔を選ぶ時にも参考にしてみてください。
目次
- スクラブ入り洗顔の特徴と種類
- ソルトスクラブ
- シュガースクラブ
- くるみ・こんにゃくなど植物由来のスクラブ
- スクラブ入り洗顔を使用する時の注意点
- 肌をゴシゴシ擦らない
- ニキビや肌の赤みが気になる時は控える
- 日焼け直後の肌には使わない
- 効果的なスクラブ入り洗顔の使い方
- 入浴時に使用する
- 週に1~2回のスペシャルケアとして使う
- 洗顔はしっかり保湿ケアをする
スクラブ入り洗顔は肌に悪い?
スクラブ入り洗顔は細かい粒子が配合されていて、通常の洗顔料では落とし切れない皮膚の汚れや古い角質を浮かせて洗い落としやすくします。
しかしスクラブ特有のザラッとしたテクスチャーが肌刺激になりやすく、使い続けることで肌のバリア機能が低下し肌荒れや、皮膚の乾燥を招く場合があります。
特にスクラブ入り洗顔料は洗浄成分も一緒に配合されているため、汚れを落とす力が高く、頻繁に使用すると肌が刺激に敏感になることもあります。
スクラブ入り洗顔自体は肌に悪いものではありませんが、使用頻度や肌の状態によって注意が必要です。
スクラブ入り洗顔の特徴と種類
スクラブ入り洗顔はザラザラとしたテクスチャーが特徴で、スクラブの粒子と洗浄成分で古い角質や皮膚に残った汚れを浮かせて洗い落としやすくします。
肌のゴワつきが目立つ時の角質ケアや、余分な皮脂・毛穴汚れをすっきりさせたい時にも人気のスキンケアアイテムです。肌がやわらかく整えて、化粧水や美容液などの成分の浸透※を良くしてくれます。(※角質層まで)
配合されているスクラブにはさまざまな種類があり、タイプによって肌触りが異なります。
ソルトスクラブ
ソルトスクラブは粒子が粗めで体温ではとけにくく、ザラッとしたテクスチャーが残りやすいのが特徴です。肌のゴワつきをしっかりとお手入れしたい時や、集中的に毛穴ケアをしたい場合にも向いています。
スクラブ感が強く肌刺激になりやすいので、肌が刺激に敏感になっている時やニキビや肌荒れが気になる時は避けた方がいいでしょう。
ソルトスクラブを初めて使う時は粒子が小さめのタイプや、角が丸くなっているものを選ぶのがおすすめです。
シュガースクラブ
シュガースクラブはソルトスクラブよりも粒子が細かく、肌になじませている内に体温でとろけてやわらかくなりやすいのが特徴です。マイルドな刺激なので、スクラブ入り洗顔を使ったことがない人も挑戦しやすいタイプです。
さらに砂糖は水分と結びつく性質があるため、保湿力にも優れています。洗浄と保湿の両方を兼ねたお手入れにおすすめです。
くるみ・こんにゃくなど植物由来のスクラブ
くるみの殻やアーモンドなどを砕いた粒子や、弾力のあるこんにゃくを配合した植物由来のスクラブ入り洗顔もあります。
粒子はソルトスクラブと同じくやや粗めのものから、粒子の形状が丸くやわらかいものまでメーカーによって肌触りが異なります。
くるみなどの果実の殻を使ったタイプは刺激が強いので、肌の状態をチェックした上で注意しながら使った方が良いでしょう。
こんにゃくに含まれる「グルコマンナン」には余分な皮脂や汚れを吸着するパワーに優れながら、粒子自体は丸みを帯びているため肌刺激になりにくいというメリットがあります。
スクラブ配合化粧品の注意点
スクラブ入りの洗顔料は洗浄成分とスクラブの粒子で肌に刺激を与えやすいため、使用するときには注意したいポイントがあります。
これからスクラブ入り洗顔料を使おうとしている人もぜひチェックしてみてください。
肌をゴシゴシ擦らない
皮膚の汚れや古い角質をしっかり落とそうとして、肌をゴシゴシ擦って洗顔料をなじませていませんか。
肌をゴシゴシ擦ると皮膚に強い刺激が加わり、肌のバリア機能が低下する原因になりかねません。
スクラブ入り洗顔料はよく泡立てたり、手の甲で体温と軽くなじませたりしてから軽い力で肌になじませましょう。洗浄成分とスクラブの力で、汚れや余分な皮脂・古い角質が浮かんで洗い落ちやすくなります。
ニキビや肌の赤みが気になる時は控える
スクラブ入り洗顔料は通常の洗顔料よりも汚れを洗い流す力に優れています。
しかしニキビや肌の赤みが気になる時は、スクラブが肌刺激になりやすいため使用するのは避けましょう。
ニキビが目立つ時は皮膚を刺激して、すこやかな状態に整いにくくなります。肌のコンディションが整ってから、スペシャルケアとしてスクラブ入り洗顔料でお手入れをするのがおすすめです。
日焼け直後の肌には使わない
日焼け直後の肌は、紫外線によるダメージで皮膚がデリケートになっています。
肌のバリア機能が低下し肌刺激を感じやすくなっていたり、保湿力が低下して乾燥しやすくなっていたりするので注意が必要です。
スクラブ入り洗顔料は一旦避けて、肌の状態が落ち着いてから使うのがおすすめです。
効果的なスクラブ入り洗顔の使い方
肌の状態によって刺激を与えやすいスクラブ入り洗顔料ですが、使い方のコツを押さえれば美肌ケアに活躍してくれるアイテムです。
スクラブ入り洗顔料の効果的な使い方のコツをご紹介します。
入浴時に使用する
入浴時は湿度が高く肌が温まり、毛穴が開きやすくなっています。
肌の血行が良くなり皮膚もやわらかくなるので、スクラブ入り洗顔料がなじませやすくなります。
肌のゴワつきや毛穴汚れが目立つ時は、湯船に浸かって肌を温めてから洗顔料を使ってみてください。
入浴が面倒な時は、ホットタオルを使うのもおすすめです。ホットタオルで皮膚を温めてから使用すると入浴時のように肌が温まり、毛穴がゆるんで皮膚の汚れが落ちやすくなります。
週に1~2回のスペシャルケアとして使う
スクラブ入り洗顔料は古い角質を落とす効果があるので、毎日頻繁に使っていると保湿に必要な皮脂や角質まで一緒に洗い流してしまう可能性があります。
週に1〜2回を目安に、肌の様子を見ながらスペシャルケアとしてとりいれるのがおすすめです。
洗顔はしっかり保湿ケアをする
スクラブ入り洗顔料は肌に負担がかかりやすいため洗顔後の肌がつっぱることがあります。
洗顔後は時間を置かずに、化粧水や美容液をなじませて肌に潤いを与えましょう。
スキンケアの仕上げには油溶性の保湿成分が配合された乳液、もしくは保湿クリームで肌の水分と油分のバランスを整えるのも大切です。
自分の肌に合わせてスクラブ入り洗顔を効果的に使おう
スクラブ入り洗顔料は洗浄力の高さや、ザラッとしたテクスチャーから「肌に悪い」と思われがちです。しかし効果的な使い方のコツや、使用頻度をチェックしておけば美肌ケアとしてとりいれることも可能です。
今回ご紹介したスクラブの種類や使い方を参考にしながら、肌のスペシャルケアにとりいれてみてはいかがでしょうか。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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