【薬学博士監修】乾燥肌なのにニキビができる人必見!原因と対処法を知って輝く素肌へ

乾燥肌なのに、ニキビがいつの間にかポツポツとできていた…

といったことはありませんか?


「ニキビは皮脂の多い思春期のもの」と思っている方が多いのですが、実は大人の肌にもできることがあります。


実は大人の乾燥肌にできるニキビと思春期のニキビでは、原因や対処法が違うのです。


この記事では、乾燥肌にニキビができる原因と対処法をわかりやすく解説していきます!

 

目次

  • 乾燥肌ニキビの対処法
    • (1)保湿を欠かさない
    • (2)洗顔をしすぎない
    • (3)肌の摩擦を避ける
    • (4)洗顔後のすすぎには「ぬるま湯」を使用
    • (5)バランスの取れた食事と十分な睡眠
    • (6)紫外線に注意
    • (7)スキンケア用品を見直す

 


    ニキビはどうやってできるの?

    ニキビはどうやってできるの?

    まず、ニキビができる仕組みを簡単にお話ししましょう。


    「アクネ菌」という言葉を聞いたことのある方は多いでしょう。

    アクネ菌は私たちの皮膚に普通に存在している常在菌ですが、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌があると、増殖して炎症を引き起こします。


    ホルモンバランスの乱れなどから過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まることでアクネ菌が増殖し、皮膚に炎症を起こしてできるのがニキビです。


    ニキビが最もできやすいのは思春期にあたる10代の頃。

    ホルモンの増加によって皮脂が過剰分泌して、ニキビができやすくなるからです。


    しかし、大人の乾燥肌にニキビができることもあります。

    次の章では、乾燥肌にニキビができる理由についてお話ししましょう。

     


    乾燥肌ニキビができるのはなぜ

    乾燥肌ニキビができるのはなぜ

    皮脂の分泌は多くないのに、乾燥肌にニキビができるのは一体なぜなのでしょう?


    大人になってから出てくる乾燥肌ニキビの原因はふたつあります。

    では、順に解説していきましょう。


    原因1. うるおい不足

    乾燥肌ニキビができるのはなぜ

    乾燥肌なのに毛穴に皮脂が詰まってしまう第一の原因は「うるおい不足」です。


    肌が乾燥していると、通常はうるおいを補うために皮膚の内部から適量の皮脂が分泌されます。


    ところが乾燥肌の場合、分泌が過剰に行われて余分な皮脂が毛穴に詰まり、ニキビの原因になることがあるのです。


    原因2. ターンオーバーの乱れ

    原因2. ターンオーバーの乱れ

    ターンオーバーの乱れも乾燥肌ニキビの原因です。


    健康な肌は約28日間で代謝(ターンオーバー)して古い角質がはがれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わります。


    ところが紫外線やストレスなどでターンオーバーが乱れると、古い角質がはがれおちずに角質層が厚くなるため毛穴が狭くなり、ニキビの原因になるのです。

     


    乾燥肌ニキビの対処法

    乾燥肌ニキビの対処法

    乾燥肌ニキビは日頃のちょっとした心がけで防ぐことができます。

    ここでは、乾燥肌ニキビの主な対処法を7つ紹介しましょう。


    (1)保湿を欠かさない

    (1)保湿を欠かさない

    肌の乾燥が乾燥肌ニキビの原因ですから、最も大切な対処法は保湿です。

    朝や帰宅時の洗顔後、入浴後はもちろんのこと、外出時にもマメに保湿することをおすすめします。


    メイクの上から保湿できるミストタイプの化粧水やジェルなども販売されているので、それらを上手に利用してうるおいを保つように心がけましょう。


    (2)洗顔をしすぎない

    (2)洗顔をしすぎない

    洗顔をしすぎないことも大切です。

    洗顔はスキンケアの基本ですし、ニキビがあると余計に気になって一日に何度も顔を洗いたくなるかもしれません。


    しかし、洗顔を頻繁に行うのは思春期ニキビに有効な対策。


    乾燥肌ニキビの場合は何度も洗顔するとより乾燥が進み、かえってニキビの原因になってしまいます。


    もし洗顔後の肌につっぱりを感じるようなら、洗いすぎのサインなので注意してくださいね。また、洗顔後はすぐに化粧水や乳液などで保湿しましょう。


    (3)肌の摩擦を避ける

    (3)肌の摩擦を避ける

    肌の摩擦は乾燥肌の大敵なので、極力避けるようにしてください。

    たとえば洗顔は手を直接顔に当てるのではなく、泡で洗うというイメージです。


    また、洗顔後にタオルを使う際は軽く押さえて水分を取るようにしましょう。

    こすると摩擦によって肌に細かい傷がついて、ニキビの原因になることがあります。


    コロナ過では、マスクによる摩擦が肌荒れの原因になっているケースも多くありました。

    現在は、マスクを常時付けている人はかなり減りましたが、仕事上の都合などでまだマスクを常用している方も多いでしょう。


    マスクを常用する場合は、皮膚に当たる内側の部分に柔らかい布かガーゼを挟んで使用することをおすすめします。


    (4)洗顔後のすすぎには「ぬるま湯」を使用

    (4)洗顔後のすすぎには「ぬるま湯」を使用

    洗顔後のすすぎには32度前後の「ぬるま湯」を使用するようにしましょう。

    なぜなら、温度の高すぎるお湯を使うと、水分の蒸発時に肌が乾燥してしまうからです。


    すすぎには「ぬるま湯」を使用し、こすらないように何度も顔にお湯をかけて、完全に洗顔料を落とすようにしてください。


    (5)バランスの取れた食事と十分な睡眠

    (5)バランスの取れた食事と十分な睡眠

    忘れがちですが、バランスの取れた食事や十分な睡眠を取ることは非常に重要です。


    肌のターンオーバーを正常化するには、ビタミンA、C、E、ビタミンB群などのビタミン類が欠かせません。


    また、タンパク質は皮膚を作る材料になるため、肉や魚も十分に摂る必要があります。

    さらに睡眠不足は肌のターンオーバーを乱す原因になるので、注意しましょう。


    食生活や睡眠は、直接的に肌の状態に現れます。

    自身の食生活や生活リズムをぜひ一度見直してみてください。


    (6)紫外線に注意

    (6)紫外線に注意

    紫外線にも注意が必要です。

    紫外線は肌表面のバリア機能にダメージを与えるため、肌が乾燥する原因になります。


    外出時には必ずUVクリームなどを使って、紫外線から肌を守りましょう。

    また、紫外線は年中降り注いでいるため、秋や冬の時期もUVケアを行いましょう。


    (7)スキンケア用品を見直す

    (7)スキンケア用品を見直す

    スキンケア用品も一度見直してみましょう。


    クレンジングや化粧水、乳液、クリームなどが肌に合っていなかったり、刺激が強すぎたりして、皮膚にダメージを与えている可能性があるからです。


    どれが自分に合うのかが決めかねる場合は、ドラッグストアや皮膚科などで相談してみるのもよいでしょう。


    正しいスキンケアと生活習慣で乾燥肌ニキビを改善しよう

    正しいスキンケアと生活習慣で乾燥肌ニキビを改善しよう

    ニキビには思春期にできやすい「皮脂の過剰分泌」によるものと、大人になってからできやすい「乾燥肌が原因のもの」があります。


    乾燥肌ニキビの対処法として大切なのは「十分な保湿」と「肌の乾燥や摩擦、紫外線を避ける」こと。

    さらに、食生活や十分な睡眠も重要なポイントです。


    以上に気を付けて乾燥肌ニキビを改善し、輝く素肌を目指しましょう!


    監修者:東京大学 薬学博士 杜 垚

    監修者

    薬学博士・杜 垚

    東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
    東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
    大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
    2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。

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