【薬学博士監修】目の下のクマが目立つのはなぜ?原因とおすすめのスキンケア対策をご紹介
目の下にクマがあると疲れた印象に見えたり、実年齢よりも老けた顔に見られたりする場合もあります。
今回は、目の下にクマが目立つ理由を詳しくまとめました。おすすめのスキンケア対策や、目の下のクマ対策向けの生活習慣のポイントもご紹介するので、参考にしてみてください。
目次
- 目の下のクマが目立つ5つの理由と原因
- 1. 肌の血行不良
- 2. 睡眠不足
- 3. 色素沈着
- 4. 肌のハリ不足
- 5. 皮膚が薄い
- 目の下のクマには種類がある
- 青クマ
- 茶クマ
- 黒クマ
- 目の下のクマ対策に!おすすめのスキンケア対策をご紹介
- アイメイクはしっかりメイクオフ
- ホットタオルで目元の血流を良くする
- 目元のハリ不足はアイクリームで保湿ケアを
- 皮膚の薄い目元は日焼け止めのUVケアが大切
- 美肌におすすめの栄養を毎日の食事で摂取
- 質の良い睡眠をとる
目の下のクマが目立つ5つの理由と原因
顔の印象やメイクの雰囲気も左右する目の下のクマは、なぜ目立つのでしょうか。
目の下にクマが目立ちやすい5つの理由と原因をご紹介します。
1. 肌の血行不良
目の下の皮膚には毛細血管があり、肌の維持に欠かせない栄養や酸素を送っています。
しかし目周りの毛細血管の血流が滞ると、目の下が青黒っぽく見えてしまう場合があります。
毛細血管は収縮しやすく、目の周りの筋肉が長時間緊張することでも血流が悪くなりやすいので目の疲れなどにも注意が必要です。
2. 睡眠不足
夜更かしが続いていたり、思うように睡眠がとれていなかったりすると目の周りの血流が滞り、目の下にクマができやすくなります。
睡眠不足の場合も血行不良と同じように、目の下に青黒っぽいクマが目立つのが特徴です。
3. 色素沈着
アイメイクのクレンジング不足や、紫外線によるダメージなどで目の下の皮膚に色素が沈着し薄く茶色っぽいクマが目立つケースがあります。
また目薬やコンタクトを使用する際に目の周りの皮膚をひっぱったり、ゴシゴシと擦ったりした肌刺激でメラニンの分泌が過剰になり、色素沈着が起こることもあるので肌刺激には注意しましょう。
4. 肌のハリ不足
年齢を重ねると肌のハリが減り、目元の皮膚がたるんで見えやすくなります。
特に目の周りの皮膚がたるむと目の下がくぼんで影ができ、黒っぽいクマが目の下に目立ちやすくなる場合もあります。
5. 皮膚が薄い
目の周りは顔の中でも皮膚が薄く、血管が透けて見えやすい部分です。目の下は冷えを感じたり、血流が滞ったりすると青黒っぽいクマが目立ちやすくなります。
顔全体の皮膚が薄く毛細血管が目立ちやすい人の場合は、目の下のクマも自然と目立ちやすいです。
目の下のクマには種類がある
目の下のクマの原因は人によって様々ですが、クマには種類があります。タイプによっておすすめの対策方法や原因が異なるので、気になるクマがどのタイプかぜひチェックしてみてください。
青クマ
目の下が青黒っぽく見える「青クマ」は、睡眠不足や冷えで目の周りの血流が滞りやすくなっている状態です。
血流が良くなるとクマが目立ちにくくなるため、日によって目立たない時とはっきりと目立つ時があるのが特徴です。目尻の皮膚を横にスーッとひっぱると、クマが薄く見える場合があります。
質の良い睡眠をとったり、ホットアイマスクなどで目の周りを温めたりして硬くなった目の周りの筋肉をやわらかくすると目立ちにくくなります。
茶クマ
目の下が薄茶色っぽく見えるのは「茶クマ」です。色素沈着で起こりやすいため皮膚をひっぱったり、顔の向きを変えたりしてもクマが薄く見えることはありません。
皮膚の薄い目の下は紫外線によるダメージや、肌刺激でメラニンによる色素沈着が起こりやすいので注意が必要です。
黒クマ
「黒クマ」は目の周りの皮膚がたるんで目の下にくぼみができ、黒っぽく目立っている状態です。肌のハリが減少することで目立ちやすくなるので、上を向いた時には薄く見えるのが特徴的です。
目の周りの皮膚のたるみだけでなく、目元がむくんでいると皮膚の凹凸がより目立つため、黒クマがくっきりと目立ちます。
目の下のクマ対策に!おすすめのスキンケア対策をご紹介
目の下のクマは種類によって見え方や、特徴が異なりますが、目立たない状態にするにはどのような対策があるのでしょうか。
目の下のクマ対策についてご紹介していきます。
アイメイクはしっかりメイクオフ
アイシャドウやアイライン・まつ毛のマスカラは、色が濃く耐久性の高いコスメアイテムです。洗浄力の強いクレンジングでしっかり落としましょう。
色の濃いメイクが目の下に残ってしまうと、色素沈着で茶クマが目立つ原因になります。ウォータープルーフや皮脂に強いタイプのアイライナーや、マスカラは丁寧にクレンジングでマッサージしながら、皮膚をゴシゴシ擦らないようにメイクオフするのがポイントです。どうしても落としにくい場合は、ポイントメイク向けのリムーバーを含ませた綿棒などで、キレイに拭き取っておきましょう。
ホットタオルで目元の血流を良くする
血行不良や睡眠不足で起こりやすい青クマにおすすめなのが、電子レンジで手軽に作れるホットタオルを利用して目の周りの血行を良くする方法です。
水で濡らしたフェイスタオルをよく絞り、電子レンジで1分~1分半温めるだけで簡単にホットタオルが作れます。人肌より少し温かい程度のタオルを、5分程目元にあてるだけでOKです。
目の周りの筋肉の緊張がやわらぐので、目を酷使しやすいデスクワークの人やスマホを長時間使う時のリラックス方法としても良いでしょう。
目元のハリ不足はアイクリームで保湿ケアを
年齢を重ねて肌のハリ不足が気になり始めた時は、目元向けのアイクリームを朝・晩のスキンケアにとりいれてみてはいかがでしょうか。
特に黒クマは肌のハリが不足することで起こりやすく、目の周りの皮膚がカサつきやすくなります。
アイクリームには肌に潤いとハリを与えてくれるコラーゲンやヒアルロン酸・ペプチド・セラミド・ナイアシンアミド、肌のキメを整えるレチノール・ビタミンC誘導体などが配合されたものがおすすめです。
皮膚の薄い目元は日焼け止めのUVケアが大切
皮膚が薄く、紫外線のダメージを受けやすい目元はUVケアが大切です。紫外線量の多い季節や日差しが強い時期は、目の下にも日焼け止めをしっかりつけましょう。
特に目薬やコンタクトをつけることが多い人は、小まめに塗り直すことも意識してみてください。
美肌におすすめの栄養を毎日の食事で摂取
毎日の食生活で摂る栄養が極端に偏っていると、肌への血行不良にも繋がります。
特に鉄分やミネラル・ビタミン類は、酸素と栄養を体の隅々まで運ぶ血液に欠かせない栄養素です。
忙しいと毎日の食事が偏りがちになりますが、ビタミン類を豊富に含む野菜や果物・鉄分が豊富なレバーや赤身の肉・魚を意識して食事にとりいれてみましょう。
食事で栄養をとりにくいときは、足りない栄養素をサプリやドリンクなどで補いつつ、バランスのとれた食生活を心がけてみてください。
質の良い睡眠をとる
寝る時間が少なかったり、夜更かしが続いていたりすると、目の下に青クマが目立ちやすくなります。
寝つきが悪くつい遅くまで起きてしまう場合は、心地の良いリラックスできるアロマを寝室に香らせたり、就寝の1時間前から間接照明で過ごし、スマホやパソコンはオフにしてみたりと眠りやすい環境を作ってみるのがおすすめです。
睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になるので、最低でも3時間以上は深い眠りに入ることがポイントです。眠りが浅く夜中に何度も起きてしまう人は、深い眠りにつけるように防音や部屋の明るさを調節し寝ている環境を見直してみましょう。
小まめなスキンケア対策で目の下のクマのないクリアな目元を目指そう
目の下にクマが目立つとキレイにメイクしても、疲れた印象や実年齢よりも老けている印象に見られがちです。
今回ご紹介したスキンケア対策はどれもちょっとしたことですが、習慣化することでクマの目立ちにくいクリアな目元を目指すことができます。
小まめなスキンケア対策で、気になるクマの目立たないイキイキとした印象の目元を手に入れてみませんか。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
- 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。
- スペースキーを押してから矢印キーを押して選択します。