【薬学博士監修】話題の『リンゴ酢洗顔』とは?気になる効果&やり方、注意点まで詳しくご紹介
韓国のアイドルが紹介したことで話題になっている『リンゴ酢洗顔』。「やってみたいけれど、どんな風にとりいれればいいのかわからない」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。今回は、話題のリンゴ酢洗顔の美容法について詳しくまとめました。リンゴ酢洗顔のやり方はもちろん、洗顔時の注意ポイントや使用頻度もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 話題の『リンゴ酢洗顔』とは
- リンゴ酢の美肌パワー
- リンゴ酢洗顔の効果とは
- とても簡単!リンゴ酢洗顔のやり方
- 用意するものはリンゴ酢、水、洗面器の3点だけ
- 1. 水とリンゴ酢を混ぜる
- 2. リンゴ酢水で顔を濯ぐ
- 3. ぬるま湯でリンゴ酢水を洗い流す
- リンゴ酢洗顔の注意点
- 必ず水で希釈して使う
- リンゴ酢の使用量は少量でOK
- リンゴ酢洗顔の後は肌を濯ぐ
- クレンジングはリンゴ酢洗顔の前に済ませる
- 通常の洗顔も定期的に行う
話題の『リンゴ酢洗顔』とは
『リンゴ酢洗顔』とは、リンゴを発酵させた食用のお酢を水で薄めて洗顔をする美容法のこと。肌を清潔に整えてくれるため、肌がベタつきやゴワつきが気になるときに行うと、肌のコンディションが整って美肌を長く保てると若い世代を中心に話題となっています。
リンゴ酢の美肌パワー
リンゴを発酵させて作られるリンゴ酢には、このような美肌パワーをもっています。
- 抗菌作用
- 抗酸化作用
- 角質剥離作用
- クエン酸・アミノ酸が豊富
特にお酢に含まれる抗菌作用は、さまざまな掃除アイテムとして注目を浴びるほど優れたパワーがあります。台所用洗剤や、トイレ用洗剤にお酢に含まれている成分が配合されているほどです。肌を清潔にして、すこやかな状態を長く保ってくれるでしょう。
また抗酸化作用や、古い角質を剥がれ落ちやすくしなめらかに整えてくれる角質剥離作用は、美肌ケアで注目を集めています。
さらにクエン酸や、アミノ酸は肌にうるおいを与え、油分とのバランスを整えてくれるため、テカリやニキビの原因となる皮脂バランスが気になる人にもおすすめです。
リンゴ酢洗顔の効果とは
ここまではリンゴ酢に含まれる美肌パワーをご紹介しましたが、リンゴ酢洗顔をするとどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
- 清潔な状態を長く保つ抗菌作用
- 古い角質を剥がれ落ちやすくする角質剥離作用
- 肌を弱酸性に傾ける酸性によるpH調整
- 肌を引き締める収れん作用
お酢には強い抗菌作用があり、雑菌の繁殖を抑えて清潔な状態に保ってくれるパワーがあります。リンゴ酢にも同様の強い抗菌作用をもっているので、お肌の汚れをすっきりとさせて清潔な状態を長くキープしてくれます。
またリンゴ酢には、タンパク質を分解する『AHA』が含まれています。AHAは洗顔で洗い流しただけでは落としにくい古い角質や、角栓など油分が混じり合ったタンパク汚れを浮かせるピーリングケアにも使われる成分です。
小鼻のザラつきや、口周り・あご周りのゴワつき感が目立つときなどは、クレンジングや洗顔以外に、古い角質や皮脂汚れをオフするピーリングケアもとりいれると良いでしょう。
またすこやかな状態の肌は、pH値4.5~6.0の弱酸性を保っていますが、季節の変わり目の変化や、環境によるストレス、クレンジング・洗顔料に含まれる洗浄成分などのさまざまな影響で、弱酸性を保つ力が弱まりやすくなります。
肌がアルカリ性に傾くと乾燥が進んでカサつきが目立ち、肌のコンディションが乱れてしまう可能性があります。リンゴ酢洗顔は傾いた肌のpH値を整えて、すこやかな状態の弱酸性へと導いてくれます。
とても簡単!リンゴ酢洗顔のやり方
リンゴ酢洗顔のメリットを知ったところで、実際にどのようなやり方をすればいいのかをご紹介していきます。
用意するものはリンゴ酢、水、洗面器の3点だけ
リンゴ酢洗顔に必要なのは、リンゴ酢とリンゴ酢を薄めるための水、水とリンゴ酢を入れる洗面器の3点です。水は500mL入りのミネラルウォーターでも、水道水でもOK!冷蔵庫で冷やす必要もありません。
またリンゴ酢には『純リンゴ酢』・『リンゴ酢』・『清涼飲料水』などさまざまな種類がありますが、リンゴ酢洗顔におすすめなのは、加糖などが含まれていない『純リンゴ酢』です。砂糖やはちみつ、加糖などが含まれていると、肌がベタついてしまい、リンゴ酢の良さが発揮されない可能性があります。
原材料名に『リンゴ果汁』、もしくは『りんご』のみのとあるものを選ぶと良いでしょう。
1. 水とリンゴ酢を混ぜる
用意ができたら、リンゴ酢と水を洗面器に入れて混ぜます。水の量は500mLに対して、リンゴ酢は、小さじ1杯程度のごく少量を使います。よく混ぜ合わせたら、顔を濯いでいきましょう。
2. リンゴ酢水で顔を濯ぐ
先ほど混ぜたリンゴ酢水で、顔全体を濯いでいきます。1回の洗顔で10~15回を目安にして濯ぐのがポイントです。皮脂分泌が活発になりやすいおでこや、鼻まわり、古い角質が溜まりやすいあご周りを中心に丁寧に濯いでいきましょう。
ただリンゴ酢水で顔を濯ぎ過ぎると、洗顔後に肌が乾燥してしまいます。長く時間をかけすぎないように、慣れない内は濯いだ回数を数えながら行うのがおすすめです。
3. ぬるま湯でリンゴ酢水を洗い流す
リンゴ酢水で顔全体を濯いだ後は、32℃前後のぬるま湯で顔全体を濯ぎます。入浴時のような熱めのお湯で顔を濯ぐと、保湿に必要な皮脂まで一緒に洗い流してしまうので要注意です。ぬるいと感じる程度のお湯で、肌についたリンゴ酢水を洗い流しましょう。
洗い流した後は普段通りに、化粧水や美容液、乳液などのスキンケアで保湿ケアを行えば完了です。
リンゴ酢洗顔の注意点
リンゴ酢洗顔は難しい手順がなく、用意するものも多くないので、誰でも簡単にチャレンジしやすい美容方法です。しかしリンゴ酢洗顔にはメリットもあればデメリットもあるため、洗顔にとりいれるときは注意しながら使うことが大切です。
リンゴ酢洗顔の注意点をチェックしてみましょう。
必ず水で希釈して使う
リンゴ酢は原液のまま肌につけると、強い肌刺激を感じる可能性があります。必ず水や、ぬるま湯で薄めてから使うのがポイントです。
またリンゴ酢の量を増やしたからといって、すぐに生まれ変わったようなつるりとした美肌になれるわけではありません。肌に刺激を感じたときは、小さじ1杯よりもやや少なめのリンゴ酢を500mLの水と混ぜて少しずつ試してみると良いでしょう。
リンゴ酢の使用量は少量でOK
リンゴ酢洗顔におすすめの『純リンゴ酢』や、糖分が含まれていない『リンゴ酢』は、食用で利用するときも希釈して使うほど、とても濃い成分の調味料です。ごく少量でもリンゴ酢の美肌パワーはとりいれられるので、1度に大量に使うのは避けましょう。
リンゴ酢洗顔の後は肌を濯ぐ
リンゴ酢洗顔の後は、リンゴ酢の成分が肌に残っているため、ぬるま湯で顔を濯ぐのがポイントです。通常の洗顔料のように洗浄成分は配合されていませんが、成分が皮膚に残ることで肌刺激となり、肌荒れを起こす場合があります。
特に成分が残りやすい小鼻のワキ、口周りは、手のひらにぬるま湯を溜めてていねいに濯ぐようにしましょう。
クレンジングはリンゴ酢洗顔の前に済ませる
リンゴ酢洗顔はメイクの濃い色素や、油分などの成分を洗い落とすことはできません。洗顔をする前に、メイクはクレンジング料を使って洗い落としておきましょう。
クレンジング料にはメイク特有の色素や、水・汗に強いウォータープルーフ加工の成分も肌から浮かせて落ちやすくする洗浄成分が配合されています。メイクオフしてから、リンゴ酢洗顔で肌を整えましょう。
通常の洗顔も定期的に行う
リンゴ酢洗顔は毎日の頻度よりも、定期的なスペシャルケアとしてとりいれたい美容法です。リンゴ酢にはタンパク質を分解する酵素が含まれているので、頻繁に行っているとターンオーバーの周期が乱れてしまう可能性があります。
週に1〜2回の頻度を目安にしながら、リンゴ酢洗顔をしないときは通常の洗顔料を使って、肌を清潔に保つのがおすすめです。テカリや肌のゴワつきが目立つときは、週に3~4回程肌の様子を見ながら、一時的に使う頻度を増やしてみると良いでしょう。
リンゴ酢洗顔でなめらかな美肌をキープしてみませんか
リンゴ酢洗顔は古い角質や余分な皮脂をさっぱりとさせて、肌を清潔にしてすこやかな状態に整えてくれる話題の美容法です。リンゴ酢と水、洗面器があれば手軽に試せるので、季節の変わり目で肌のベタつきや、ゴワつきが気になるときにも試しやすいでしょう。今回ご紹介したリンゴ酢洗顔のやり方や、使用頻度などを参考にしながら、普段のスキンケアのルーティンにとりいれてみてはいかがでしょうか。
監修者
薬学博士・杜 垚
東京大学農学部を首席の成績で卒業、同年東京大学農学部長賞を受賞。
東京大学大学院薬学系研究科で分子薬学博士号を取得。
大手化粧品会社にてスキンケア、ヘアケア、クレンジングの研究開発や成分配合に長年従事。
2020年株式会社Merry Plusを設立、代表取締役に就任。
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